- 2026-6-6
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地域によって違いはありますが、一般的に6月~7月上旬が”紫陽花(アジサイ)”の見頃と言われています。
ちょうどこの時期は”梅雨”とも重なるため、雨に濡れた紫陽花はとても風情に映ります。
多くの人は鎌倉や京都など、紫陽花の名所と呼ばれる場所で鑑賞しようと思いますが、時には家に居ながら鑑賞するのも一興!というもの。
今回は紫陽花を描いた西洋画、日本画を通して、風情を感じてみようと思います。
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【 目次 】 ・紫陽花について… 分類と花言葉、私が選ぶ紫陽花の名所! ・紫陽花が描かれた日本画 ・アジサイを描いた西洋画 |
紫陽花について… 分類と花言葉、私が選ぶ紫陽花の名所!

まず紫陽花(アジサイ)について…
1、紫陽花の分類と歴史
学名は「Hydrangea macrophylla」で、アジサイ科アジサイ属に属する落葉低木と定義されています。
現在はアメリカやヨーロッパなどでも栽培されていますが、元々紫陽花は日本原産の植物。
歴史もかなり古く、文献で分かる限り”奈良時代”にはすでに存在していたとされています。
日本最古の和歌集『万葉集』に記載されているからです。
ただ当時は「味狭藍」や「安治佐為」と書かれていて、現在の”紫陽花”は平安時代からだと言われています。
とにかく和歌が収録された書物に”アジサイ”が登場しているって、何とも洒落ていると思いませんか!?
昔から”紫陽花”は風情を感じさせる花だったという事でしょうね。
2、紫陽花の花言葉は!?

紫陽花の花言葉…”家族団らん、和気あいあい、移り気、浮気”。
紫陽花は様々な色の花を咲かせますが、花言葉も実に多彩!
”家族団らん、和気あいあい”といったポジティブな意味もあれば、逆に”浮気”の様なネガティブな意味もあります。
ちなみに”移り気”or”浮気”という意味は紫陽花の特性が由来だそうで、咲き始めは白っぽく、次第に色が変化するからだそうです。
しかも花の色によって花言葉も違ってくる!!
例えば赤は”愛情”で、白は”寛容”、青は”冷淡・無情”という意味となります。
知れば知るほど紫陽花は多彩でオモシロイ花ですね!^^
3、私が選ぶ紫陽花の名所!

私がおススメする紫陽花の名所を1つ紹介したいと思います。
鎌倉にある”あじさい寺”とも言われる明月院です。
ここは一面が青い紫陽花で咲き誇るため、俗に「明月院ブルー」とも言われているそう。
特に6月中旬頃が見所で、毎年多くの人で賑わう事で知られています。
私も何度か見に行きましたが、本当に人で賑わっている状態です。
興味のある方は、ぜひ一度足を運んでほしいものです。
明月院の住所:神奈川県鎌倉市山ノ内189(JR北鎌倉駅より歩いて約10分)
紫陽花が描かれた日本画
まず日本画については、伊藤若冲と葛飾北斎の作品を挙げてみました。
どちらも超が付くほど有名なので、ご存知の人も多い事でしょう。
1、伊藤若冲の「紫陽花双鶏図」

「紫陽花双鶏図(『動植綵絵』より)」(宝暦9年、1759年)伊藤若冲
・142.9× 79.7cm、絹本著色、皇居三の丸尚蔵館所蔵
まずは伊藤若冲の「紫陽花双鶏図(あじさいそうけいず)」から。
これは若冲の代表作『動植綵絵』の一つで、動植物をモチーフにしたシリーズ。
画面の上半分を覆う紫陽花と、中心に描かれた2羽のニワトリが目を惹く作品です。
特に圧巻はニワトリの躍動感!
これほど装飾性と動きを表現できるって、さすがは若冲と言ったところでしょうか。
しかも、躍動感あるニワトリに負けないくらい主張している紫陽花の描写も見逃せない!!
妥協を許さない若冲らしい作品だと思います。
2、葛飾北斎の錦絵「紫陽花に燕」

「紫陽花に燕」(江戸時代、19世紀)葛飾北斎
・24.5×37.0cm、横大判・錦絵、東京国立博物館所蔵
そして葛飾北斎の「北斎花鳥画集」シリーズの「紫陽花に燕」も忘れてはなりません!
若冲ほどの鮮やかさはないですが、”淡い色遣い”が非常に良い!!
観ているだけで、風情を感じさせてくれます。^^
見れば観るほど、味わい深くなる!! …そんな作品だと思います。
アジサイを描いた西洋画
紫陽花は日本固有のイメージがありますが、実はアメリカやヨーロッパなどでも栽培されています。
ちなみに紫陽花はフランス語で”Hortensia(オルタンシア)” 、英語では”Hydrangea(ハイドランジア)”
今回は私が”素敵だな~”と思う西洋画を独断と偏見でチョイス。
どの作品も本当に”素敵!”なので、ぜひ家に居ながら紫陽花を鑑賞してほしいと思います。
1、アジサイの静物画3点

「白いアジサイ」ヴィクトリア・デュブール
・38.4×39.4cm、カンヴァスに油彩、個人蔵
まずはヴィクトリア・デュブール(Victoria Dubourg)の静物画から。
ヴィクトリア・デュブールはアンリ・ファンタン=ラトゥールの妻で、主に静物画を手掛けた画家です。
印象派を感じさせる画風と、暗い背景と白いアジサイのコントラストが特徴の作品。
しかも浮かび上がる様な描き方から、紫陽花の美しさが一層際立っているのも見どころです。

「花瓶に挿されたアジサイの静物」(1924年)アン・マリー・ハンセン
・42×35cm、カンヴァスに油彩
これはデンマークの画家アン・マリー・ハンセン(Ane Marie Hansen)の作品。

「アジサイ」ベルト・アール
・100×85cm、紙にパステル
そしてベルギーの画家ベルト・アール(Berthe Art)の作品です。
1857~1934年、主に油絵やパステルを使った静物画を手掛けた画家で知られています。
パステル調を活かした作品で、花の美しさと柔らかさが一層引き立っている感じです。
風情を感じるなら日本画!
対して、花の美しさを味わうなら西洋画!!と言ったところでしょうか。
2、ルイ・イカールの「ピンク・レディ」

「ピンク・レディ」(1933年)ルイ・イカール
・21×27cm、エッチング
これはルイ・イカール(Louis Icart)の作品「ピンク・レディ」です。
ルイ・イカールはアールデコを代表するフランスの画家で、主に上品で美しい女性を多く描いた事で知られています。
アジサイは淡い感じの花なので、優しさや柔らかいというイメージが非常に似合う。
上の絵を観ても分かる様に、アジサイとの相乗効果によって女性らしさが一層際立って見えます。
☝大画面でどうぞ!
これは私は見た瞬間一目惚れ!!した作品です。
ぜひ、大画面でじっくりと堪能してほしいと思います。
3、モーリス・ドニの「マロンとアジサイ」

「マロンとアジサイ」(1920年)モーリス・ドニ
・36.5×49.3cm、カンヴァスに油彩、ブレスト美術館所蔵
そしてモーリス・ドニ(Maurice Denis)の「マロンとアジサイ」です。
モーリス・ドニらしい独特な画風が特徴的な作品です。
平面的で装飾的な画風は、アジサイとの相性の良さを感じますね。
ちなみに”マロン”は娘のマドレーヌを指しています。

どうだったでしょうか!?
ちょっとは風情を感じれたのではないでしょうか。
画風によってアジサイの感じや雰囲気も大きく違ってくるわけで、これは絵画ならではのオモシロさというもの!
花の紫陽花もいいですが、時にはアートでアジサイを味わうのも一興!!
風情を感じる手段として、芸術もイイ手段だと思った今日この頃でした。
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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