”地面がピンクでもいいんだ!” …ジョジョとゴーギャン

何色で描く!?

 

地面がピンクでもいいんだ!

 

常識的に考えるとおかしい事かもしれないけれど、
芸術に身を置いている人からすると当たり前の事なのかも!?

 

実は先日ニュースZERO”を見ていた時の事です。
荒木飛呂彦先生の「ジョジョ展」に取り挙げられていて、
そこで登場したのが
地面がピンクでもいいんだ!”というエピソードだったのです。

 

考え…・思い…
ご存知だと思いますが荒木飛呂彦先生は
人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の作者です。

 


個性豊かなキャラクターと奇妙なポーズやフレーズ、
それに独特な色使いは本当に印象的ですよね!?

実は荒木先生の作風や独特な色使いは、
芸術から大きく影響を受けていると言います。

イタリアの”ルネサンス芸術”…
特にミケランジェロの影響が大きいそうです。

ミケランジェロの彫刻や絵画の特徴でもある
躍動的だったり大げさとも取れるポーズや動き”。

「ジョジョ」で描かれるキャラクターのポーズに
どことなく通じるというか似ている感じがしませんか?

 

して今回の荒木先生のフレーズ
”地面がピンクでもいいんだ!”

これは印象派のゴーギャンの作品から来ている様です。

・・・

「海辺の騎手たち」(1902年)ポール・ゴーギャン

「海辺の騎手たち」(1902年)ポール・ゴーギャン

ポール・ゴーギャン海辺の騎手たち(1902年)

これは海辺にいる馬に乗った騎手たちの様子を描いたもの。
ちょうどゴーギャンがマルケサス諸島のヒバ・オア島に居た頃です。

 

絵を見て感動!
見ての通りこの絵画の特徴的な点は
地面の色がピンクで塗られている事!!

実は荒木先生はこの絵から
地面はピンクでもイイんだ!”と思ったそうです。

 

一見”茶色”に見えるかもしれない地面でも、
時間帯や光の反射の仕方でも色味が違うだろうし、
地面だから”茶色”というわけではないって事でしょうね。

 

・・・

「マハナ・ノ・アトゥア(神の日)」(1894年)ポール・ゴーギャン

「マハナ・ノ・アトゥア(神の日)」(1894年)ポール・ゴーギャン

実はゴーギャンはこの様に独特な色彩の作品を残しています。

 

「ナヴェ・ナヴェ・モエ(聖なる泉)」(1894年)ポール・ゴーギャン

「ナヴェ・ナヴェ・モエ(聖なる泉)」(1894年)ポール・ゴーギャン

 

この平面的で独特な色彩感覚はまさにゴーギャンらしいと思います。

というかゴーギャンにしか描けない代物だと思います。

 

さてゴーギャンの独特な色彩感覚が目立ってきたのは、
実は熱帯の地”タヒチ”を訪れてからの様です。

しかもこの頃からゴーギャンは
健康状態が悪化し経済的にも困窮してきたと言います。
しかも家庭面では上手くいかなかったりと、
かなり精神的に不安定になっていたそうです。

こういった環境の変化や精神的な面も
多少なり影響しているのかもしれませんね。

とにかくこの頃に描いた作品が
ゴーギャンの代表作として後世で評価されていったわけです。

 

 

参考として…

雪は白色!?あなたは何色で描く??

何色で描く!?

常識的に考えれば
空は青色、地面は茶色になるかもしれません。

でも空にも青以外に赤や黒い空もあります。
もちろん
雪も白色だけとは限らないわけです。

さて
このモネの「かささぎ」を見てみて下さい。

クロード・モネ「かささぎ」(1868~69年)

クロード・モネ「かささぎ」(1868~69年)※オルセー美術館所蔵

これはよ~く見ると分かると思いますが、
雪だから白というわけではないのです。

白い雪に見えてるかもしれないけど、
実は青やピンク、黒など様々な色があるのが分かると思います。

光が当たって白や黄色っぽく見えたり、
熱によって赤みが帯びているように見えるって事だろうか?

 

特にモネは風景を見る目が優れていたと言います。

白い雪の中に様々な色があるのを、
感じ取っていたのかも…。

クロード・モネは風景の本質を見ていたのかもしれませんね!!

 

とめとして…

 

考え…・思い…
ひと昔前の学校の授業で
地面をピンクで塗ったりしたら精神的に問題があるのでは??
なんて指摘されそうですが…。

こういった考え自体が異常なのかもしれないですね。

つまり芸術の世界では
常識ってあってない様なもの
だと思うのです!

地面がピンクでも青でも良いわけです!!

芸術の世界では何が正解で、
何が不正解なんてないんでしょうね。

自由で豊かな表現
これこそが芸術なのかな?と思ったのでした。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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