バチカン美術館の作品見たさに、”英語版”の図録を買ってしまった件

『The VATICAN -All the Paintings-』(ヴァチカン美術館の画集)

 

私が行ってみたい美術館の一つに、バチカン美術館(THE VATICAN)があります。

 

ここは歴代の教皇たちのコレクションが展示されていて、所蔵作品数だけでも15万点は超えると言われています。

まさか世界で最も小さい国”バチカン市国”に、そんな世界最大級の美術館があるなんて!想像しただけでも、ワクワクしてきませんか??本来なら実際に行って観るのが一番イイのは分かっているけれど…、さすがにコロナになってからというもの、前よりも行きづらくなってしまったのもある。そんな経緯もあり購入してしまったのが、”英語版”の図録『THE VATICAN(バチカン美術館)』だったのです。

 

目次 】 

・英語版の画集「THE VATICAN」購入までの経緯は?
・私が英語版の図録『THE VATICAN』を買った理由!
・ヴァチカン美術館に展示されている作品は何だろう??

 

なぜ英語版の図録を??

疑問に思う人もいると思います。もちろん理由はあります。それにこれはバチカン美術館だけに限った事じゃなく、ルーヴルやメトロポリタンにも言える事なので、ちょっと参考になるかな~と思い、今回英語版の図録について話してみようと思ったのです。

 

 

英語版の画集「THE VATICAN」購入までの経緯は?

『The VATICAN -All the Paintings-』(ヴァチカン美術館の画集)

私が図録『THE VATICAN(バチカン美術館)』を購入したのは、ちょうどコロナで騒がれ始めた時だったと思います。もう海外に行くのは難しいかもな~。そんな気持ちが出てきた矢先だったと思います。美術好きで、これから海外の美術館へも行きたいと思っていた私にとって、今回のコロナ騒動は結構キツイものでした。だからちょっとでも外国の美術館に行った気分を味わいたい!

その手段として、私が選んだのが”本(図録)”だったわけです。

 

速、Amazonで目ぼしい図録を探してみました!

バチカン美術館と言えば、所蔵作品数だけでも15万点は超えると言われている。それにカトリックの総本山とも言われるだけに、教会や礼拝堂といった歴史的な建物も見所!そんな最大規模の美術館ですから、作品も多く載っている方がイイですよね!?そんな目的も考慮しながら、目ぼしい図録を探してみたのでした。

すると、気になる一冊が挙がってきました。

 

『The VATICAN -All the Paintings-』(ヴァチカン美術館の画集)
それが今回紹介する英語版『THE VATICAN(バチカン美術館)』だったのです。そして私は迷うことなく購入したというわけです。(英語版ですから、解説もすべて英語ですよ!)

 

 

躇せずに、英語版の図録をポチッっとしてしまった!

普通の人なら、英語版と分かれば買うのを躊躇するかもしれないですね。でも私はほぼ迷う事がなかった。なぜだと思いますか??もちろん日本語版がなかったというのも理由の一つです。それなりのボリュームの図録となると、英語版しかなかったというわけです。(別に買った後も後悔はしていないし、逆に良かったと思っていますが。)

 

『The VATICAN -All the Paintings-』(ヴァチカン美術館の画集)
それからもっと大きな理由は、バチカン美術館の規模と膨大な作品数があるからでしょうか。所蔵作品だけで15万点は超えるので、正確な数字は分かりませんが相当な展示数だと思います。ここまで大きいと、果たして1日で回り切れるだろうか??

 

否!!(出来ないと思います。)

実際に行ってみないと分かりませんが、最低でも3~4日は必要だろうと思っています。

 

バチカン(VATICAN)
というのもヴァチカン美術館は一つの大きな美術館というよりも、いくつかの美術館や博物館の集合体だから。計20を超える展示施設を歩き回る感じだそうです。(もちろん歩く距離も相当だそうですが…)これほどの規模だと、作品一つ一つをじっくりと観て回る事自体難しいですよね。散歩する感じにブラ~と見て回る感じになると思います。

以前私の美術鑑賞について話しましたが、日本で開催される展覧会でも、私は解説を一つ一つじっくりと見るなんてしません。私の場合は、とりあえず散歩みたいに作品を見渡して、気になった作品だけをじっくり見るという方法をとっています。さすがに一つ一つ全部を見ていたら、時間もそうですが体力的にも後半はガス欠になってしまいます。いくら筋トレして鍛えている私でも、本当に疲れてしまいますしね。それに人間の印象は100点じっくり見ても、せいぜい2~3つほどしか印象には残らないそうです。だったら、気になった作品だけに集中すればいいわけです。

 

 

私が英語版の図録『THE VATICAN』を買った理由!

『The VATICAN -All the Paintings-』(ヴァチカン美術館の画集)

一言で言えば、作品の雰囲気を感じたかったから!

バチカン美術館にはどんな美術品があるのかな?…と、全体像を知りたかった。そもそも作品一つ一つすべてをじっくり見て、理解しようとは思っていません。美術鑑賞も完璧主義は駄目!って事です。人それぞれ好みも違いますしね。好きな絵もあれば、あまりピンとこない絵もあります。ページをめくりながら、イイな~と思った作品にのみ深掘りすればイイ!(※私の場合は、ネット上で調べています。)

つまり美術館での鑑賞方法も、図録の観方もほぼ同じって事ですね。それに、画集って読む物というよりも、見る物ですしね。

事実これまで色々と美術に関する画集など買ってきましたが、英語版も結構あります。だた一つ重要なポイントがありまして、英語版の図録を選ぶ際の重要な要素は”いかに多くの作品が載っているどうか!?”って事。目的によっては、図録が日本語版だろうと英語版だろうと、関係がないって事です!

 

ちなみに…

英語版の図録を買うのは、別にバチカン美術館だけに限った話ではないと思っています。例えばルーヴル美術館やメトロポリタン美術館、オルセー美術館だって同じ!展示作品が膨大に多い美術館の画集は、別に日本語にこだわる必要はないんじゃないの?と。展示数3万点を超えると言われるルーヴル美術館で、解説一つ一つに目を通せるかと言われたら、現実的に考えて無理ですよね。というか実際のルーヴルでもそこまで解説はされていないでしょうけど。純粋に美術館や作品の雰囲気を味わうだけで、充分じゃないかな~と。だったら、英語版の図録でも十分楽しめると思います。(実際、英語版を買って良かったと思っているくらいですから!^^)

 

 

ヴァチカン美術館に展示されている作品は何だろう??

「ヴァチカン美術館の画集」を除き込もうとする”考える人”のフィギュア

本当なら図録の中身をお見せしたいところ、さすがにそれは見せる事が出来ません。というわけで、遊び心も踏まえて「画集を覗き見る考える人」という写真を撮ってみました。それが上の画像です。↑

 

でもバチカン美術館くらい有名だと、別に中身を見せなくても、どういった作品があるのかは知っている人も多いと思います。例えば、有名どころで言えばミケランジェロの「最後の審判」が挙げられるでしょうか。そして他に挙げるとすれば、私の好きな画家”ラファエロ・サンティ”の作品も多数あります。ルネサンスを代表する3大巨匠の一人で、私が思うに一番の天才はラファエロではないか?と思っているほど。(世間的にはダ・ヴィンチが天才と言う人が多いですが。)

そんなわけで、私がバチカン美術館で見たい作品をいくつかピックアップしてみました。

 

「アテナイの学堂(The School of Athens)」(1508‐1511年頃)ラファエロ・サンティ

「アテナイの学堂(The School of Athens)」(1508‐1511年頃)ラファエロ・サンティ

・フレスコ画、ラファエロの間(ヴァチカン宮殿所蔵)

これはラファエロの代表作の一つ「アテナイの学堂」です。代表作ですから、もちろんヴァチカンへ行ったら見たい!わけです。それに以前徳島の大塚国際美術館に行った際、実物大のレプリカを見た経緯もあるので、本物をこの目で観たい!と思っているのもあります。おそらく美術好きの人間なら、誰しも見たい作品の一つではないでしょうか。

 

「キリストの変容(Transfiguration)」(1517‐1520年頃)ラファエロ・サンティ

「キリストの変容(Transfiguration)」(1517‐1520年頃)ラファエロ・サンティ

・410×279cm、板上にテンペラ、ヴァチカン美術館(絵画館)所蔵

 

「キリストの埋葬(The Entombment of Christ)」(1600‐1604年頃)ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ

「キリストの埋葬(The Entombment of Christ)」(1600‐1604年頃)カラヴァッジョ

・300×203cm、カンヴァスに油彩、ヴァチカン美術館所蔵

これは巨匠カラヴァッジョの作品「キリストの埋葬」です。以前日本でも見れたかもしれない作品でしたが、残念な事にコロナで展覧会が中止になってしまいました。その時の悔いを晴らすという訳ではないですが、ぜひ見たいと思っている逸品です。

 

「ボルゴの火災(The Fire in the Borgo)」(1514年)ラファエロ・サンティ

「ボルゴの火災(The Fire in the Borgo)」(1514年)ラファエロ・サンティ

・フレスコ画、ラファエロの間(ヴァチカン宮殿所蔵)

またまたラファエロの作品を挙げてしまいましたが、それだけ私の見たい画家だって事です。この作品はボルゴという町の火災を表わしているそうですが、実は当時のローマ教皇レオ4世の奇跡が描かれているそうです。847年にボルゴで起こった火災を、レオ4世の祝福によって鎮火したというわけです。ちなみに、ボルゴという町は現在もイタリアにあるそうです。

 

「最後の晩餐(The Last Supper)」(1481‐1482年)コジモ・ロッセッリ

「最後の晩餐(The Last Supper)」(1481‐1482年)コジモ・ロッセッリ

・349×570cm、フレスコ画、システィーナ礼拝堂壁画

そしてこちらはコジモ・ロッセッリの「最後の晩餐(The Last Supper)」。「最後の晩餐」と言えば、レオナルド・ダ・ヴィンチが有名だと思いますが、それよりも10年くらい前に描かれた作品です。構図などはダ・ヴィンチとも似ている部分はあるけれど、やっぱり画家が違えば画風は違いますね。こちらも実際にヴァチカンへ行った際はじっくりと観たいものです。

 

実は図録を見ると、もっと作品は載っています。正直言って、ここでは取り上げられないくらい膨大な数が載っています。なにせページ数で”500ページ”を超えますからね!!いかにたくさんの作品が掲載されているかが分かると思います。

美術鑑賞は一つ一つじっくり見ないといけない!と思っている人も多い様ですが、実はそんな事は一切ない!です。公園を散歩する感じに、ぶら~と見て回るだけでも十分!もちろん図録も、そういった見方で十分楽しめます。だから、美術って面白いんでしょうけどね!!^^

 

 

 

ちなみに今回の画像には”考える人”のフィギュアと一緒に図録を撮っています。一言で言えば、私なりの遊び心ですが^^。(単に図録だけの画像でもいいですが、ちょっと物足りないと思いまして。)

「ヴァチカン美術館の画集」を除き込もうとする”考える人”のフィギュア

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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