- 2019-12-24
- Artist (画家について), Artwork (芸術作品)
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絵画にも様々な種類があります。
歴史画や宗教画、風景画、
風俗画、人物画、静物画に抽象画…
どの絵画にもそれぞれの魅力というか、
その作品なりの観る楽しみがあります。
もちろん静物画にも
静物画ならではの魅力があると思うのです。
今回はそんな静物画の魅力について
私なりに話してみたいと思います。
・・・
実は先日の事ですが…
アーティゾン美術館の公式サイトを見ていて、
ふと気になった1枚の絵があったのです。
それは…
…アンリ・ファンタン=ラトゥールの静物画
「静物(花、果実、ワイングラスとティーカップ)」だったのです。
このアンリ・ファンタン=ラトゥールは
19世紀頃に活躍していたフランスの画家です。
主に静物画、花、肖像画など
写実的な絵画を描いていました。

「テーブルの上の花と果物」(1865年)アンリ・ファンタン=ラトゥール
・・・

「静物(水差し、花、果物)」(1865年)アンリ・ファンタン=ラトゥール
実は印象派の画家とも交流があったと言われていて、
ちょうど同時期に活躍していたエドゥアール・マネとも親交があったそうです。
ただマネは印象派の画家だったので、
そういう意味では互いに対照的だったと思います。
・・・

「静物(日本の鉢、さくらんぼ、ティーカップ」(1872年)アンリ・ファンタン=ラトゥール
静物画は名前の如く”静かな物”と書きます。
観ているとふと穏やかな気持ちになるのも
静物画の魅力でもあるかな~と思います。
でも個人的に一番の魅力と言えば…
”物がないのに、物がある”という感覚だと思います。
静物画を観ていて思う事ですが、
例えば花の静物画を観ていて、
その迫ってくる様な存在感を感じる事があります。
目の前にその物体は無くても、
絵からその物体の存在感を味わえる。
つまり
”物がないのに、物がある”という感覚…
この感覚が体感出来るのは、
静物画の一番の魅力だと思うのです。
ぜひあなたも静物画を観て、
こういった感覚を愉しむのもイイと思います。
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