森美術館で「ロン・ミュエク展(Ron Mueck)」を観てきました。

森美術館で「ロン・ミュエク展」を観てきました。

 

先日、森美術館ロン・ミュエク(Ron Mueck)展を観てきました。

 

ロン・ミュエクはニュースでも度々話題に挙がる芸術家なので、ご存知の人も多いかもしれませんね。

まるで本物の人間を再現したかの様な、リアルで生々しい彫刻はまさに圧巻!で、これは話題になるのも当然!というもの。

個人的にもかなりおススメなので、興味のある方はぜひ足を運んでほしいな~と思います。

今回は展示の様子も交えながら、私の率直なレビューをしていくので、ぜひ参考に!

 

目次

「ロン・ミュエク展」を観てきました。(鑑賞レビュー!前編)
 …圧巻! ミュエクの巨大な頭蓋骨「マス」(鑑賞レビュー!後編)

「ロン・ミュエク展」の開催概要
 …私からのアドバイス!(チケット購入と鑑賞時間について)

※日本での「ロン・ミュエク展」は、東京の森美術館のみの開催となります。

 

 

 

「ロン・ミュエク展」を観てきました。(鑑賞レビュー!)

森美術館で「ロン・ミュエク展」を観てきました。

先日、森美術館ロン・ミュエク(Ron Mueck)展を観てきました。

最近ネットでも話題に挙がるくらいですから、興味のある方も多いだろうと思います。

まるで本物の人間を再現したかの様な、リアルで生々しい彫刻はまさに圧巻!で、これは話題になるのも当然!というもの。

しかも、インスタ映えしそうですし…。

 

私の考え
さて、今回の「ロン・ミュエク展」ですが、個人的にかなり良かった!というのが本音です。

特に圧巻だったのが、部屋中を埋め尽くした巨大な頭蓋骨の彫刻マスで、これはマジで良かった!^^
頭蓋骨の彫刻については後半で話します。)

ロン・ミュエクの彫刻はどれもがリアルで、まるで本物の人間を再現したかの様!

画像からも分かると思いますが、気持ち悪いくらい生々しい!です。

 

「枝を持つ女」(2009年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

「枝を持つ女」(2009年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

・170×183×120cm、ミクストメディア、カルティエ現代美術財団

この「枝を持つ女」もそうですが、本当に気持ち悪くなるくらいリアルです。

肌の質感や皺、髪の毛一本一本まで本物そっくり!

これらが人間の手によって再現されているから凄い!わけです。

今展では制作過程の映像も見れるのですが、本当に皺一つ一つが人間の手によって作られています。

ここまで凄いと、さすがに画像では伝えきれないわけで…

 

「イン・ベッド」(2005年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

「イン・ベッド」(2005年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

・162×650×395cm、ミクストメディア、カルティエ現代美術財団

例えば、「イン・ベッド(In Bed)」はまさにそうで、これは実際に間近で観るに限る!と。

作品の大きさは162×650×395cmと巨大で、これが目の前に置かれているわけだから迫力も凄い!

ちなみに「イン・ベッド」は、2006年に東京都現代美術館でも展示された作品なので、知っている人も多いのでは?と思います。

 

「イン・ベッド」(2005年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

もちろんここまで巨大だと、制作時間も相当なのが想像できます。

事実、ミュエクの総作品数は50点ほどと言われています。

今回展示されている作品は計11点と少ないですが…

というか、これを少ないと言っていいのだろうか!?

 

「イン・ベッド」(2005年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

元々の作品数が少ないので、私的に言わせれば”よくこれだけの数を一堂に集められたな~”と思うほどです。

 

「イン・ベッド」(2005年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

それにしても、デカい!です。

普通なら不快に思うのだろうけど、なぜか違和感がないから不思議です。

作品のテーマが何か?は分からないけれど、ただ目の前にあるだけでも充分。

これもある種の”インスタレーション・アート”なのでしょうか!?

 

「若いカップル」(2013年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

「若いカップル」(2013年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

・89×43×23cm、ミクストメディア、ヤゲオ財団コレクション

 

「エンジェル」(1997年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

「エンジェル」(1997年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

・110×87×81cm、ミクストメディア、個人蔵

これはミュエクの初期の代表作と言われる「エンジェル」です。

元ネタはジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロの「ヴィーナスと時間の寓意」だそう。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵の、言わずと知れた名画中の名画ですね。

 

なみにミュエクの「エンジェル」を観て、私はこんな解釈をしてみました。

こちらも参考にどうぞ!
元ネタはティエポロの名画! ミュエクの「エンジェル」を私的に解釈!

 

・・・

森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」の展示風景
※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」の展示風景

 

森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」の展示風景
※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」の展示風景

 

「買い物中の女」(2013年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

「買い物中の女」(2013年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

・113×46×30cm、ミクストメディア、タデウス・ロパック所蔵

これは今回日本初公開となる作品「買い物中の女」です。

両手には買い物袋を持ち、コートの懐に赤ん坊を抱えた母親を描いた作品。

美化されることなく、疲れ果てた表情がまざまざと表現されているのが印象的です。

西洋美術で頻繁に描かれる「聖母子像」の現代版解釈かもしれない!?そうですが…

 

「買い物中の女」(2013年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

とにかく、疲れ果てた母親を眺める”赤ちゃんの表情が何とも言えないですね…。

 

「チキン / マン」(2019年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

「チキン / マン」(2019年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

・86×140×80cm、ミクストメディア、クライストチャーチ・アートギャラリー(ニュージーランド)

 

「チキン / マン」(2019年)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

 

森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」の展示風景

 

 

圧巻! ミュエクの巨大な頭蓋骨「マス」(鑑賞レビュー!後編)

「ロン・ミュエク展」も後半に差し掛かった頃

今回の一番?の目玉作品が姿を現しました!!

・・・

「マス」(2016-17年頃)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

「マス」(2016-17年頃)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

・合成ポリマー塗料・ファイバーグラス、ビクトリア国立美術館所蔵(メルボルン)

巨大な骸骨の彫刻作品マス(Mass)です。

まず出迎えてくれたのが”白い頭蓋骨”一体でしたが、実はこれだけではありません。

・・・

 

「マス」(2016-17年頃)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

大部屋に入るや否や、ビックリ!!

部屋中を覆い尽くすかの様に、たくさんの頭蓋骨が展示されているからです。
(展示というか、無造作に置かれている?というか… 。)

その数、約100点余りだそうで、迫力は凄いものがあります。

 

「マス」(2016-17年頃)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

 

「マス」(2016-17年頃)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

ちなみに作品名になっている”Mass(マス)”ですが、「特定の形や配置をもたない、大量の何か。大勢が一か所に集まること。」と言った意味になるそうです。

もちろんミュエク自身が配置を決めているわけで、展示される美術館によって醸し出す雰囲気も異なるそうです。

 

「マス」(2016-17年頃)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

 

「マス」(2016-17年頃)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

西洋美術史において頭蓋骨は”メメント・モリ”、つまり「死を忘れるな」という意味します。

辺り一面に頭蓋骨を積んでいる事から、”あなたのすぐそばに、死は存在している”を暗に示しているのだろうか!?

 

「マス」(2016-17年頃)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

”死”を意味しているとはいえ、でも全く不気味さを感じさせない…。

逆に”美しく”見えてしまうから不思議ですね。

 

「マス」(2016-17年頃)ロン・ミュエク ※森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」より

という感じで、私は夢中になって写真を撮ってしまったのでした。

実際に行けば分かりますが、巨大な頭蓋骨の中に身を置くって、本当に不思議な気分です。

ぜひ、あなたにも体感して欲しいものですね!^^

 

して…

最後はハイビジョン・ビデオによる制作風景の映像が流れていました。

・「スティル・ライフ:制作中のロン・ミュエク」(2013年)48分
・「チキン / マン」(2019-25年頃)13分

計1時間の映像で、私は釘付けになって観てしまいました。

坐りながら鑑賞出来るので、ゆっくりと腰を据えて観てほしいと思います。

 

森美術館で「ロン・ミュエク展」を観てきました。
…という感じの、ロン・ミュエク展でした。

どれも撮影映えするものばかりなので、撮りながらじっくり鑑賞するのもイイ!!

私的には必見!の展覧会です。

9月23日まで開催するので、興味のある方はぜひ!!

 

 

 

「ロン・ミュエク展」の開催概要

森美術館で開催の「ロン・ミュエク展」

今回の「ロン・ミュエク展」はカルティエ現代美術財団と森美術館との共催で、パリ、ミラノ、ソウルと続く巡回展になっています。

東京の森美術館は、この巡回展の最後を飾る開催!というわけですね。

ミュエクの作品数が50点程と少なく、10点を超える作品が展示されるって本当に貴重な事です。

機会のある方は、ぜひ行ってみてほしいと思います。

 

んな「ミュエク展」の開催概要は以下になります。

ロン・ミュエク展の開催概要

・会期:2026年4月29(水)~2026年9月23日(水) ※年中無休
・場所:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

・時間:10:00~22:00 
 ※火曜日のみ17:00まで、ただし5月5日(火・祝)、8月11日(火・祝)、9月22日(火・祝)は22:00まで
 ※入館は閉館の30分前まで

・観覧料:
 〈平日〉 一般は2,300円(オンラインは2,100円)、高校・大学生は1,400円(1,300円)、65歳以上は2,000円(1,800円)、中学生以下は無料
 〈土・日・祝〉 一般は2,500円(オンラインは2,300円)、高校・大学生は1,500円(1,400円)、65歳以上は2,200円(2,000円)、中学生以下は無料

※今展は事前予約制(日時指定券)を導入しています。各種オンラインチケット販売サイトから「日時指定券」をご購入してください。

  

ポイント!
私からのアドバイス!(チケット購入と鑑賞時間について)

実際に観に行った私からのアドバイスをしたいと思います。

まず、チケット購入についてですが、「ロン・ミュエク展」は事前予約日時指定券)が基本になっています。

日時指定枠に空きがある場合は、事前予約なしでも入館は可能になっているそうですが…。

でも今展はネットでも話題に挙がるほどなので、それなりの賑わいが予想されます。

私が観に行った日も結構な混雑ぶりだったので、チケットは事前予約が必須!です。

 

そして鑑賞時間ですが、作品と映像鑑賞を考えて約2時間くらいは必要だと思います。

今回は館内でハイビジョン・ビデオによる制作風景の映像が流れているからです。

・「スティル・ライフ:制作中のロン・ミュエク」(2013年)48分
・「チキン / マン」(2019-25年頃)13分

映像時間で計1時間あるので、作品鑑賞と合わせて計2時間は必要でしょうね!

また今展は基本”撮影可能になっているので、ぜひ撮りながらじっくり鑑賞するのもイイと思います。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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