神話「トロイの木馬(Trojan horse)」を、絵画を観ながら解説!

カナッカレのトロイの木馬

 

ギリシャ神話は、知れば知る程オモシロイ!!

 

神話「トロイア戦争」の中で、特に有名なエピソードにトロイの木馬があります。

これは絵画でも頻繁に描かれる主題で、現在僕らが使用している”用語”の由来だったりと、様々な点で繋がっているからです。

 

今回は代表的な絵画作品を観ながら、”トロイの木馬”について解説していこうと思います。

 

目次

神話「トロイの木馬」を、絵画を観ながら解説!
 …1、神話「トロイの木馬」の物語
 …2、マルウェア”トロイの木馬”は神話が由来!?

「トロイの木馬」を描いた絵画の数々!!

 

 

 

神話「トロイの木馬」を、絵画を観ながら解説!

「トロイアに入る木馬の行進」(1760年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

「トロイアに入る木馬の行進」(1760年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

・39×67cm、カンヴァスに油彩、ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵

これはジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロの「トロイアに入る木馬の行進

トロイの人々が木馬を城内に引き入れてい場面が描かれています。

『トロイア戦争』はギリシア神話が伝えるトロイア人とギリシア人、そしてそれぞれに味方したオリュンポスの神々の戦い。

中でも「トロイの木馬」は最も有名なエピソードです。

約10年にも及んだ戦いが終結に至った出来事で、絵画でも頻繁に描かれる主題でもあります。

まずは、神話トロイの木馬のストーリーから話していこうと思います。

 

1、神話「トロイの木馬」の物語

「城内に木馬を引き入れるトロイの人々」(1545年)ジュリオ・ボナソーネ

「城内に木馬を引き入れるトロイの人々」(1545年)ジュリオ・ボナソーネ

・40.0×63.8cm、ロサンゼルス・カウンティ美術館所蔵 (※Public Domain画像使用)

約10年続いたトロイア戦争も、終盤に差し掛かった頃…

攻撃が手詰まりになったギリシア軍はある秘策を講じます。

ギリシア軍は攻撃を諦め、木馬をだけを残して撤退。実は木馬の胴の中には、ギリシア軍の兵を潜り込ませていたのです。

そうとも知らず、油断したトロイの人々は城内に木馬を引き入れてしまったのです。

 

「燃えるトロイ」フレデリク・ファン・ファルケンボルフ

「燃えるトロイ」フレデリク・ファン・ファルケンボルフ

・18×27cm、銅板に油彩、個人蔵

トロイの人々が寝静まった頃、ギリシア軍は中から飛び出し城門を開け放ち、城は容易に陥落。

これによって10年近く続いたトロイア戦争が終結に至ったのでした。

 

ちなみにこの「トロイの木馬」作戦を考えたのが、ギリシア軍の智将”オデュッセウス”でした。

オデュッセウスはギリシャ神話に登場する”知の英雄”で、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』の主人公で知られる人物です。

 

 

2、マルウェア”トロイの木馬”は神話が由来!?

マルウェア”トロイの木馬”(イメージ画像)

なみに、最近耳にする言葉にコンピュータに侵入するマルウェアトロイの木馬”があります。
※マルウェアはコンピュータの脅威となるソフトウェアの事。

実は元ネタは神話「トロイの木馬」から来ているというわけです。

 

私の考え
「神話」は絵画でも頻繁に描かれる主題でもあるし、普段見聞きする”用語”の由来にもなったりします。

そういった意味でも、「神話」を知るってオモシロイと思うわけです。

という感じで、次ではいくつか代表作を観てみようと思います。

 

 

 

「トロイの木馬」を描いた絵画の数々!!

「トロイアの木馬の建造」(1773-74年頃)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

「トロイアの木馬の建造」(1773-74年頃)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

・224.2×391.2cm、カンヴァスに油彩、ワズワース・アテネウム美術館所蔵

これはジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロの「トロイアの木馬の建造」という作品。

「トロイの木馬」はトロイア戦争の中では特に有名なエピソードです。

 

ここでは、”トロイの木馬”を描いた作品をいくつか挙げていこうと思います。

・・・

「トロイアの木馬の建造」(1760年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

「トロイアの木馬の建造」(1760年)ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ

・38.8×66.7cm、カンヴァスに油彩、ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵

こちらもジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロで、大作「トロイアの木馬の建造」のための習作的作品。

全体的に色彩が弱めな事からも分かると思います。

色彩観は少し抑え目ではありながら、でも躍動的な人物描写に軽やかな筆致は健在。

 

「トロイアの木馬」(1874年)アンリ=ポール・モット

「トロイアの木馬」(1874年)アンリ=ポール・モット

・96×147cm、カンヴァスに油彩

フランス出身の、アンリ=ポール・モット(Henri-Paul Motte)の作品です。

ジャン=レオン・ジェロームから絵を学び、主に歴史画を描いた画家で知られています。

 

「燃え盛るトロイの街とトロイアの木馬」フアン・デ・ラ・コルテ

「燃え盛るトロイの街とトロイアの木馬」フアン・デ・ラ・コルテ

・154×218cm、カンヴァスに油彩、プラド美術館所蔵

また他に多いのが、ギリシア軍がトロイの木馬の胴から飛び出してくる場面です。

武装したトロイア軍が撃退しようと応戦し、背景では建物が燃えているのが印象的です。

上の作品はフアン・デ・ラ・コルテ(Juan de la Corte)によるもの。

巨匠ベラスケスに師事し、歴史画で名を馳せた画家です。

 

「トロイアの木馬」(1924年)ロヴィス・コリント

「トロイアの木馬」(1924年)ロヴィス・コリント

・105×135cm、カンヴァスに油彩

これはドイツの画家ロヴィス・コリント(Lovis Corinth)の作品。

1858年~1925年、印象主義的作風が特徴の画家です。

「トロイの木馬」はトロイア戦争の中でも特に有名なエピソードの一つ。

でも探してみると分かりますが、意外と描かれている作品は少ない様です。

有名な場面ではあるけれど、如何せん主役となる人物がいないからでしょうか。

 

談ですが…

トロイア戦争の舞台?と言われるトロイ古代遺跡

「トロイア戦争」は神話とされていますが、歴史的根拠があるとされています。

1870年にハインリヒ・シュリーマンによって、トロイア戦争の舞台とされる場所が発見されました。

トルコのカナッカレ(Çanakkale)にあるトロイ古代遺跡です。

トロイが実在したかどうか?は専門家によって意見が分かれているそうですが、とにかく考古学的に非常に価値があるのは間違いのない事実!

そんな経緯もあり、現在は「世界遺産」に登録されています。

とにかく現在も発掘調査は継続中だそうで、今後の結果に期待ですね!

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Category

2026年6月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
ページ上部へ戻る