オークションの落札後シュレッダー事件から、バンクシーの凄さを考察!

オークションでバンクシーのシュレッダー事件

 

バンクシーって、やっぱり凄いアーティストだよね!?

 

今回あえてバンクシーを画家ではなく、”アーティスト”と呼ばせてもらいますが、もちろん私なりに深い意味があっての事!おそらく誰もが知っているニュースだと思いますが、先日サザビーズのオークションで起こったシュレッダー事件は記憶に新しいと思います。バンクシーの作品が落札された後に、シュレッダーされるという事件です。もちろんこのシュレッダー行為は、バンクシー自身によるものらしいけれど…。

 

この記事の目次

・バンクシーのシュレッダー事件を振り返ります。
・シュレッダー事件の真相を私なりに分析!
・私が思うバンクシーの凄さ!を私なりに考察。
・シュレッダーされて、より高値に!その後の再落札額は?

 

実はバンクシーのシュレッダー事件に関しては、私なりに思う事が色々あります。今回は事件の真相に迫る形で、バンクシーの凄さについて解説していこうと思います。

 

 

バンクシーのシュレッダー事件を振り返ります!

ニュース

シュレッダー事件が起こったのは、2018年サザビーズのオークションでの事でした。テレビやネット上のニュースなど、様々なメディアで取り上げられた程ですから、おそらく知らない人はいないくらい有名な事件ではないでしょうか。

 

そんな落札額と事件の経緯は、こういった内容でした。

2018年10月5日、ロンドンの競売大手”サザビーズ”のオークションで、バンクシー(Banksy)の作品「風船と少女」が当初の予想を大きく上回る104万2,000ポンド(日本円で約1億5,500万円)で落札されました。この絵はバンクシーの代表作の一つで、赤いハート(♡)型の風船が少女の手から離れていく様子を描いたもの。

シュレッダー事件の経緯)
競売人がハンマーを叩き落札が決まった瞬間、突如として会場にアラーム音が鳴り響きました。作品の額縁に仕込まれていたシュレッダーが起動し、作品「風船と少女」の下半分が裁断されてしまいました。この模様はSNSやネット上で拡散し、国内外で話題を呼びました。

その後バンクシーは今回のシュレッダー事件の動画とピカソの言葉「The urge to destroy is also a creative urge!(破壊の衝動は、同時に創造の騒動でもある!」を、自身のInstagramに投稿。作品が競売にかけられる事を考え、数年前からシュレッダーを額に忍ばせていたと明かしました。

専門家の話では、今回のシュレッダー事件が世界中のメディアで取り上げられた事で、作品の価値は少なくとも50%以上は上がったのではないかと予想しています。

 

オークションでバンクシーのシュレッダー事件
落札された直後にシュレッダーされて、作品の下半分が裁断されてしまった!

これまでのオークションで、この様な事件はおそらくなかったでしょうね。これを事件というのか?それともパフォーマンスなのかは分かりませんが、少なくとも話題性に繋がった事は確かです。バンクシーはオークションに対して否定的な考えを持っていたのは知られているけれど、それでも今回のシュレッダー事件は個人的に不自然な点がチラホラあったりします。

次では、私なりに分析しながら不自然な点!と事件の真相を推理していきたいと思います。

 

 

 

シュレッダー事件の真相を私なりに分析!

探偵

さて、ここからはシュレッダー事件の真相を私なりに分析していこうと思います。

オークションで作品がシュレッダーされる!おそらくこういった事件自体が初の事だろう思います。それだけに話題性は抜群で、様々なニュースや記事になる程!しかも記事によって様々な説や解釈もあって、一体どれが正しいのだろう??と考えたらキリがありませんよね。

正解はバンクシー本人にしか分からない事なので、真相を話してくれない限り正解は分かりません。だから私の分析した事件の真相も、あながち間違いではないかもしれないわけです。

 

ちなみに、シュレッダー事件にはいろんな説があります。

バンクシー本人が会場の中に紛れ込み、シュレッダーが作動するよう操作していた。あらかじめ額にシュレッダーが装着され、自動的に動く仕組みになっていた。サザビーズ側は一切知らなかった。など…

 

様々な解釈が存在しているけれど、一体どれが本当なのだろう??

実は私の分析では、上で挙げた説にもいくつか不自然な点があります。基本オークションに作品を出品する際は、オークション側は作品が本物かどうか?などしっかりと精査するはず。実は今回シュレッダーの機械が装着されていたため、作品の額が不自然なほど大きかったという話もあったそうです。それなら調べる際に気付いていてもおかしくない。私の見立てでは、サザビーズ側は機械が装着されているのは知っていたと思うわけです。

 

探偵
つまり、私の推理はこうです!

サザビーズは作品が本物かどうか?そして額縁に不自然な点がある事から、前もってバンクシーと接触していたのでは?と。その際にバンクシー本人から、「風船と少女」という作品はシュレッダーされるまでが作品の一部だと聞かされていた。シュレッダーされるというパフォーマンスがあって、初めて作品が完成する!というわけです。

もしこれが本当だとしたら、サザビーズとバンクシーがグルだった事になる。でもパフォーマンス込みで作品が完成するとなれば、これもぎりぎりセーフなのかな!?

真相は分からないけれど、あながち間違いではないと思うのです。さて、あなたはどう思いますか??

 

 

私が思うバンクシーの凄さ!を私なりに考察します。

解説

最近の現代アートは、実に様々な芸術観があって、「エッ!?これが?」と思う様な代物が、時には高値で落札される場合もある。そういった意味では、破壊活動も芸術!という考えも十分成立します。もちろん話題性も芸術の一部だ!という考えも、作品に成りえるわけです。

話題性が芸術なら、それを生み出したバンクシーの行為は芸術活動になる。今回のシュレッダー事件自体が、作品の一部って事になりますね。バンクシーの凄さって、話題性を生み出すパフォーマンスの上手さ!だと思っていて、それによって結果的に作品の価値向上にも繋がっている。確かにパフォーマンス込みが芸術って、賛否を呼びそうではあるけれど…。でも結果として評価してくれる人がいるわけだから、芸術としては充分成立していると思うのです。

 


↑参考にyou tubeの動画も載せておきました。

今回バンクシーを画家ではなく、アーティストと呼ばせてもらったわけですが、もちろんちゃんとした私なりの理由があります。”アーティスト”という言葉には、「作品を創造し、表現する人」という意味があるそうです。パフォーマンス、つまり表現力に長けた画家という意味で、今回バンクシーをアーティストと呼ばせてもらいました。(私なりの解釈ですが^^)

最近の現代アートって実に多岐に及んでいて、一つの価値基準では計れないって思っています。今まで以上に柔軟な考えを持って、作品を鑑賞しないと駄目って事だろうか??

そう思うと、現代アートって本当に面白いし、可能性に満ちたアートだと思いませんか?

 

 

シュレッダーされて、より高値に!その後の再落札額は?

考え

話はこれだけで終わりません。

実は今回(2018年)のオークション以降、数年後にこの「風船と少女(愛はごみ箱の中に)」が、またサザビーズのオークションで姿を見せます。そして、当然の如く落札されたのですが…、その落札額がまた凄い事に!

それについては、→でお話しします。

 

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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コメント

    • 仲山 隆
    • 2022年 10月 02日

    美しさは人によって異なる。
    しかし、美術に関わる人は、この画家のえは、何世紀の画家なんたらの、こういった、画法が、用いられて、おりそれを、全く違う観点から表現したひとつの時代を表している。などと評価するが、描いた理由は結局は作者にしか、分からないのである。
    絵の価値といふべきものは、現在専ら、需要と供給での価格変動であり、絵の価値もまた、その変動の中で揺れているものであり、その時代の表現方法の一つなのである。
    よって、私は、芸術大学などと云ふものは、単なる基本技術な思考さえ教えればよいと思うし、芸術家の学歴のような絵描きの評価を上げる指標に、なってはならぬとおもう。
    真に自由に、貫く、芸術家を育てるそれを見抜く土壌が必要である。

    • 仲山隆
    • 2022年 10月 02日

    需要と供給であり、専門家は、黙ってもらいたい。芸術大学も作らなくてよい。
    値段をつけるのは個人だ

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