- 2026-2-14
- Artist (画家について), Artwork (芸術作品)
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美術館に行くと、たまに”心惹かれる作品”と出会ったりします。
つまり、”作品に一目惚れ!”した瞬間です。
実は先日も同じような出来事があり、それがファンニ・ブラーテの「陽光」という作品でした。

「陽光」(1898年)ファンニ・ブラーテ ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より
35.6×50.4cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵
ファンニ・ブラーテという画家ですが、知らない人も多いだろうと思います。
私も知らない画家だったので、この絵が”彼女”の存在を知るきっかけになったというわけです。
私の愛用する辞書には載っていなかったので、そこまで有名な画家ではない様です。
でも、知名度の低い画家だからといって、侮ってはいけませんね。
素敵な作品に有名も無名も関係ないからです。

「陽光」(1898年)ファンニ・ブラーテ
35.6×50.4cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵
どうでしょう!?
この何とも言えない色遣いと、心に安らぎを感じさせてくれる雰囲気!
特に私が惹かれた部分というのが、ソファの赤い色です。
赤色の使い方で、ソファの質感や陽の明るさまで表現している様で、私的に言わせれば絶品とも言える色遣いです。
私がこの作品に一目惚れした理由も分かってもらえたかと思います。

「ファンニ・ブラーテの肖像」(1918年)Hildegard Thorell
・54.5×43cm、カンヴァスに油彩
さて、ファンニ・ブラーテ(Fanny Brate)ですが、彼女はスウェーデン出身の画家、
風景画や室内画を多く手掛けた画家で、中でも家庭的な一面を見せる室内画はピカ一!
画家であると同時に、母親という立場がゆえに描ける代物だと思います。
男性の画家では、こういった表現は難しいでしょうね。
ファンニ・ブラーテ(Fanny Brate)
1861ー1940年、スウェーデン出身の女流画家。パリへ留学した後、その後は主に家庭的な室内情景を描く。1891年にスウェーデン芸術家協会の会員になる。
印象派の影響を受けた事もあり、印象派の流れを汲んだ画風が特徴。またカール・ラーションらしい室内画も特徴と言われています。
そんなファンニ・ブラーテの代表作ですが…

「命名日のお祝い(ごちそう)」(1902年)ファンニ・ブラーテ
88.0×110.0cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵
一番の代表作といったら、「命名日のお祝い(ごちそう)」でしょう。
印象派の画風もさることながら、何より優しく暖かみのある筆づかいは絶品!
女性らしい視点と特徴が、存分に活かされていると思います。

「乳母車の赤ちゃん」(1889年頃)ファンニ・ブラーテ
・11×19.5cm、パネルに油彩
そして女性らしい視点といえば、上の「乳母車の赤ちゃん」も見逃せない!
ファンニ・ブラーテは1887年に結婚したので、描かれているのは自身の赤ちゃんかもしれませんね。

「窓辺の少女」(1907年)ファンニ・ブラーテ
・カンヴァスに油彩
ファンニ・ブラーテは4人の子供に恵まれたので、ここに描かれている少女もおそらく自身の子でしょう。
1907年の作品なので年齢的にも10歳位になる。
少女の姿から考えても、間違いないでしょうね。
それでは、風景画も数点挙げてみたいと思います。

「いじわる」(1885年)ファンニ・ブラーテ
・76×98cm、カンヴァスに油彩

「夏の牧草地」(1895年)ファンニ・ブラーテ
・カンヴァスに油彩
美しい風景画ではあるけれど、何よりオモシロいのが構図です。
子供たちのふとした場面を、一枚のカンヴァスに表現しているからです。

私が思うに…
ファンニ・ブラーテの最大の特徴は、母親目線で描かれた!に尽きると思います。
一見シンプルな作品に見えて、実は画家の個性が存分に表れている。
これもスウェーデン絵画の魅力で醍醐味だろうと思います。
今回はファンニ・ブラーテについて話しましたが、ぜひあなたの惹かれる北欧の画家を探してみるのもオモシロイと思います。

「スウェーデン絵画展」は東京開催の後、山口と愛知の巡回開催の予定になっています。
⇒巡回展「スウェーデン絵画」展の開催概要
参考:東京都美術館で「スウェーデン絵画展:北欧の光~」を観てきました。
今回紹介したファンニ・ブラーテの作品も展示されているので、興味のある方は行ってほしいと思います。
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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