偶然見つけた絵画が、実は有名画家”エミリー・カー”の作品だった!?

バザー

 

先日目を惹く記事を目にしてしまったのです。

 

50ドルで購入した絵画が、実は有名な画家の作品だった!という内容です。

 

その有名画家というのがエミリー・カー(Emily Carr)

ブリティッシュ・コロンビア州、つまりカナダ出身の画家だったというわけです。

 

今回の話の流れ

事の経緯…
画家”エミリー・カー”について紹介!

 

 

 

事の経緯…

経緯から話すと、ニューヨークを拠点に活動する画商が、とあるバザーで目を惹く作品に出会ったのが始まりだったそうです。

その時は、まさか有名画家の作品とは知らず、ただ”他の作品よりも際立っていた!”という理由で購入。その額”50ドル”だったので、日本円にして約6,000円くらいだったというわけです。

 

オークション(Auction)
それからヘッフェル・ファイン・アート・オークション・ハウスに連絡し、カナダで有名な画家”エミリー・カーEmily Carr)”の作品だと判明。

その後はトロントの競売にかけられ、100,000~200,000ドルの価値になると予想されているそう。

作品名は「Masset, Q.C.I.」で、トーテムポールの上にグリズリーベアが描かれたものです。

価値が100,000~200,000ドルという事は、日本円の価値にすると1,100万円~2,200万円くらいになるでしょう(カナダドル、1ドル110円で換算)

6,000円くらいのだった作品が、1,000万円超えの価値!になるなんて…。

購入した本人が一番ビックリでしょうね。

有名な画家の作品とは知らなかったけれど、でも作品には惹かれるものがあったという点からも、画商としての目は確かだったというわけでしょうね。

 

 

 

画家”エミリー・カー”について紹介!

解説

ここで簡単ですが、画家”エミリー・カー”について解説しようと思います。

実は当の私もこのエミリー・カーという画家は知りませんでした。

今回初めて存在を知ったのですが、調べてみるとカナダではかなり有名な女性画家らしいです。

 

「自画像」(1938‐1939年頃)エミリー・カー

「自画像」(1938‐1939年頃)エミリー・カー

・85.5×57.7cm、カンヴァスに油彩、カナダ国立美術館所蔵

エミリー・カー(Emily Carr、1871年‐1945年)

カナダ出身の芸術家で、主に先住民の文化や生活に密着した作品を多く描いた事で知られています。

またバンクーバー市にエミリー・カー芸術大学があり、芸術学校の名前にもなる程。

 

「Skedans」(1912年)エミリー・カー

「Skedans」(1912年)エミリー・カー

・89.5×147.9cm、カンヴァスに油彩

ちなみにエミリー・カーの作品は、上の様に”民族色の強い”画風が特徴です。

早くして先住民の文化に触れ興味を持った事が大きく影響しているようです。作品の多くにトーテムポールが描かれるのはそのためです。

 

「War Canoes, Alert Bay」(1912年)エミリー・カー

「War Canoes, Alert Bay」(1912年)エミリー・カー

・64.9×81.2cm、カンヴァスに油彩、Audain Art Museum所蔵

時代的に印象派やフォーヴィスムに影響を受けているのは分かりますが、でも彼女の独特な画風もあって最初はなかなか評価されなかった。本当の意味で評価が高まってきたのが、後半になってからだったのです。

1941年に先住民に関する本を出版したのも、評価を高めたきっかけだったと言われています。

 

私の考え
まさか、カナダにこれほどの画家がいたとは!!

今回の記事を目にするまで、知る由もなかったわけです。まだまだ芸術の世界は広い!って事でしょうか。

時には芸術ネタの記事をきっかけに、画家の存在を知る!

こういった出会いも、イイものですね。^^

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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