- 2026-2-15
- Impression (絵画展の感想)
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先日、アーティゾン美術館で、「クロード・モネ ― 風景への問いかけ」展を観てきました。
日本でも人気の画家”クロード・モネ”を中心とした展覧会で、気になっている方も多いのでは?と思います。
当の私も好きな画家の一人なので、先日”雪”にも関わらず早速行ってきてしまいました。
しかも今年(2026年)はモネ没後100年となる節目の年ですし、何よりオルセー所蔵作品が多く来日するわけですから…
今回は展示の様子も交えながら、私の率直な鑑賞レビューをしていこうと思います。
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【 目次 】 |
アーティゾンで「モネ ー 風景への問いかけ」を観てきました。

先日、アーティゾン美術館で、『モネ ー 風景への問いかけ』を観てきました。
今回はオルセー所蔵のモネ作品を中心とした内容なので、気になっている方も多いのではないでしょうか。
事実!
予想以上の混雑ぶりだったので、本当にビックリしました。
私の記憶が確かなら、アーティゾンでここまで人で賑わったのは初!ではないでしょうか。

では、早速ですが「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展の鑑賞レビューをしていこうと思います。
まず私の率直な感想ですが、一言で”まあまあ楽しめた”といった感じ。
”まあまあ”と、ちょっと辛口評価になってしまいますが、これもモネへの思い入れの強さゆえ。
どうしても期待値が高めだった私にとって、これは仕方ない感想といったところでしょうか。
対して絵画鑑賞初級者(絵画鑑賞の浅い人たち)にとっては、非常に充実した内容だと思います。
オルセー所蔵やモネの代表作も充実していたし、何より洒落た展示が良かった!
随所に写真や浮世絵、後半にはエミール・ガレの展示もあり、印象派作品を映える構成は特に素敵でしたね。^^

※アーティゾン美術館で開催の「クロード・モネ ― 風景への問いかけ」展より
左:「税関吏の小屋、午後の効果」(1882年)クロード・モネ、カンヴァスに油彩、ドゥアーヌ美術館(オルセーからの寄託)
右:「エトルタ、アモンの断崖」(1896年頃)ウジェーヌ・ブーダン、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵

※アーティゾン美術館で開催の「クロード・モネ ― 風景への問いかけ」展より
・左:「ルーアン大聖堂 扉口 朝の太陽」(1893年)クロード・モネ、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
・右:「ルーアン大聖堂 扉口とサン=ロマン塔 陽光」(1893年)クロード・モネ、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
画像からも分かりと思いますが、今展は基本撮影OKの内容でした。
一部撮影不可の作品もあるので、作品解説の表記を確認しながら鑑賞&撮影を楽しんで欲しいと思います。
さて今回のモネ展ですが、計140点近くの作品から構成されています。
しかも、その内約90点がオルセー所蔵という内容。
これ程の作品数を日本に持ち込めたのには、現在オルセー美術館が改修工事をしているという背景があるそう。
まさに”今”が、最高のタイミングなのではないでしょうか。

「オンフルールのトゥータン農場」(1845年頃)カミーユ・コロー ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
・44.4×63.8cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵

「マルリー、クール=ヴォランの坂道、雪景色」(1877-1878年頃)アルフレッド・シスレー ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
・45.5×55.5cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
今回はモネ作品を中心とした内容ですが、コローやシスレー、ルノワールの作品も展示されています。
また前半部分ではコンスタン・トロワイヨンの「牧場、曇り空」もあり、多くの人が足を止めて見入っていたのには驚きでした。
僕にとっては見慣れた絵だけれど、初めての人にとっては衝撃的に見えるんでしょうね。
改めて、牛を描かせたら天下一の画家”トロワイヨン”!と思った瞬間でした。

「雪中の家とコルサース山」(1895年)クロード・モネ ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
・64.2×91.2cm、カンヴァスに油彩、上原美術館所蔵
これはセクション3で展示されていたモネの「雪中の家とコルサース山」
今回の展覧会では、”雪”の風景画も注目ポイントだと思っています。
モネの代表作「かささぎ」もそうですが、雪の描き方からモネの凄さが読み取れるからです。
一見”白だけ”に見える雪も、実は様々な色の重なりから成っている。
これは作品に近づいて、じっくりと鑑賞するに限る!と思います。

「アルジャントゥイユのレガッタ」(1872年頃)クロード・モネ ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
・48.0×75.3cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
それから、じっくり観る!と言ったら「アルジャントゥイユのレガッタ」も釘付け作品でした。
どうやって描いたのか?
筆触や筆づかいを魅入る様に観察するのもオモシロイ!

・「アルジャントゥイユのレガッタ(detail)」(1872年頃)クロード・モネ ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より

「ポール=ヴィレのセーヌ川」(1890年頃)クロード・モネ ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
・65.5×92.5cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵

・「ポール=ヴィレのセーヌ川(detail)」(1890年頃)クロード・モネ ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
こういった筆の運びを鑑賞するのも、印象派作品の醍醐味だと思っています。
やっぱり美術鑑賞は”LIVE”に限りますね!!^^
※ただ一つだけ注意してほしいのが、”近づいて観る!”とはいっても、決して作品には触れないでくださいね。

「雨のベリール」(1886年)クロード・モネ ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
・60.5×73.7cm、カンヴァスに油彩、石橋財団アーティゾン美術館所蔵
ベリール(Belle – Île)は”美しい島”という意味。
斜めのタッチで横殴りの雨が表現され、荒々しい筆遣いで波の荒れさが感じられる。
奥に見える岩がかすんで見える事から、遠近感と雨の激しさが読み取れる。
何気ない風景に見えるけれど、実は様々な筆づかいと技法によって描かれているわけです。

「ジヴェルニーのモネの庭」(1900年)クロード・モネ ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
・81.6×92.6cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵

「黄昏、ヴェネツィア」(1908年頃)クロード・モネ ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
・73.0×92.5cm、カンヴァスに油彩、石橋財団アーティゾン美術館所蔵
美しい!!
この絵を観た瞬間、この言葉しか出てきませんでした。
画の左に描かれているのが、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。
モネがヴェネツィアの地に魅了されたのも分かる気がします。
・・・

「睡蓮の池、緑のハーモニー」(1899年)クロード・モネ ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
・89.5×92.5cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
そして締めを飾るのが、セクション11の”池の中の世界”、ここではモネの代表作「睡蓮」シリーズが展示されています。

「しだれ柳」(1920-1922年頃)クロード・モネ ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
・110.0×100.0cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
制作したのが1920~1922年頃なので、モネが80歳頃の作品です。
私の記憶が確かなら、この頃モネの視力は相当悪かったはず。
良く言えば”大胆な筆づかい”ですが、モネなりに思う様に描けない苛立ちもあったのかもしれないですね。

「睡蓮の池」(1907年)クロード・モネ ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
・100.6×73.5cm、カンヴァスに油彩、石橋財団アーティゾン美術館所蔵
個人的な願望になりますが、出来る事なら国立西洋美術館の「睡蓮」も観たかったな~。
モネは200点を超える睡蓮を描いているので、もうちょっと様々な「睡蓮」があってほしかった。
とはいえ全体を通して言うと、思いのほか充実していた内容だったと思います。
これは混雑するのも仕方がないでしょうね。

今回私が行ったのは土曜日だったので、かなりの混み様でした。
それからチケットも当日券は売り切れだったので、行く予定の方は前もってチケット予約がおススメです。
もし平日なら、もうちょっと空いているかもしれませんが、それでもチケットは予約しておくのがベストだと思います。
「クロード・モネ ― 風景への問いかけ」は、2026年の5月24日(日)まで開催します。
詳しい開催概要は⇒「クロード・モネ ― 風景への問いかけ」の開催概要へ
また下では、”私の心惹かれる作品”を紹介しています。
こちらも参考に!!
私の心惹かれる作品をご紹介します!

今回はオルセー所蔵の作品を中心とした展覧会で、実は見慣れた作品も数多くありました。
でも不思議ですよね~、何度観てもイイものは良い!のです。
これって、作品に心惹かれた!って事でしょうね。
前半では「モネ展」について話しましたが、その中で私にとっての心惹かれる作品を数点挙げてみたいと思います。

「かささぎ」(1868-1869年頃)クロード・モネ
・89.0×130.0cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
まずはクロード・モネの代表作に相応しい作品「かささぎ」です。
一見雪は白いように見えて、でも様々な色で雪は構成されている。
モネは白い雪に対し、様々な色彩を感じ取っていたのだろうと思います。
そして、それがカンヴァスに表現されている!!
これは自然の本質を観ていたモネにしか描けない代物でしょうね。
近寄って観るとモネの色彩観が感じれると思うので、コレは本当に必見!!

「サン=ラザール駅」(1877年)クロード・モネ
・75.0×105.0cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
2作品目は、こちらも代表作と言われる「サン=ラザール駅」です。
これまで何度か目にした作品ではあるけれど、煙の描写は何度観てもイイものですね!^^
多くの人はモネと言ったら「睡蓮」と言うけれど、僕にとっては「サン=ラザール駅」と言いたい!
それだけモネの代表作中の代表作だと思っています。

「オランダのチューリップ畑」(1886年)クロード・モネ
・65.5×81.5cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
それから3作品目は「オランダのチューリップ畑」です。
この作品も以前観た作品の一つですが、素敵な絵は何度観てもイイものですね。^^
実は今回もこの絵に対し、僕は釘付けになって魅入ってしまいました。

「オランダのチューリップ畑(detail)」(1886年)クロード・モネ ※「クロード・モネ ー 風景への問いかけ」展より
・65.5×81.5cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
鮮やかな赤系の色遣いは、観たら一瞬で心を奪われると思います。
ここまで私の好きな絵を3枚挙げてみましたが、どれも非常に素敵な作品です。
そして、意外や意外!?
僕はこの絵に対し、一種のワクワク感!を持ってしまいました。

「石炭の積み下ろし」(1875年頃)クロード・モネ
・54.0×65.5cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
クロード・モネの「石炭の積み下ろし」という作品です。
自然を描いた風景画が多いモネですが、これは実に新鮮で惹かれる魅力がありました。
当時としては何気ない光景だろうけど、モネが描くと不思議と心が高揚してしまう。
モネは人間の仕事風景に対しても、特別なリスペクトがあったのかな?と思ってしまいますね。
皆からすれば意外と思えるだろうけど、私は不思議と魅了されてしまったのです。

今回の「モネ展」ですが、基本撮影は可能(一部は撮影不可)なので、好きな作品に出会ったらぜひ写真に収めるのもイイと思います。
ただ周りの迷惑やフラッシュはフラッシュはたかない様にご注意を!
また今回の「モネ ー 風景への問いかけ」展で、私なりに感じた事がありました。
番外編という形ですが、コチラも参考に!
⇒雪の日に”雪の絵画”を観ると、感慨もひとしお!
「クロード・モネ - 風景への問いかけ」の開催概要

肝心の開催概要は以下になります。
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【 「クロード・モネ - 風景への問いかけ」の開催概要 】 ・会期:2026年2月7日(土)~5月24日(日) ・時間:10:00~18:00(3月20日を除く金曜、5月2日、5月9日、5月16日、5月23日は20時まで) ・休館日:2月16日(月)、3月16日(月)、4月13日(月)、5月11日(月) ・入館料:一般(ウェブ予約)は2,100円、一般(窓口販売)は2,500円 |
先ほどもちょっと話しましたが、私が行ったのは土曜日でかなりの混み様でした。
チケットも当日券は売り切れだったので、行く予定の方は前もってチケット予約がおススメです。
もし平日なら、もうちょっと空いているかもしれませんが、それでもチケットは予約しておくのがベストだと思います。
興味のある人は、ぜひ足を運んでほしいと思います。
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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