- 2018-10-14
- For you (”Art”なイイ話), News (芸術関連のニュース)
- コメント:2件

”絵画の価値って誰が決めるのだろう!?”
…そう考えさせられたニュースがありました。
記憶にも新しいと思いますが、
世間を騒がせたこのニュースを覚えていますか??
・・・
”2018年10月…
競売大手サザビーズのオークションでの事でした。
バンクシー(Banksy)の作品「風船と少女」が
104万2000ポンド(日本円にして約1億5500万円)で落札。その落札が決まり拍手が沸き上がった瞬間、
額縁に仕込まれていたシュレッダーが作動し、
バンクシーの作品「風船と少女」が細かく裁断されてしまったのです。”
この記事を見る度にニュースの映像が蘇ってきますね。
まさに近年稀に見る奇妙な出来事だと思います。
しかもこの後にこんな奇妙な現象まで起こったのです。
なんとこの裁断の出来後がきっかけで
”絵画の評価がさらに上がった”のです。
実はバンクシーが絵画を破壊した理由には
こんな理由があると言われているそうです…
…”いかなる創造活動も破壊からはじまる。”
これはピカソの残した名言から来ているそうです。
真相は本人にしか分からない事ですが、
とにかくこのバンクシーの破壊活動が評価され
さらに価値が高まったのは間違いない様ですね!!
それにしても普通に考えたら可笑しな事ですよね!?
”絵画の破壊で価値が上がる”なんて…。
”芸術家が自分の作り上げた作品に満足がいかなくて破壊する”というのはよくある事です。
これは芸術家のこだわりやプライドからきているそうです。
満足いかない作品を破壊する事で
他に残った作品の”芸術性”や”希少価値”が上がり評価が高まるという事の様です。
でも今回のバンクシーの落札された作品は、
破壊された作品自体の価値が高まったという点です。
さて最初のタイトルの話になりますが、
”作品の価値は誰が決めると思いますか??”
…
…もちろん作品の良し悪しの評価をするのは、
専門家など知識を持った人達がメインになると思います。
でも高い評価を得たと言っても、
それが必ずしも高値が付けられるとは限らないわけです。
なぜなら作品の値を付けるのは、
その作品を購入する人だからです…。
という事は
誰が作品の価値を決めるのか?と言うと…
…それは”作品を観たあなた”だと思うのです。
どんなに専門家から高く評価されたとしても…
その芸術作品に対して”欲しい!!”と思わなかったら、
あなたは購入しようとしませんよね!!
つまり価値(=高値)を付けるのは
”あなた(You)”だと思うのです。
まとめるなら…
世間でどんなに高い評価を得た作品だからといって、
それがあなたにとって最高の作品とは限らないわけですね。
なぜなら作品に価値を付けるのは、
その作品を観た”あなた”なのですから!!
もちろんそれは絵画鑑賞でも言える事!
マスコミや口コミでどれほど”傑作!!”と言われている作品でも、
あなたが実際に美術館に行って作品を観て
そこまで”素晴らしい”と思わない事だってあるでしょう。
でもそのあなたの評価は別に間違ってないのです!
だって作品の良し悪しを決めるのは、
その作品を観たあなたなのですから!!
・・・
”あなたの眼で作品を鑑賞して良し悪しを決めてみよう!!”
それが本当の意味での絵画鑑賞の愉しみ方だと思います。
そして
もし”欲しい!!”と思える名画に出会えたら…
ぜひ頑張って購入してみて下さい!!
(とはいえ本物の絵画を買うにも、現実問題そこまでのお金がないわけですが…)
”名画はあなたが観て、決める!!”
この世の中の誰も見向きもしない絵があっても、
もしそれがあなたが”素晴らしい!!”と思えるものなら、
それだけで充分”その絵は名画”になりえるわけです!
”芸術”って実に可能性に満ちた
素晴らしいものだな~と改めて思うのでした。
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コメント
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美しさは人によって異なる。
しかし、美術に関わる人は、この画家のえは、何世紀の画家なんたらの、こういった、画法が、用いられて、おりそれを、全く違う観点から表現したひとつの時代を表している。などと評価するが、描いた理由は結局は作者にしか、分からないのである。
絵の価値といふべきものは、現在専ら、需要と供給での価格変動であり、絵の価値もまた、その変動の中で揺れているものであり、その時代の表現方法の一つなのである。
よって、私は、芸術大学などと云ふものは、単なる基本技術な思考さえ教えればよいと思うし、芸術家の学歴のような絵描きの評価を上げる指標に、なってはならぬとおもう。
真に自由に、貫く、芸術家を育てるそれを見抜く土壌が必要である。
需要と供給であり、専門家は、黙ってもらいたい。芸術大学も作らなくてよい。
値段をつけるのは個人だ