国立西洋美術館の彫刻「弓をひくヘラクレス」を、より芸術的に観る方法!

「弓をひくヘラクレス)エミール=アントワーヌ・ブールデル作

 

屋外彫刻は観方によっては、物凄く芸術的になる!!

 

物凄く芸術的というと、ちょっと大げさに聞こえるかもしれないけれど、私的には本質を突いている言葉だと思っています。例えば、国立西洋美術館の庭園にある彫刻「弓をひくヘラクレス」は、観方によっては物凄く芸術的にもなるし、物凄くイイ味を出してくれます。実際に私が行っている鑑賞方法ですし、観れば分かりますが、物凄くイイ!です。^^

ただ、条件としては屋外の彫刻に限った話なので、屋内の彫刻ではちょっと難しいと思います。ぜひ、参考にしてもらえたら幸いですね。本当に屋外彫刻は観方次第で変わってきますから。

 

 

屋外彫刻は背景に溶け合ってこそ、最高傑作に成りえる!

屋外彫刻、つまり建物の外にある彫刻です。日本で屋外彫刻を手軽に見れる場所と言えば、私が真っ先に思い浮かぶのは上野にある”国立西洋美術館”です。確かに箱根にある彫刻の森美術館もありますが、ちょっと場所的に遠いですし。手軽に気楽に見れるとなれば、国立西洋美術館に分がありますね。

さて、行った事のある人なら分かると思いますが、国立西洋美術館の目の前にはいくつかの彫刻が立っています。ほとんどがオーギュスト・ロダンの彫刻で、唯一違うのがブールデルの”弓をひくヘラクレス”という凛々しい彫刻です。

 

「弓をひくヘラクレス)エミール=アントワーヌ・ブールデル作
弓ひくヘラクレス」エミール=アントワーヌ・ブールデル

筋肉隆々とした肉体美と、今にも矢を放とうとしているヘラクレスの緊張感溢れる表情。真正面から撮った写真ですが、何度観ても迫力がありますよね。現在”国立西洋美術館”は、開かれた美術館としてリニューアルしているため、通り上からでも彫刻を見る事ができます。ぜひ、上野に行った際は、立ち寄って見てほしいですね。

 

弓ひくヘラクレス

エミール=アントワーヌ・ブールデル(1861年~1929年)
フランスの彫刻家
・1909年作、ブロンズ、250×240×90cm

ギリシャ神話に登場する英雄ヘラクレスが、怪鳥ステュムファリデスを射ようと渾身の力で弓を引き、今まさに矢を放とうとしている場面を表しています。

 

彫刻はある意味”3D”的な芸術です。360度どこからでも作品を見る事が出来るのが、最大の醍醐味でもあると思っています。真正面からでも後ろからでも、左斜めからや右下からも見る事が出来る。角度によって様々な鑑賞方法が出来るって、絵画ではちょっと出来ない観方ですよね。

 

して、屋外の彫刻になると360度鑑賞から、環境・背景という要素が加わってきます。どういう事かというと、屋外の彫刻は外の展示している以上、周りの自然環境が大きなポイントになってくるのです。天候や時間帯、背景に映り込む自然環境によって、彫刻の雰囲気が全く違ってきます

昼間の時間帯なら、強い日差しを浴びた彫刻を観れるし、夕方になれば何とも言えないムードに包まれた彫刻を堪能できる。雨の日なら、濡れた彫刻を見る事ができます。さすがに雨の日は嫌ですが、屋外の彫刻は自然環境にさらされているため、天候や時間帯によって様々な姿を私たちに見せてくれるわけです。

 

ここでCheck!
屋外彫刻は自然環境と融合してこそ、最高傑作に成りえる!

自分で言うのもなんですが、イイ言葉ですね。図式で表せば”屋外彫刻×背景の自然環境=芸術的最高傑作!”と言った感じでしょうか。あえて”+”ではなく、”×(掛け算)”にしているのがポイント!

この掛け算の観方が分かれば、これから挙げる違った姿の”弓をひくヘラクレス”が見れるわけです。

 

 

 

掛け算的観方で、「弓をひくヘラクレス」撮ってみました!

風景を写真に...

国立西洋美術館にある「弓をひくヘラクレス」を撮る人も多いと思いますが、おそらくほとんどの人は真正面から撮るでしょう。

何度も言いますが、屋外の彫刻は360度すべてが自然にさらされています。真正面からの写真がすべてではない!例えば、後ろや真横、下からも見れるし、撮る事も出来ます。さすがに角度的に”上”は難しいですが、それでもほぼ360度色々な角度から彫刻を味わう事が可能です。まさに、彫刻の醍醐味ですよね。

 

さらに、屋外は背景の自然環境という要素が融合し、その時その瞬間、違った姿を僕らに披露してくれる!まさに自然環境も屋外彫刻の一部と言ったところでしょうか。

 

「弓をひくヘラクレス)エミール=アントワーヌ・ブールデル作
例えば、この様な角度の姿も観れたりできる!筋肉隆々とした図太い太ももと、ハムストリングスが何とも印象的ですよね。筋トレしている私からすると、この角度は何とも言えない面白さがあります。別に筋肉がすべてではないですが、弓を射ようとしている筋肉の絶頂期が凝縮されていると思うと、ちょっとワクワクしてくるのは私だけだろうか??^^

私的に言わせれば、まさに必見と言ってもイイでしょう!!

私は天邪鬼(あまのじゃく)な人間なので、ちょっと違った角度からも写真を撮りたくなるわけですが、ぜひ、真後ろ下から撮ったヘラクレスの勇姿も素敵だと思います。

 

そして、屋外にある”弓をひくヘラクレス”は、時間帯陽の角度によっても、違った姿を見せてくれます!

「弓をひくヘラクレス)エミール=アントワーヌ・ブールデル作

真正面に陽を浴びたヘラクレスの姿を撮ってみましたが、これも素敵な姿だと思いませんか??

でも、時間帯と陽の浴び方をちょっと変えただけで、またヘラクレスの姿も違ってくる!私が言いたかったのは、こういった事なのです。まさに自然環境も屋外彫刻の一部という言葉の意味が分かる瞬間だと思います。

 

「弓をひくヘラクレス)エミール=アントワーヌ・ブールデル作

真正面に見える太陽に向けて、ヘラクレスが矢を射ようとしている!

何ともカッコイイシーンですね。ぜひ、国立西洋美術館に行った際は、屋外の彫刻を様々な時間帯に、色々な角度から撮ってほしい!あなただけの、素敵な”弓をひくヘラクレス”を写真に収めてほしいと思います。

 

 

て、もう一つ違った鑑賞方法も話してみたいと思います。

実は私は”マクロ派人間”という側面も併せ持っています。

「弓をひくヘラクレス)エミール=アントワーヌ・ブールデル作 「弓をひくヘラクレス)エミール=アントワーヌ・ブールデル作
つまり、彫刻をより迫って見るのが好きな人種なわけです。この様に人体の部位を迫ってじっくりと観る!また違った嗜好があってこれも面白いものです!!ぜひ、マクロ好きには、試してほしいと思います。

 

「弓をひくヘラクレス)エミール=アントワーヌ・ブールデル作
同じ彫刻なのに違った作品なのでは?と錯覚してしまうほど…

陽の当たり具合と角度によって、違った雰囲気を醸し出してくれる!楽しみ方の可能性を秘めているのが”屋外彫刻”の醍醐味!!だから、外に立っている彫刻は見飽きる事がないのだと思います。だって、同じ彫刻なのに、毎回毎回違った姿を観れるわけですから!

 

ここでCheck!
屋外彫刻は観方によって、より芸術的に成りえる!

この言葉の意味が何となく分かってくれたでしょうか?

何ともカッコイイ洒落た言葉の様に聞こえて、でも実は本質を突いた言葉!!ぜひ国立西洋美術館に行った際には、「弓をひくヘラクレス」をあなたなりの角度で鑑賞してほしいと思います。違ったヘラクレスの勇姿が見れるかもしれませんよ!

 

 
 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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