三菱一号館美術館で、展覧会「”カフェ”に集う芸術家」を観てきました。

三菱一号館美術館で展覧会「”カフェ”に集う芸術家」を観てきました。

 

先日、三菱一号館美術館カフェに集う芸術家印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまでを観てきました。

 

印象派やゴッホ、ロートレックなど馴染みのある作品も、ちょっと視点を変えるだけで違ったオモシロさが味わえる。

今展覧会は、まさにそんな感じの内容だったと思います。

では、展覧会の様子を交えながら、私の鑑賞レビューをしていこうと思います。

 

目次

「”カフェ”に集う芸術家」を観てきました。(鑑賞レビュー)
 …Chapter1の展示風景とレビュー
 …Chapter2の展示風景とレビュー
 …Chapter3の展示風景とレビュー

「”カフェ”に集う芸術家 - 印象派からゴッホ~」の開催概要

 

 

 

「”カフェ”に集う芸術家」を観てきました。(鑑賞レビュー)

三菱一号館美術館で展覧会「”カフェ”に集う芸術家」を観てきました。

先日、三菱一号館美術館で、カフェに集う芸術家 印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまでを観てきました。

この展覧会はロートレックを中心に、印象派の画家やゴッホなどが展示されている感じで、絵画やポスター、版画などバリエーションに富んだ内容になっています。

特にロートレックのリトグラフは思った以上の充実度で、後半で展示されているラモン・カザスやピカソなども注目です。

 

なみに、今展の展示構成ですが…

「”カフェに集う芸術家の展示構成

・Chapter1:カフェを描く ー レアリスムから印象派へ
・Chapter2:夜のカフェ ー シェレ、ロートレックの世紀末
・Chapter3:〈シャ・ノワール〉の登場とその後の展開 ー パリとバルセロナの往還

 

私の考え
ず、個人的な感想になりますが、結構充実した内容で良かった!^^というのが本音です。

全体的に見慣れた作品も多々ありましたが、でも視点をちょっと変えるだけで”違ったオモシロさ”が味わえる。

つくづく”芸術ってオモシロイな~と思った次第です。^^

というわけで、肝心の展示風景を交えながらレビューしていこうと思います。

 

Chapter1

「パリ、トリニテ広場」(1875年頃)ピエール=オーギュスト・ルノワール ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「パリ、トリニテ広場」(1875年頃)ピエール=オーギュスト・ルノワール ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・65.3×54.2cm、カンヴァスに油彩、ひろしま美術館所蔵

まずChapter1は、”カフェを描く”をテーマに、主に印象派作品が展示されていました。

上↑は言わずと知れたルノワールの作品。私は作品を目にした瞬間”ルノワールの絵だ!”と思ってしまったほど。

画像からも分かると思いますが、木々の描き方が特に目を惹く作品です。

 

「ロバンソンの散歩」(1878年頃)アルマン・ギヨマン ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「ロバンソンの散歩」(1878年頃)アルマン・ギヨマン ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・51.1×61.4cm、カンヴァスに油彩、ポーラ美術館所蔵

こちらはアルマン・ギヨマン(Armand Guillaumin)の作品「ロバンソンの散歩」です。

何だか見た記憶があるな~と思っていたら、ポーラ美術館所蔵の作品でした。

”ギヨマン”という画家自体知らない人も多いかもしれませんが、フランス出身の印象派の画家です。

生前は画家としては大成しなかったので、知らない人がいるのも仕方がないかもしれませんが。

それでも私にとっては、なぜかギヨマンの作品には惹かれるものがあるから不思議ですね。

参考⇒

 

「サン=マメス」(1885年)アルフレッド・シスレー ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「サン=マメス」(1885年)アルフレッド・シスレー ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・54.5×73.0cm、カンヴァスに油彩、ひろしま美術館所蔵

これはアルフレッド・シスレー(Alfred Sisley)の作品で、まさに”印象派の王道”とも呼べる画風だと思います。

ここまでで分かると思いますが、今展覧会は基本撮影可能(一部撮影不可の作品も有)になっていました。

 

「〈音楽のクロッキー〉17、悲劇上演中のオーケストラ」(1852年)オノレ・ドーミエ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「〈音楽のクロッキー〉17、悲劇上演中のオーケストラ」(1852年)オノレ・ドーミエ ※「”カフェ”に集う芸術家」より

・25.9×21.7cm、リトグラフ、国立西洋美術館所蔵

そしてChapter1の後半は、版画も展示されていました。

特にオノレ・ドーミエ(Honore Daumier)の作品はどれもユーモアがあって、好きなものばかりでした。^^

 

「〈ドーミエによる劇場のクロッキー〉1」(1852年)オノレ・ドーミエ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「〈ドーミエによる劇場のクロッキー〉1」(1852年)オノレ・ドーミエ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・上「カフェの入り口」:10.0×26.0cm、リトグラフ、国立西洋美術館所蔵
・下「楽屋の入り口」:10.7×25.5cm、リトグラフ、国立西洋美術館所蔵

 

「〈ドーミエによる劇場のクロッキー〉4」(1853年)オノレ・ドーミエ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「〈ドーミエによる劇場のクロッキー〉4」(1853年)オノレ・ドーミエ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・上「上級派のダンス」:10.7×27.5cm、リトグラフ、国立西洋美術館所蔵
・下「もっと持ち上がる派のポーズ」:10.3×27.5cm、リトグラフ、国立西洋美術館所蔵

ここで挙げたオノレ・ドーミエの作品は、どれも国立西洋美術館所蔵のもの。

私もよく足を運ぶ美術館ですが、でもこれまで見た記憶がない様な…。

非常に風刺が利いていて、それでいて絵の上手さも感じられるし、これはじっくりと魅入ってしまう作品ですね。

 

 

Chapter2

「ロータスの花」フォリー・ベルジェール(1893年)ジュール・シュレ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「ロータスの花」フォリー・ベルジェール(1893年)ジュール・シュレ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・121.0×87.0cm、リトグラフ、京都工芸繊維大学美術工芸資料館所蔵

Chapter2では、主にジュール・シュレとロートレックが中心の展示。

今展の約半分近くを占めている章で、展示作品数もかなりの充実度だったと思っています。

 

「ムーラン・ルージュの舞踏会」(1889年)ジュール・シュレ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「ムーラン・ルージュの舞踏会」(1889年)ジュール・シュレ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・123.0×88.8cm、リトグラフ、サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)

 

「アリスティド・ブリュアン」(1893年)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「アリスティド・ブリュアン」(1893年)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・81.2×105.0、紙にグワッシュ・油彩、ひろしま美術館所蔵

 

「マルグリット・デュフェ公演」(1891年頃)ルイ・アンクタン ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「マルグリット・デュフェ公演」(1891年頃)ルイ・アンクタン ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・90.2×127.2cm、リトグラフ、京都工芸繊維大学美術工芸資料館所蔵

 

「ルイ13世風の椅子のリフレイン」(1886年)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「ルイ13世風の椅子のリフレイン」(1886年)ロートレック ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・紙にコンテ・油彩、78.4×50.4cm、ひろしま美術館所蔵

 

※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」の展示風景

※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」の展示風景

・右:「ムーラン・ルージュにて。粗野な奴、まったく粗野な奴!」(1893年)ロートレック
・左:「グルネルの荒くれ者」(1894年)ロートレック

ロートレックはカフェや娼館に出入りしては、物凄いスピードで絵を描いていた事で知られています。

考える暇もなく、まるで本能の赴くままに描いていたのでしょう。

サラッと描いていながら実に上手い!し、それでいて非常に味わい深い。

ロートレックの絵は本当に見飽きないですね。

 

『レスタンプ・オリジナル』誌、表紙、(1893年)アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

『レスタンプ・オリジナル』誌、表紙、(1893年)ロートレック ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・57.6×82.5cm、リトグラフ、三菱一号館美術館所蔵

個人的にロートレックのポスターやリトグラフは好きなので、気が付けば長居してしまった…

そんな感じでした。^^

 

また、ここでは紹介していませんが、ミュシャやゴッホの作品もありました。

・「ジスモンダ」(1894年)アルフォンス・ミュシャ ※前期展示
・「ラ・トスカ」(1899年)アルフォンス・ミュシャ ※後期展示

・「モンマルトルの風車」(1886年)フィンセント・ファン・ゴッホ

今展覧会では、一部”前期”展示と”後期”展示の作品があります。

前期:東京会場では2026年6月13日~8月2日、広島会場では10月3日~11月15日まで
後期:東京会場では2026年8月4日~9月23日、広島会場では11月17日~2027年1月11日まで

こちらも行った際は、じっくりと見てほしいと思います。

 

 

Chapter3

「カンカン」(1900年)パブロ・ピカソ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「カンカン」(1900年)パブロ・ピカソ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・38.5×53.8cm、紙にパステル、ひろしま美術館所蔵

 

『ココリコ』誌 ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」の展示風景

『ココリコ』誌 ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」の展示風景

・30.5×24.8×27.0cm、リトグラフ、TOPPANホールディングス株式会社印刷博物館

 

「ムーラン・ド・ラ・ガレット」(1910年頃)モーリス・ユトリロ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

「ムーラン・ド・ラ・ガレット」(1910年頃)モーリス・ユトリロ ※展覧会「”カフェ”に集う芸術家」より

・33.2×46.0cm、厚紙に油彩、ポーラ美術館所蔵

 

「マドレーヌ」(1892年)ラモン・カザス

「マドレーヌ」(1892年)ラモン・カザス

・117.0×90.0cm、カンヴァスに油彩、ムンサラット美術館所蔵(※Public Domain画像使用)

そして今回の看板作品となっているのが、ラモン・カザス(Ramon Casas)の「マドレーヌ」です。

描かれている女性の名はルイーズ・オルタンス・ボワギョーム(通称”マドレーヌ”)で、ムーラン・ド・ラ・ガレットに出入りしていた実在の女性だそう。

注目となるのが、右手に持っている”煙草”で、当時のパリのカフェ文化を象徴するそうです。

 

「カフェ・デ・ザンコエラン」(1889-1890年)サンティアゴ・ルシニョル

「カフェ・デ・ザンコエラン」(1889-1890年)サンティアゴ・ルシニョル

・80.0×116.0cm、カンヴァスに油彩、ムンサラット美術館所蔵(※Public Domain画像使用)

そして最後に紹介したいのが、サンティアゴ・ルシニョル(Santiago Rusinol)の「カフェ・デ・ザンコエラン」です。

今回初めて知った画家でしたが、観た瞬間に魅了されてしまいました。^^

全体的に重量感を感じるタッチと、対照的に描かれている煙草の煙の描写。

これは実に素敵な作品だと思います。

私的に必見!です。

 

三菱一号館美術館
今回は見慣れた作品もありながら、でも新たな発見もあったりと、私的には充実した展覧会だったと思っています。

三菱一号館美術館にて、2026年9月23日まで開催します。

またその後は”広島県”でも巡回開催なので、興味のある方はぜひ足を運んでほしいと思います。

 

 

 

「”カフェ”に集う芸術家 - 印象派からゴッホ~」の開催概要

三菱一号館美術館で開催の「”カフェ”に集う芸術家」展

 

て、肝心の開催概要ですが…

「”カフェに集う芸術家印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまでの開催概要

・会期:2026年6月13日(土)~9月23日(水・祝)
・場所:三菱一号館美術館(東京都千代田区丸の内2-6-2)

・時間:10:00~18:00まで
 但し、祝日を除く金曜、第2水曜、7月25日(土)、9月19日(土)~9月23日(水・祝)は20時まで開館 ※入館は閉館の30分前まで

・休館日:祝日を除く月曜日、但しトークフリーデー[6月29日、7月27日、8月31日]は開館

 

東京後の巡回予定は…

ひろしま美術館”にて開催

・会期:2026年10月3日(土)~2027年1月11日(月・祝)まで

興味のある方は、ぜひ足を運んで観てほしいと思います。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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