東京都美術館で「スウェーデン絵画 北欧の光~」を観てきました。(鑑賞レビュー)

東京都美術館で「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展を観てきました。

 

先日、東京都美術館スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき展を観てきました。

 

普段、西洋画や日本画の鑑賞が多い私にとって、たまに観る北欧の絵画は実に新鮮!!

今回は展覧会の様子も交えながら、「スウェーデン絵画」展のレビューをしていこうと思います。

 

目次

「スウェーデン絵画:北欧の光~」展を観てきました。
私が特に惹かれた3点を挙げてみました!

巡回展「スウェーデン絵画」展の開催概要

 

 

 

 

「スウェーデン絵画:北欧の光~」展を観てきました。

東京都美術館で「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展を観てきました。

先日、東京都美術館スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき展を観てきたので、私的鑑賞レビューをしていこうと思います。

普段はヨーロッパ絵画や日本画を観る機会が多い私にとって、たまに観る北欧絵画の展覧会は実に新鮮!!

そんなわけで、前々から楽しみにしていた展覧会でした。

 

私の考え
て、私の感想としては…

予想以上に良かった!という感じです。

予想ではこじんまりとした内容かと思いきや…

実際に観ると、結構充実した内容だったので驚きでした。

良い意味で期待を裏切られた感じですね。

芸術はLIVEで観るに限る!”と、改めて思った次第です。

 

「草原の妖精たち」(1850年)ニルス・ブロメール

「草原の妖精たち」(1850年)ニルス・ブロメール

・115×143cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

例えば、ニルス・ブロメール(Nils Blommer)の「草原の妖精たち」もそんな一枚でした。

これは最初にお出迎えしてくれた作品で、見どころ作品の一つに挙げられていた一枚。

でも実際に観ると、ここまで幻想的だとは!?

画像で見た時よりも、LIVEだとより神秘性に溢れていたのです。

 

「落穂拾いの少女」(1880年代初頭)ヒューゴ・サルムソン

「落穂拾いの少女」(1880年代初頭)ヒューゴ・サルムソン

・74×61cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

こちらはヒューゴ・サルムソン(Hugo Salmson)の作品です。

落葉が黄金に輝く様で、非常に美しい!

まさに神秘性を感じさせる作品です。

 

なみに、「スウェーデン絵画展」の展示構成ですが…

1章、スウェーデン近代絵画の夜明け
2章、フランス近代絵画との出合い
3章、グレ=シュル=ロワンの芸術家村
4章、日常のかがやき-”スウェーデンらしい”暮らしのなかで
5章、現実のかなたへ-見えない世界を描く
6章、自然とともに-新たなスウェーデン絵画の創造

展示作品は計84点で、全てスウェーデン国立美術館所蔵。
※4章からは撮影可能(一部を除いて)になっています。

 

「スイスの石切り場」(1886年)アクセル・ユングステット

「スイスの石切り場」(1886年)アクセル・ユングステット

・120×138cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

見ての通り、まるで写真の様!ですね。

ありのままを描いた作品で、しかも大画面なだけあって見応え充分!

自然主義とレアリスムを重視した作品なのが分かります。

 

 

3章になると、個人的に好きな作品が続々登場してきます。

まずは…

「グレ=シュル=ロワン」(1885-1886年頃)カール・ノードシュトルム

「グレ=シュル=ロワン」(1885-1886年頃)カール・ノードシュトルム

・95×145cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

カール・ノードシュトルム(Karl Nordstrom)の「グレ=シュル=ロワン」です。

最近こういった素朴な風景画に惹かれてしまいますが、なぜだろう!?

年齢を重ねた性でしょうか。

参考:この素朴さが素敵! カール・ノードシュトルムについて解説

 

「カケス」(1886年)ブルーノ・リリエフォッシュ

「カケス」(1886年)ブルーノ・リリエフォッシュ

・51×66cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

野生の動物を描いた画家で知られるブルーノ・リリエフォッシュ(bruno_liljefors)の作品。

仲間を追って飛び立つ直前を描いた様は、観察眼に優れていないと描けない代物だと思います。

カケス(Garrulus glandarius)はスズメ目カラス科に属する、主にユーラシア大陸の中部から南部に生息する鳥。

私たちにはあまり馴染みない鳥ですが、日本でも一部の地域で生息しているそうです。

参考:スウェーデンの動物画家”ブリューノ・リリエフォッシュ”について解説!

 

 

4章以降は…

ここからは撮影が可能なエリアに突入なので、展示の様子も交えて話していこうと思います。

「グランドピアノにて」(1892年)ハンナ・パウリ ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

「グランドピアノにて」(1892年)ハンナ・パウリ ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

・38×46cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

 

「陽光」(1898年)ファンニ・ブラーテ ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

「陽光」(1898年)ファンニ・ブラーテ ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

35.6×50.4cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

こちらはファンニ・ブラーテ(Fanny Brate)の「陽光」です。

見ての通り”何てことはない作品”ですが、なぜか私はこの絵に惹かれてしまいました。^^

参考:まさに一目惚れ! ファンニ・ブラーテの室内画は絶品です!!

 

「家政婦のブリッタ=マリーア・バンク(愛称ムッサ)」(1890年)エーヴァ・ボニエル ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

「家政婦のブリッタ=マリーア・バンク(愛称ムッサ)」(1890年)エーヴァ・ボニエル ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

・112×86cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

 

「編物をするダーラナの少女コール=マルギット」(1901年)アンデシュ・ソーン ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

「編物をするダーラナの少女コール=マルギット」(1901年)アンデシュ・ソーン ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

・72×57cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

ここまで室内の人物画を立て続けに挙げてみましたが、どれも個性があるのがオモシロイ。

印象派チックなものもあれば、レアリスムで写実的な作品もある。

北欧絵画はフランスやドイツから影響を受けながら、でも画家独自の画風はちゃんと持っているのが特徴のようです。

だから観ていても飽きないのでしょう。

これも北欧絵画の魅力だろうと思います。

 

・・・

ここから5章へと入ります。

「首都の郊外」(1899年)エウシェーン・ヤーンソン ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

「首都の郊外」(1899年)エウシェーン・ヤーンソン ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

・152×136cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

これはエウシェーン・ヤーンソン(Eugene Jansson)の「首都の郊外」。

一見シンプルな風景画に見えますが、ちょっと離れてみると実に臨場感溢れる作品です。

奥行きと言うか遠近感があって、しかも大画面なだけに迫力もある。

この感覚は実際に行かないと分からないでしょう!

 

「群島の日没」(1907年)ゴットフリード・カルステーニウス ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

「群島の日没」(1907年)ゴットフリード・カルステーニウス ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

・111×131cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

 

「ワンダーランド」(1894年)アウグスト・ストリンドバリ ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

「ワンダーランド」(1894年)アウグスト・ストリンドバリ ※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

・72.5×52.0cm、厚紙に油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

今展覧会の看板作品「ワンダーランド」です。

アウグスト・ストリンドバリ(August Strindberg)は、19世紀北欧を代表する小説家&劇作家。

ペインティングナイフによる大胆な描き方が特徴の作品です。

 

※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

※「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展より

左:「嵐の海、ほうき状のブイ」(1892年)アウグスト・ストリンドバリ、厚紙に油彩
右:「嵐の海、目印のないブイ」(1892年)アウグスト・ストリンドバリ、厚紙に油彩

 

「キッチン(『ある住まい』より)」(1894-1899年頃)カール・ラーション

「キッチン(『ある住まい』より)」(1894-1899年頃)カール・ラーション

・32×43cm、紙に水彩、スウェーデン国立美術館所蔵

日本で名が知られている北欧の画家と言えば、おそらくカール・ラーションやアウグスト・ストリンドバリくらいでしょう。

そういった意味でも、地味な展覧会では?と思うかもしれない。

でも侮ってはいけませんね!!

実際に観ると、結構見応えがある内容になっています。

 

東京都美術館で「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展を観てきました。
これは実際に足を運ばないと分からないと思います。

というわけで、興味のある人は行ってみるのをおススメします。

また次では、私が特に惹かれた3点を挙げたいと思います。

気になる方は、↓コチラもどうぞ!!

 

 

 

私が特に惹かれた3点を挙げてみました!

「おもちゃのある部屋の隅」(1887年)カール・ラーション

「おもちゃのある部屋の隅」(1887年)カール・ラーション

・91×58cm、紙に水彩、スウェーデン国立美術館所蔵

締めとして、私が特に惹かれた3点を紹介したいと思います。

上の絵はその内の一枚で、カール・ラーションの「おもちゃのある部屋の隅」です。

これは観た瞬間釘付けになった作品でした。

何より驚きが、水彩による作品だという点です。

正直言って、この絵を観ながらご飯を食べられますね!!^^

 

「フリッティオフの帰還(エサイアス・テグネール『フリッティオフ物語』より)」(1880年代)アウグスト・マルムストゥルム

「フリッティオフの帰還(エサイアス・テグネール『フリッティオフ物語』より)」(1880年代)アウグスト・マルムストゥルム

・99×70.2cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

そして2つ目が、アウグスト・マルムストゥルム(August Malmstrom)の作品。

これは勇士フリッティオフの冒険とインゲボリ姫の恋の伝説の一部を描いた作品。

焼き払われた家の跡にたたずむ凛々しい姿に惚れてしまいました。

男が男に惚れる!わけですから、それだけイイというわけです。

 

3つ目が、4章で展示されていたコーヒー・タイムです。

エルサ・バックルンド=セルスィング(Elsa Backlund-Celsing)による作品で、1880年~1974年に生きた比較的最近の女流画家。

コーヒー・タイム時の家族の様子を描いた作品ですが、何とも言えない色遣いが良かった!

心が温まる作品なので、ぜひ観てほしいですね。

 

私の考え
という感じで、私の惹かれた3点を挙げてみました。

ぜひ、あなたも惹かれる素敵な作品を見つけてほしいと思います。

 

 

 

巡回展「スウェーデン絵画」展の開催概要

東京都美術館で「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展を観てきました。

今回の「スウェーデン絵画展」ですが、東京開催の後は、山口愛知の巡回開催予定になっています。

普段北欧絵画はなかなか見る機会がないと思うので、興味のある方は日程をチェックして足を運んでほしいと思います。

 

京開催の「スウェーデン絵画展」の開催概要は以下になります。

スウェーデン絵画:北欧の光、日常のかがやきの開催概要

東京開催
・会場:東京都美術館にて(東京都台東区上野公園8-36)
・会期:2026年1月27日(火)~4月12日(日)

・時間:9:30~17:30まで(金曜は20時まで) ※入場は閉館の30分前まで
・休館日:月曜日、2月24日(火) ※ただし2月23日(月・祝)は開館

※4章からは撮影可能(一部を除いて)になっています。

 

 

口と知の開催概要はコチラ!↓

スウェーデン絵画:北欧の光、日常のかがやきの開催概要

山口開催
・会場:山口県立美術館にて
・会期:2026年4月28日(火)~6月21日(日)予定

愛知開催
・会場:愛知県美術館にて
・会期:2026年7月9日(木)~10月4日(日)予定

一応”予定”という感じなので、随時公式サイトでチェックは必須!

 

また「スウェーデン絵画展」では、気になる画家も多数います。

良かったらコチラも参考に!

この素朴さが素敵! カール・ノードシュトルムについて解説
スウェーデンの動物画家”ブリューノ・リリエフォッシュ”について解説!
まさに一目惚れ! ファンニ・ブラーテの室内画は絶品です!!

興味のある人は、ぜひあなたの眼で作品を観てほしいと思います。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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