六本木の21_21デザインサイトで、「ゴミうんち展」を観てきました!

21_21 DESIGN SIGHTで、企画展「ゴミうんち展」を観てきました。

 

ごみうんち展!!

何ともキャッチーな展覧会名だと思いませんか!?

斬新というか何というか…、これほど印象に残るフレーズを考えるって凄い!

 

というわけで、21_21 DESIGN SIGHTゴミうんち展を観てきたで、その様子や感想レビューをしていこうと思います。

 

目次

21_21 DESIGN SIGHTの「ゴミうんち展」をレビュー!
企画展「ゴミうんち展」の開催概要

開催は2025年2月16日(日)までなので、興味のある方はぜひ参考に!!

 

 

 

21_21 DESIGN SIGHTの「ゴミうんち展」をレビュー!

21_21 DESIGN SIGHTで、企画展「ゴミうんち展」を観てきました。

ゴミうんちという展覧会名からして、否が応でも気になってしまいますよね!?

私の様なミーハーな人間にとっては、本当にタマラナイ!!

こういったキャッチーなフレーズを思いつくって、さすがはプロのアートディレクターだな~と。それほど私にとって衝撃的というか、目を惹く名だったわけです。

 

でも実際に行ってみると、内容は至って真面目!!

環境や社会問題、それにアートの視点から、ゴミやうんちが紹介されていたからです。

 

「TIME-B」佐藤 卓 …企画展「ゴミうんち展」より
・「TIME-B」佐藤 卓 …企画展「ゴミうんち展」より

まず最初に姿を現したのが、佐藤 卓さんのTIME-B

砂時計の上にオレンジのボールを載せただけのシンプルな作品ですが、でも実に深みのある作品です。

上にボールが置いてあるため、反転させる際にわざわざボールを取らないといけない。

 

つまり”人の手によってしか地球環境を循環に導けない!”

…そんなメッセージがこの砂時計には込められているそうです。

こういった思考は、本当にさすが!としか言いようがないですね。^^

ちなみに佐藤 卓(さとう たく)さんと言えば、日本を代表するグラフィックデザイナー&アートディレクターで、紫綬褒章の受章者でもあります。

 

 

企画展「ゴミうんち展」の様子 …21_21 DESIGN SIGHTにて
・企画展「ゴミうんち展」の様子 …21_21 DESIGN SIGHTにて

て、今回の「ゴミうんち展」の大きなキーワードはpooploopです。

現在ゴミやうんちが大きな社会問題になっている事実がある。それらゴミとうんちを含む世界の循環を”pooploop”と捉え、改めてこれらと向かい合おう!というもの。

Poopうんち”、”Loop循環

つまり、”うんちのリサイクル!”と言った方が分かりやすいでしょうか。

キャッチーな展覧会名にも関わらず、意外と深みのある考えさせてくれる内容になっているわけです。

 

 

「糞驚異の部屋(pooploop room)」 …企画展「ゴミうんち展」より
・「糞驚異の部屋(pooploop room)」 …企画展「ゴミうんち展」より

ゴミやうんちでも、何でも展示してアートにする!

こういった見せ方やデザイン思考は、まさに”21_21”らしいと思いませんか!?

 

「糞驚異の部屋(pooploop room)」 …企画展「ゴミうんち展」より

「糞驚異の部屋(pooploop room)」 …企画展「ゴミうんち展」より

一つ一つはなんて事はないのに、展示の仕方でアーティステックになる!

これを観るだけでも、「ゴミうんち展」に行く価値は十分あると思います。

 

うんちで作った動物彫刻「cycling」井原宏蕗
・うんちで作った動物彫刻「cycling」井原宏蕗

そしてコチラが井原宏蕗(いはらこうろ)さんのcyclingです。

生き物の排泄物、つまり”うんち”で作った彫刻です。

一般的に糞(うんち)は捨てられるもの。でもそれを乾燥させ固めれば作品を生み出す資源になる。まさに”うんちのリサイクル!”といった感じでしょうか。

だから作品名が”cycling”なのかな??

 

うんちで作った動物彫刻「cycling」井原宏蕗
これが本当に糞で出来ている!?

好奇心旺盛な私としては、触りたいのは山々ですが…、さすがにそれは無理というもの。

ちなみに調べて見た所、井原宏蕗さんの彫刻「cycling」は「第20回岡本太郎現代芸術賞」で岡本敏子賞を受賞した作品だそうです。

 

 

「Alive Painting」中山晃子
・「Alive Painting」中山晃子

これは中山晃子さんのAlive Paintingで、液体の混ざり合いをアートで表現したもの。

今回私が最も魅了されてしまったアート作品です。
(私的に、あえてARTと呼ばせてもらいます。)

普段は捨てられる汚水や排水も、”観方次第では芸術になる!”って事でしょうか。

 

「Alive Painting」中山晃子

「Alive Painting」中山晃子
画家が描く絵画作品とは違い、ある種の”偶発性”が感じられるのもイイですね。

 

「Alive Painting」中山晃子

それにしても、美しいですよね~^^

私はこの”Alive Painting”に、ズ~と魅入ってしまいました。

だって、凄く美しい!から。

純粋に美しいと思えるものは、あれこれ解説をする必要はないですよね。

私的に必見です!!

 

 

「下水汚泥タイルプロジェクト」狩野佑真 + LIXIL
・「下水汚泥タイルプロジェクト」狩野佑真 + LIXIL

そしてこれが狩野佑真+LIXIL下水汚泥タイルプロジェクト

家庭から流れでた汚泥も、加工次第でいかようにもなる。

下水汚泥焼却灰を使って、タイルを作ったというわけです。

 

「下水汚泥タイルプロジェクト」狩野佑真 + LIXIL

汚泥と聞くと、ちょっと聞こえは悪いですよね。”汚い物”というイメージが付きまとうからです。

でも汚泥から作られたと言われなかったら、”普通のタイル”にしか見えないから不思議です。

 

ちなみに、実際に手で触れる展示物もあるので、行った際は触ってみるのもイイと思います。

ハッキリ言って”普通のタイル”ですから。

 

 

「気配 - 存在」吉本天地
・「気配 – 存在」吉本天地

何ともファッションデザイナーの吉本天地さんらしい作品です。

どことなく”人が着ていた感”がある。こういった雰囲気を醸し出せるって、これもれっきとしたインスタレーション・アートだと思います。

 

 

私の考え
毎回行く度に思うのですが、”21_21”って本当にアーティステックです。

色々な視点で物事を示してくれるし、何より展示方法にもこだわりが感じられるから。

だからオモシロい!わけですね。^^

これは芸術家やデザイナー、さらには店舗販売に関わる人にも大きな参考になると思っています。

 

今回は「ゴミうんち展」のほんの一部のみ紹介してみました。

興味のある人は、ぜひ21_21へ!!

 

 

 

企画展「ゴミうんち展」の開催概要

企画展「ゴミうんち展」 …21_21 DESIGN SIGHTにて

奇抜な展覧会名に反して、内容は至って真面目でアーティステック!

そんな「ゴミうんち展」の開催概要は、以下になります。

 

企画展ゴミうんち展の開催概要

・会期:2024年9月27日(金)~2025年2月16日(日)
・場所:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2にて(東京都港区赤坂9-7-6)

・休館日:火曜日(2月11日は開館)、年末年始(12月27日~1月3日)
・時間:10:00~19:00(入場は閉館の30分前まで)
・入場料:一般は1,400円、大学生は800円、高校生は500円、中学生以下は無料

・展覧会ディレクター:佐藤 卓、竹村眞一 / アートディレクター:岡崎智弘

 

企画展「ゴミうんち展」 …21_21 DESIGN SIGHTにて
また周辺の東京ミッドタウンガーデンには、見所満載のオブジェも多数展示しています。

ついでに鑑賞してみるのもオモシロいと思います。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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