牛を描いた画家…”コンスタン・トロワイヨン”

夕焼けの空に牛

 

牛を描いた画家と言えば、
コンスタン・トロワイヨン”が真っ先に思い浮かびます。

 

2021年の干支が”(うし)”という事で、
今回は牛が描かれた作品を挙げてみたいと思います。

 

このトロワイヨンはバルビゾン派を代表する画家で、
もちろん風景画を多く描いています。

 

「小さな群れ」(1860年)コンスタン・トロワイヨン

「小さな群れ」(1860年)コンスタン・トロワイヨン

コンスタン・トロワイヨン小さな群れ(1860年)

特に家畜や牛といった動物を交えた風景画が有名で、
動物画家”という独自の道を切り開いた画家です。

バルビゾン派はバルビゾン村に集まった画家たちを指していて、
自然をありのままを描こうとした作風が特徴です。

 

「草地の牛」(1852年)コンスタン・トロワイヨン

「草地の牛」(1852年)コンスタン・トロワイヨン

コンスタン・トロワイヨン草地の牛(1852年)

トロワイヨンの作品はこれまで何度も観てきたけれど、
何より凄いと思うのがこの牛のリアルな姿!!

ゴツゴツとした牛の骨格や牛の毛並みの感じは
本当に生々しいと思いませんか!?

 

「林間で草を食べる畜牛」(1840年)コンスタン・トロワイヨン

「林間で草を食べる畜牛」(1840年)コンスタン・トロワイヨン

コンスタン・トロワイヨン林間で草を食べる畜牛(1840年)

 

絵を見て感動!
まさに写実的って感じですよね!?
目の前に映る風景をそのままカンヴァスに描いた。

ありきたりな風景を描いただけに、
妙にシックリとくるんですよね。

この美しい風景に溶け込んだリアルな牛の姿は、
トロワイヨンでしか描けない代物だと思います。

 

ここでCheck!
バルビゾン派の見所って何だろう!?

バルビゾン派の面白さの一つとしては、
画家の独自さが作品に表れている点だと思います。

バルビゾン派といっても方向性は画家によって様々で、
例えばルソー(テオドール・ルソー)は目の前の現実をそのまま描いた風景画を特徴的。

対してコロー(カミーユ・コロー)に至っては
詩情あふれる風景画を多く描いていました。

バルビゾン派と一言で言っても、
画家によってそれぞれ独自の画題を持っていたわけです。

画家の目指した個性が表れているのバルビゾン派の見所でもあると思います。

 

もちろんこのトロワイヨンも当初は風景画を描いていたのですが、
ある時期が転機となって
”動物”を好んで描く様になったと言います。

そのきっかけとなったのは
オランダの画家”パウルス・ポッテル”の作品との出会いだったのです。

トロワイヨンは1846年から約1年間オランダに滞在します。
そこで牛や馬の動物の絵を描いた画家”パウルス・ポッテル”の作品に触れたのです。

※”パウルス・ポッテル”(1625年~1654年)
動物画を多く描いた画家で写実的な作品が特徴。

 

「水を飲む牛」(1851年)コンスタン・トロワイヨン

「水を飲む牛」(1851年)コンスタン・トロワイヨン

コンスタン・トロワイヨン水を飲む牛(1851年)

 

あれこれ知るうちに…
さて干支で丑(うし)にはこんな意味があるそうです。

元々中国の漢字から来ているそうですが、
芽が種子の中に生じていて、伸びることができない状態を意味しているそうです。

そんな事から丑年は
芽が出る発展の前触れの年”とも言われるそうです。

 

実はこのトロワイヨンは最初の方は
あまり順調な画家人生ではなかったそうです。

それが動物画家パウルス・ポッテルの作品が転機となり、
トロワイヨンは独自の画風が誕生していったわけです。

 

「浅瀬」(1852年)コンスタン・トロワイヨン

「浅瀬」(1852年)コンスタン・トロワイヨン

コンスタン・トロワイヨン浅瀬(1852年)

動物画家として歩むことになったコンスタン・トロワイヨンは、
次第に世界各地へと名声が広まったと言います。

 

まさにこの”牛”はトロワイヨンにとって、
発展の前触れだったのかもしれませんね!!

さて、こんな意味も噛みしめながら、
ぜひトロワイヨンの絵を観てみるのもイイと思います。

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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