- 2020-1-11
- Artist (画家について), Artwork (芸術作品)
- コメントを書く
”オーギュスト・ルノワール”というと、
女性を描いた印象派の画家というイメージが特にあります。
もちろん風景画も素敵なものばかりですが、
何気に忘れてはいけないのが”静物画”です。
今回は先日行った「オランジュリー美術館展」で、
特に気になったルノワールの静物画を挙げてみたいと思います。
オランジュリー美術館には
数多くのルノワールの作品が所蔵されているそうですが、
その中でも特に目を惹いたのがルノワールの静物画だったのです。
まずは花の静物画から…
これは1878~1880年頃に描かれた「桟敷席の花束」
最初この絵を観た印象派は”面白い!と。
何よりこの花束の”視点”が絶妙に面白いですね。
この角度から花束を描くなんて、
ちょっと斬新にも思えませんか!?
椅子に置かれた花束を
ありのままを描いているのがイイですね!
さてこれは参考ですが、
ルノワールはいくつか”桟敷席”の絵を描いています。
幼さの雰囲気が残る綺麗な2人の女性と赤いバラが特徴的な作品です。
こんな風にルノワールは女性を交えた絵画が多い中で、
先ほどの絵の様に”花束”だけをそのまま描いている。
個人的にちょっと異色だな~と思うわけです。
そして
もう1つ花の静物画を…
どうでしょう!?
花瓶の質感や花のリアルさが素敵だと思いませんか?
白、黄色、赤と様々な色の花がある中で、
特に赤い花の存在感が突出していると思うのです。
ルノワールは絵画に”美”を求めていたのは有名な話ですが、
花と女性はある意味”美”に通じる部分があると思うのです。
花の静物画を多く描いていたのも、
何となく分かる気がしますね…。
3つ目は…
この絵は今回の「オランジュリー美術館展」で
個人的に一番気に入った作品でした。
桃の質感が伝わってくる感じが何より惹かれたのです。
この絵を観ていて感じませんか!?
熟した柔らかい桃の感じが!!
私が思うルノワールの絵の特徴は
”優しく柔らかく、綺麗”が挙げられるけれど、
まさに果物や花、
女性を描かせたらルノワールは天下一だと思います。
オーギュスト・ルノワールと言えば、
人物を描いた印象派というイメージが強いのですが、
こういった静物の絵もとてもイイですね!!
ルノワールの静物画は
”百聞は一見にしかず!”です。
ぜひあなたの目で味わってほしいと思います。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。