静物画(a Still-Life)の魅力 …国立西洋美術館より

静物画(Still-Life)の魅力...

a Still-Life . . .   静物画の魅力

 

静物画を代表する画家

 

さて、
あなたはどんな画家を思い浮かべますか??

 

現在日本で静物画に特化した絵画展は
なかなかない様に思います。

印象派絵画展」はあっても、
静物画絵画展」なる展覧会はないですしね…

 

考え…・思い…
それだけに静物画を代表する画家も、
居るは居るんだろうけど…

なかなか思い浮かばないわけです。

 

今回は私がよく行く国立西洋美術館で、
印象に残っている静物画を挙げたいと思います。
(ここで紹介する作品は常設展で観れるものです。)

 

・・・

ずは果物の静物画から…

「果物籠のある静物」(1654年)コルネリス・デ・ヘーム

「果物籠のある静物」(1654年)コルネリス・デ・ヘーム

これを描いたのはコルネリス・デ・ヘームで、
17世紀に活躍したネーデルラント出身の画家。

当時静物画家として有名だった
ヤン・ダーフィッツゾーン・デ・ヘームから絵画を学び、
同じく静物画家としての道を歩んだ画家です。

 

考え…・思い…
この作品の凄いところは、
まさに本物の様なリアルな描写です。

みずみずしい質感で、
目の前にその果物が存在しているかのようなリアルさ。

純粋に凄い!!と思ってしまう絵画です。

 

ちなみにコルネリス・デ・ヘームの絵は、
調和のとれた色彩感覚が特徴的と言われています。
色彩のバランスや調和を作るため、
あえて意図的に果物を配置しているのが感じられます。

 

 

して
花の静物画で有名な画家のこの作品…

「花と果物、ワイン容れのある静物」(1865年)アンリ・ファンタン=ラトゥール

「花と果物、ワイン容れのある静物」(1865年)アンリ・ファンタン=ラトゥール

アンリ・ファンタン=ラトゥールの静物画です。

暗い背景と手前の白いクロスというコントラストで、
クロスとその上にある果物がとてもリアルに映える作品です。

思うにこの作品の特徴は
メリハリがポイントの様に見えます。

暗い背景に白い花というコントラストで、
まるで花が浮かび上がる様な存在感があります。

それに橙、赤、桃色といった暖色系の果物を使う事で、
果物の立体感や熟した感じが一層感じられるのです。

とにかく
花と果物の存在感が強調された静物画だと思います。

 

 

は静物画は
こんな風に花や果物だけではないのです。

・・・

「猟の獲物と野菜のある静物」(1648年)アドリアーン・ファン・ユトレヒト

「猟の獲物と野菜のある静物」(1648年)アドリアーン・ファン・ユトレヒト

これはアドリアーン・ファン・ユトレヒトが晩年に描いた作品です。
(1599年生ー1652年没)

右に見える茶色のバケツには小さな鳥たちが描かれていて、
左には兎、キジ、ダチョウといった大きめの動物たち。

そしてバケツの手前には
西瓜やアーティチョークが置かれています。

こんな風に動物野菜という組み合わせの静物画もあります。

 

考え…・思い…
これも写実的に描かれているのはもちろん、
全体的に薄暗いだけに
異様な生々しく感じてしまいます。

それに死んだ動物の中に果物があるだけに、
果物がまるで枯れ果てた様に見えてしまいますね。

 

絵を見て感動!
ここまでの3枚の静物画から見て取れるのは、
どれもが統一感やバランス、
調和が取れている様に思える事です。

画家が意図的に配置や明るさなどを調節して、
全体的なバランスや調和を作っている様に思えるのです。

静物画はこういった構図やバランス、
そして色彩などの装飾性も見所の1つだと思います。

 

もちろん動物や楽器、書物、陶器など
静物画にも様々な物があるので、
そういった対象物の組み合わせもまた面白い部分だと思います。

 

考え…・思い…
人によっては美術館に行っても、
静物画はサラ~と観て終わりの人もいるだろうけど、
こんな風にじっくりと眺めながら、
構図やバランスを見てみるのもイイかもしれませんね。

 

もしかしたら
新たな静物画の魅力が見えてくるかもしれませんから…。

 

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