- 2026-1-18
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森美術館で開催した六本木クロッシング2025展「時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」を観てきました。
8回目となる今回は”時間”がテーマで、日本や世界から全21組のアーティストが集結の内容。
私的には必見!と思える作品もあったので、今回は展示の様子も交えながらレビューしていこうと思います。
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【 目次 】 |
森美術館で「六本木クロッシング2025展」を観てきました。

先日、森美術館で「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」を観てたので、レビューをしていこうと思います。
六本木クロッシング展は3年に一度のタイミングで行われる展覧会です。
LIVEでしか味わえない作品もあるので、興味のある方は今回のレビューを参考にしてみるのもイイと思います。

さて、早速私の感想になりますが”たまにはこういった展覧会もイイものだな~^^”と。
特に没入型インスタレーションは印象に残っていて、どれも派手さはないけれど噛みしめると味わい深い!といった感じ。
つまり、地味にイイ!という表現がピッタリの展覧会だったと思います。
現代アートは一見理解不能なものも多いですが、噛みしめると結構オモシロイ!と思っています。
ぜひ興味のある方は、今回のレビューを参考にして行ってみてほしいと思います。
肝心の展示の様子ですが…
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手前の作品「星々の響き」(2025年)ケリー・アカシ ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
・66×43.2×43.2cm、バーナーワークで制作されたホウケイ酸、木、ガラス、UVガラス、コールテン鋼
私は入ってすぐに驚かされてしまいました。
所狭しに置かれた作品の数々!
これは私の好みになりますが、現代アートは整然と展示されているよりも、敷き詰められ乱れているくらいがちょうどイイ!
特に今回は彫刻に絵画、工芸などバラエティに富んだ内容なので、ゴチャゴチャとした方がワクワクしてしまうのは私だけでしょうか。
様々ある展示物から、自分の感性にあった作品を探しだす!
つまり、宝探し的に鑑賞できるからでしょう!!^^

沖 潤子の刺繍芸術 ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
これは沖 潤子さんによる刺繍の作品ですが、壁一面にビッシリと飾られています。
下には刺繍の糸が無造作?に置かれているのも侮れませんね。

沖 潤子の刺繍芸術 ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
沖 潤子さんは私と同じく埼玉県出身です。
現在は鎌倉を拠点に活動しているそうです。
一見古びた刺繍に見えて、でも観方によってはアートにも見える。
芸術は見る角度によって様々な解釈がされるからオモシロイですね。

※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
こうやって様々な作品が室内に置かれていると、後ろに見える絵画にも目が向いてしまう。
様々な作品が一遍に視界に飛び込んでくるのも、ゴチャゴチャに展示される醍醐味ではないでしょうか。
ちなみに、後ろに見える作品が…

庄司 朝美の絵画作品 ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
庄司 朝美さんによる絵画作品です。
1988年福島県生まれの芸術家で、現在は東京を中心に活動をしています。
アクリル板などに描いた作品が多く、観ても分かる通り独特な艶というか光沢感があるのも特徴的。

庄司 朝美の絵画作品 ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
それから、何とも言えないこの独特な世界観!
直感的に描くという手法をとっているから、こういった世界観が生まれるのでしょうね。

「無題」(2025年)桑田卓郎 ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
・110×150×104cm、磁土、釉薬、顔料、金
これは桑田卓郎(Kuwata Takuro)の陶芸作品です。
最初のフロアで特に目を惹いた作品たちでした。

「無題」(2015年)桑田卓郎 ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
・155.5×116×120cm、磁土、釉薬、錆鉄、顔料
陶芸と言うにはかなり派手な色遣いだけれど、私的には好きな感じです。
艶や垂れ下がった感じと、何とも言えない表面の表情。
これは触りたくなる代物です。

「無題」(2015年)桑田卓郎 ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
・189.5×154.5×129cm、磁土、釉薬、錆鉄、顔料、ラッカー
古くからある日本の陶芸は、焼成の段階で自然に生まれるヒビや色味、つまり”わびさび”が味わいのポイントだそう。
でも桑田卓郎による作品は、表現の可能性を意図的に生み出そう!という考えがベースにあります。
人間が造る作品なのだから、”人間”にフォーカスしてこそ!というわけでしょう。

と、堅苦しく語っても仕方ないですね。
とにかく、私的には触りたい!!と思える代物に間違いはないわけです。
作品に触れてはいけないのは分かっているけれど、注意されてもいいと思えるくらい好奇心に駆られてしまいます!^^
ここで、注目してほしい作品をいくつか挙げたいと思います。

「水中の月」(2025年)A.A.Murakami ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
・407×807×485cm、スチール、アルミニウム、カスタムロボティクス、カスタム濾過システム、泡、水、AI制御ロボティック
これはA.A.Murakamiによる「水中の月」。
暗がりの空間に現れる泡と白い光の共演によって、何とも言えない神秘さが醸し出されている。
室内を存分に使用した巨大な作品なので、体全体でゆっくりとした時間を感じられるのがイイですね。

「水中の月」(2025年)A.A.Murakami ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
写真にとっても写真映えもするし、観て体感しても良いし…
普段時間に追われて生活している僕らにとって、まるで時間を忘れさせてくれる様です。
まさに今回のテーマ”時間”にピッタリな作品だと思います。
そして2つ目は、荒木 悠(Araki Yu)による作品「聴取者」。
映像とサウンドを用いたインスタレーション・アートです。(上映時間:8分21秒)
牡蠣の貝殻をデジタル投影し、3Dデータに変換し様々な角度から貝殻を捉えた作品。
西洋絵画のヴァニタス(虚栄)をテーマにしているそうです。
一見地味に見えるけれど、これはこれで深みのある作品です。

改めて思いますが、室内を使った映像とサウンドの作品は、心に深く刻まれるから不思議ですね。
これもインスタレーション・アートの醍醐味ではないでしょうか。
ちょっと話も長くなってきたので、ここまでを「六本木クロッシング2025展」前半とさせて頂きます。
続きは、↓下の後半へと続きます。
前半部分でも分かる通り、「六本木クロッシング2025展」は絵画や映像、彫刻や工芸など様々な作品から構成された展覧会です。
一応”時間”をテーマにした内容になっているそうですが…

「地下鉄出口」(2025年)ズガ・コーサクとクリ・エイト ※「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
・水性塗料、ダンボール
これはズガ・コーサクとクリ・エイトによる作品「地下鉄出口」。
段ボ―ルを使用して、六本木駅を再現した手作り感溢れる作品です。
遠くから観ると本物?に思える程で、それだけ表現力の高さを感じてしまいます。
”時間”とは関係ない作品にも見えるけれど、でも細部を観ると”時”を感じさせてくれます。

「地下鉄出口」(2025年)ズガ・コーサクとクリ・エイト ※「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
ゴミの落ち方までもがちゃんと再現されていて、これはいつの季節でどの時間帯の光景なのだろう!?
ただ自転車の車輪は円くは出来なかったのか?
こういった部分で、手作り感を感じられるからイイですね。

「地下鉄出口」(2025年)ズガ・コーサクとクリ・エイト ※「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
・水性塗料、ダンボール

「MITTAG」(2025年)和田礼治郎 ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
・238×212×79cm、強化ガラス、真鍮、ステンレス鋼、ブロンズ、ブランデー
こちらが和田礼治郎の作品「MITTAG」。
私は見た瞬間、砂時計?と思ってしまいましたが、実は四角のガラス内にあるのは”ブランデー”だそう。
何とも贅沢だと思いませんか?
ちなみに”MITTAG(ドイツ語)”で、日本語にすると「昼・正午」という意味になります。

「Kosyauの壁を移築する」アメフラシ ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
・307.5×623×788cm、木材、ベニヤ、アクリル絵具、岩絵具、水干絵具、弁柄
アメフラシ(Amefurashi)は地域に根ざした活動を主とするアーティストたち。
”雨が草木を育てるように”
つまり、地域文化を豊かにしたい!という願いが込められているそう。
木材など廃材を再利用して創ったインスタレーションです。

「Kosyauの壁を移築する」アメフラシ ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
”Kosyauプロジェクトは、そのような創造力の再認識が目的です。”
何とも言えない独特な文字で読み解くにはちょっと時間がかかるけれど、それだけアーティストの思いが感じれる気がします。

「ながーーいほうき」(2022年)アメフラシ ※森美術館で開催の「六本木クロッシング2025展」の展示風景より
・393×38×5cm、ホウキモロコシ、糸、人工籐蔓、Kosyauの壁撤去時の廃材
作品内を散策する感じで鑑賞できるので、行った際はじっくりと内部を味わってほしいと思います。

ここで、後半の注目作品を挙げたいと思います。
マヤ・ワタナベ(Maya Watanabe)の映像作品「ジャールコフ」です。
シベリアの永久凍土に埋もれた更新世のマンモスをじっくりと観察して制作した映像作品。
更新世は約258万年前~約1万1,700年前を指す時代で、言葉で説明されてもどれくらい昔なのかちょっとピンと来ないわけですが。(歴史に弱い人間の残念な点でしょうか…)
最初は綺麗な星空?と思えた映像から、最終的にマンモスへと行き付く。
映像時間は25分と長いながら、騙されたと思ってじっくり見てほしいと思います。

…という感じの「六本木クロッシング2025展」でした。
3年に一度の開催なので、興味のある方はぜひ行ってほしいと思います。
あなたの感性にHITする作品が見つかるかもしれませんよ!
「六本木クロッシング2025展」の開催概要

3年に一度の開催なので、興味のある方はぜひ行ってほしいと思います。
肝心の開催概要ですが…
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【 「六本木クロッシング2025展「時間は過ぎ去るわたしたちは永遠」の開催概要 】 ・会期:2025年12月3(水)~2026年3月29日(日) ・10:00~22:00(火曜日は17:00まで) ※入館は閉館の30分前まで ・入館料: |
※写真撮影ですが、館内では一部(撮影不可)を除き撮影可能になっています。
興味のある方はぜひ行ってほしいと思います。
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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