エッフェル塔の絵を観ながら、行った気分を味わってみました!

エッフェル塔

 

エッフェル塔が完成した1889年から、すでに130年以上の年月が経ちました。

 

調べてみると分かりますが、意外にも多くのエッフェル塔を描いた作品がある事に驚きます。

これほど多くの画家によって描かれるって、それだけ魅了する何か?”があるからだろうと。

今回はパリを象徴する”エッフェル塔”を、様々な絵から観てみようと思います。

 

目次

まずは、”エッフェル塔”について簡単解説!
エッフェル塔の絵を観ながら、行った気分を味わおう!

 

 

 

 

まずは、”エッフェル塔”について簡単解説!

エッフェル塔

パリを象徴する建造物と言ったら、多くの人はエッフェル塔(La tour Eiffel)を思い浮かべると思います。

それほど有名な塔ではあるけれど、意外や意外!?

建てられた経緯については、あまり知られていない様ですね。

実はエッフェル塔は、1889年の「パリ万博」のシンボルとして建てられたと言われています。

エッフェル塔 Tour Eiffel(仏)

パリの左岸、セーヌ川をへだててシャイヨー宮に面する河畔に立つ鉄骨塔。1889年のパリ万国博覧会のシンボルとして、エッフェルにより1887-89年に建造。底面は126m四方、高さ300m。19世紀後期に世界的に流行した高塔建築の傑作で、建造後直ちにパリの名物とみなされるようになった。

・出典元:「新潮 世界美術辞典」より

 

※1900年のパリ万博のパノラマより
元々”万博の目玉として”建造されるに至ったものが、現在では”パリを象徴するシンボル”になった!

言い換えるなら、”正の遺産”と言ったところでしょうか。

 

 

れから、もう一つ!!

エッフェル塔を語る上で忘れてはならないのが、当時の建築技術の高さです。

高さ300メートルは、当時としては世界で一番高い建造物だったそうです。

 

エッフェル塔を下から
エッフェル塔が建てられた1880年頃で、世界的に高いとされていた建物でもせいぜい160メートル程だった。

それと比べると、いかにエッフェル塔が高かったかが分かると思います。

当時各国が高い建物を建てよう!と躍起になっていたので、このエッフェル塔によってフランスが頭一つ抜け出た感じでしょうか。

しかも、これほど高い塔がたったの2年ちょっとで完成に至った!

想像しただけでも、凄いですね。当時のフランスの技術力に驚かされます。

 

「1889, パリ万博への入り口」(1889年)ジャン・ベロー

「1889, パリ万博への入り口」(1889年)ジャン・ベロー

・30×40cm、板に油彩、カルナヴァレ博物館所蔵

当然ながら注目度は計り知れなかったようで、1889年「パリ万博」の来場者は驚異の3,000万人超え!!

数字だけを見ても、本当に凄いとした言いようがないわけです。

 

私の考え
フランスの技術力もさることながら、注目度も凄かった!!

多くの画家によって”エッフェル塔”が描かれてきたのも分かる気がします。

 

魅力的な建物を、カンヴァス上で表現したい!

これも画家の本能というものでしょうか。^^

 

 

 

 

エッフェル塔の絵を観ながら、行った気分を味わおう!

エッフェル塔

最近”万博”関連の記事を書いていて、ふとパリの”エッフェル塔”を思い浮かべてしまった。

そんな経緯があり、今回エッフェル塔の話をしようと思った次第です。

もちろん、実物を観たい!と思う気持ちも少なからずあるけれど…。

フランスにある建物ですから、そう簡単には見には行けないわけです。

 

でも”アート好きで妄想癖”の私なら、絵を鑑賞すれば行った気分を味わえるもの!!

というわけで、エッフェル塔が描かれた絵をいくつか見ていこうと思います。

 

「1889年のパリ万博、エッフェル塔からの眺め」(1889年頃)アレクサンドル=ジョルジュ・ルー

「1889年のパリ万博、エッフェル塔からの眺め」(1889年頃)アレクサンドル=ジョルジュ・ルー

・65×95cm、カンヴァスに油彩、カルナヴァレ博物館所蔵

まずエッフェル塔と言ったら、”1889年のパリ万博”が真っ先に思い浮かぶもの。

絵から当時の様子が伺い知れる!

これもアートならではの魅力でしょうか。^^

 

「建設中のエッフェル塔」(1888年)カール・ラーション

「建設中のエッフェル塔」(1888年)カール・ラーション

・26.5×34.5cm、パネルに油彩、個人蔵

そして興味深い事に、エッフェル塔の完成前を描いた作品もあります。

これはカール・ラーション(Carl Larsson)の「建設中のエッフェル塔」。

スウェーデンの画家ですが、この頃パリに渡っていたそうです。そこで描いた作品だと思います。

 

「1889年1月、エッフェル塔とシャン・ド・マルス公園」(1889年)ポール=ルイ・ドゥランス

「1889年1月、エッフェル塔とシャン・ド・マルス公園」(1889年)ポール=ルイ・ドゥランス

・143.2×208.5cm、カンヴァスに油彩、カルナヴァレ博物館所蔵

これはポール=ルイ・ドゥランス(Paul-Louis Delance)の作品です。

建設中の建物を描くって、こういった発想はなかなかないもの。

余談になりますが、建設中の大屋根リングを描いた作品ってあるのだろうか!?(もしあったら、見たいものですね。)

 

「パリの夜景」(1900年)アルフレッド・ヘンリー・マウラー

「パリの夜景」(1900年)アルフレッド・ヘンリー・マウラー

・26×35センチ、木版に油彩、コロンバス美術館所蔵

アルフレッド・ヘンリー・マウラー(Alfred Henry Maurer)の作品です。

私はよく知らないですが、アメリカ出身の画家だそうです。

絵からパリの夜景の雰囲気が感じられますね。実にイイです!!^^

 

「日没時のセーヌ川とエッフェル塔」(1910年)アンリ・ルソー

「日没時のセーヌ川とエッフェル塔」(1910年)アンリ・ルソー

・49.7×65.5cm、カンヴァスに油彩、ポーラ美術館所蔵

これはアンリ・ルソー(Henri Rousseau)の「日没時のセーヌ川とエッフェル塔」。

独特な画風と雰囲気!

これはルソーならではの味わいと言ったところでしょうか。^^

 

 

して…

「エッフェル塔」(1909年頃)ロベール・ドローネー

「エッフェル塔」(1909年頃)ロベール・ドローネー

・96.5×70.5cm、カンヴァスに油彩、フィラデルフィア美術館所蔵

締めに紹介したいのが、”ロベール・ドローネー(Robert Delaunay)”の作品たちです。

抽象絵画の先駆者的画家で、これほど多くのエッフェル塔を描いた画家は他にいるだろうか!?

 

否!!

おそらくいないでしょうね。

 

「赤いエッフェル塔」(1911年)ロベール・ドローネー

「赤いエッフェル塔」(1911年)ロベール・ドローネー

・125×90.3cm、カンヴァスに油彩、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館所蔵

個人的に話になりますが、色彩鮮やかな作風は実にイイものですね。

キュビスムと色彩観の融合!!

改めて、R・ドローネーの絵の魅力に惹かれてしまいました。^^

 

「パリにかかる虹」(1914年)ロベール・ドローネー

「パリにかかる虹」(1914年)ロベール・ドローネー

・37.5×57.8cm、カンヴァスに油彩

それから、偶然こんな絵も発見!!

虹がかかったパリを描いた作品です。

さりげなくエッフェル塔が描かれているのが素敵です。

パリにエッフェル塔は付きもの!と再確認した瞬間ですね。

 

私の考え
実は個人的にもう一つ紹介したい作品があります。

それはラウル・デュフィの「パリ」という作品です。

現在ポーラ美術館に所蔵されているので、もし行った際はお見逃しなく!!

絵の色彩観とオシャレさに、あなたも虜になるでしょうね!!

 

どうだったでしょうか!?

時にはアートを通して、その場の雰囲気を味わうのもイイと思います。^^

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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