「黒田清輝記念館」は時期によっては超穴場! 無料で名画を鑑賞できる!

上野にある”黒田記念館(Kuroda Memorial Hall)”

 

東京国立博物館のすぐ近くにあって、教科書で見かけた”黒田清輝”の代表作「湖畔」や「読書」が観れる!しかも、入場料が無料!?何とも贅沢な話ですよね。「黒田清輝記念館」は、時期によっては超穴場的スポットなのです!

 

この話を聞く限り、人で賑わってもおかしくない!と思いませんか?でも行ってみると、意外と空いていたりします。だから、超穴場スポット!と呼ばせてもらったわけです。ただ注意してほしいのは、”時期によって”なので行く前に日程の確認は大事ですが。

というのも、黒田清輝の代表作「湖畔」や「読書」が展示している場所が、2階にある”特別室”という部屋だからです。年に数回この部屋が開かれるわけですが、それでも無料で鑑賞できる!何度も言いますが、本当に贅沢な気分になりますよ。

 

黒田記念館(Kuroda Memorial Hall) 黒田記念館(Kuroda Memorial Hall)

ここまで贅沢な気分に浸れるわけだから、もっと人で賑わっていてもいいのにな~と。でも本音ではゆっくり名画が鑑賞できるから、私的には最高な気分だったりしますが…。^^

ぜひ、”特別室”の公開日と、展示されるだろう作品をチェックして、「黒田清輝記念館」に足を運んでほしいと思います。ちなみに、次回の「黒田記念館 特別室公開日」は、2023年3月21日~4月2日を予定している様です。

 

 

黒田清輝の代表作を見てみよう!

見れば、観るほど...

黒田清輝の代表作と言えば「読書」や「舞妓」、「湖畔」、「智・感・情」の4つが挙げられると思います。どれも学校の教科書で見かける作品ばかりなので、馴染み深いものばかりだと思います。もちろん黒田記念館では、今挙げた作品を時期にもよりますが一堂に鑑賞できます。しかも、それらが無料で観れるわけですから、本当に贅沢な感じに思えてきますよね。

では、代表作4点を年代順で挙げてみたので、勉強という感じじゃなく、鑑賞という感じで見てほしいと思います。

 

・1891年の作品「読書

「読書」(1891年)黒田清輝

「読書」(1891年)黒田清輝

・98.2×78.8cm、カンヴァスに油彩、東京国立博物館所蔵、重要文化財

1890年6月~8月頃、グレー村(パリ近郊の村)滞在中に描いた作品。絵のモデルは、フランス人の女性”マリア・ビヨー”。実は、マリア・ビヨーとは、単なる画家とモデルの関係ではなく、恋愛関係にあったと言われています。

黒田の師”ラファエル・コラン”から賞賛され、1891年のサロンへ出品するに至り、そして入選。この「読書」はフランス画壇デビューを飾った記念すべき作品となったのです。

 

・1893年の作品「舞妓(まいこ)」

「舞妓」(1893年)黒田清輝

「舞妓」(1893年)黒田清輝

・80.4×65.3cm、カンヴァスに油彩、東京国立博物館所蔵、重要文化財

京都を訪れた際、鴨川を背景に舞妓をモデルに描いた作品。1893年、つまり黒田がフランスから帰国した後に描いたもの。長年フランス留学していただけあって、日本らしい景色、日本の着物が新鮮に映ったのかもしれませんね。日本の景色を日本人が描いたのに、どことなく外国人画家が描いた様に見えるのは、そのためだと思うのです。

 

・1897年の作品「湖畔(こはん)」

「湖畔」(1897年)黒田清輝

「湖畔」(1897年)黒田清輝

・69.0×84.7cm、カンヴァスに油彩、東京国立博物館所蔵、重要文化財

1897年(明治30年)の夏、黒田清輝が箱根の芦ノ湖と彼岸の山を背景に、後に妻となる照子(当時23歳)を描いた作品。団扇を片手に持ち、浴衣姿で涼をとっている姿は何とも涼し気!黒田は約1ヵ月かけてこの絵を描いたそうです。

現在は”湖畔”で知られていますが、明治30年の第2回白馬会展では”避暑”の題名で出品。1900年のパリ万国博覧会には、「智・感・情」と共に出品した作品です。黒田記念館では、”スナップショット的な構図”というフレーズの解説がされていたけれど、まさにその通り!って感じしょうか。目の前に座っている照子と箱根の景色を、まるで写真に収め様な作風は印象的です。学校の教科書や切手のデザインに採用されたりと、黒田清輝を代表する作品と言ってもいいでしょうね。

 

・1899年の作品「智・感・情

「智・感・情」(1899年)黒田清輝

「智・感・情」(1899年)黒田清輝

・180.0×99.8cm、カンヴァスに油彩、東京国立博物館所蔵、重要文化財

右から「(ち)」、「(かん)」、「(じょう)」を表現しています。1900年のパリ万国博覧会で”Etudes de Femmes”、”女性習作”との題名で出品し、銀賞を受賞した作品。一体何を意味しているのか?思想や哲学との関係性など、現在でも議論を呼んでいる作品だそうです。真相は描いた黒田清輝にしか分かりませんが、作品を観てどう解釈するかは人それぞれ!さて、あなたはこの「智・感・情」をどう解釈しますか?

 

 

黒田記念館の”特別室”公開日は要チェック!

何が見所!?

さて、先ほどちょっと触れましたが、黒田清輝の代表作4点が一堂に観れる時期は特に要チェック!

階段を昇って2階左側に位置する部屋が”特別室”で、この部屋には今回話した代表作「読書」と「湖畔」、「舞妓」、「智・感・情」が展示しています。日本の近代絵画の父とも言われた黒田清輝の代表作4点が、同じ場所で一堂に観れるって…、本当に贅沢だと思いませんか?まさに夢の様な共演だと思います。

 

黒田記念館 特別室公開日

2023年1月2日(月)~2023年1月15日(日)
・2023年3月21日(火)~2023年4月2日(日)

新年と春、秋の年3回、それぞれ2週間公開するそうです。時期はチェックした上で、ぜひ観に行ってほしいと思います。出来れば、東京国立博物館を観終わった後に…、という具合いで、ついでで見るのもイイと思います。

教科書などで見た事のある作品が、間近で見れる!って、何だかイイものですよ!

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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