国立西洋美術館で「印象派:室内をめぐる物語」展を観てきました。

国立西洋美術館で「印象派:室内をめぐる物語」展を観てきました。

 

先日、国立西洋美術館で「オルセー美術館所蔵 印象派室内をめぐる物語」を観てきました。

 

今回の展示は室内がテーマ!

印象派の殿堂とも言えるオルセー作品をベースとした展覧会なので、気になっている方も多いのではないでしょうか!?

早速観てきたので、今回は展示の様子も交えながらレビューをしていこうと思います。

 

目次

「印象派-室内をめぐる物語」を観てきました。(感想レビュー)
「オルセー美術館所蔵 印象派-室内をめぐる物語」の開催概要

 

 

 

「印象派-室内をめぐる物語」を観てきました。(レビュー)

国立西洋美術館で「印象派:室内をめぐる物語」展を観てきました。

先日、国立西洋美術館印象派室内をめぐる物語を観てきました。

今回は印象派の殿堂とも言えるオルセー作品をベースとした、”室内”をテーマにした展覧会です。

有名な美術館と人気のジャンルなだけあって、興味のある方も多いかと思います。

もちろん、多くの人で賑わっている状態でした。

 

私の考え
て、そんな「オルセー所蔵:印象派展」の感想ですが…

正直に言ってしまうと、物足りない!の一言。

目新しさという点でも、オルセー所蔵の作品数という点でも、どうしても辛口評価になってしまいますね。

それなりに美術を観てきた私としては、こればっかりはどうしても仕方がないでしょうか。

ただ、それでも素敵な作品はあって、収穫があったのは良かったですね。^^

 

逆に、あまり美術に親しんでいない人からすると、良い内容だと思うので興味のある方はぜひ!

2026年2月15日まで開催なので、開催概要をチェックして足を運んでほしいと思います。

 

 

れでは、実際にどんな作品が展示されていたか!?

その一部をちょっと紹介したいと思います。

・・・

「バジールのアトリエ(ラ・コンダミンヌ通り)」(1870年)フレデリック・バジール

「バジールのアトリエ(ラ・コンダミンヌ通り)」(1870年)フレデリック・バジール

・98×128cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵

まずはフレデリック・バジール(Frederic Bazille)の「バジールのアトリエ(ラ・コンダミンヌ通り)」です。

これは結構有名な作品なので見た事のある人も多いと思います。

バジールを代表する作品だと思っているので、個人的には嬉しいですね。

この絵には印象派を代表する画家が何人も描かれているし、”画中画”という感じで多数の作品も描かれているし…

私的に言わせれば、まさに一石二鳥?一石三鳥と言った感じです。

 

「ギュスターヴ・ジェフロワ」(1895-1896年頃)ポール・セザンヌ

「ギュスターヴ・ジェフロワ」(1895-1896年頃)ポール・セザンヌ

・110×89cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵

ポール・セザンヌ(Paul Cezanne)の作品です。

セザンヌのゴツゴツしたタッチと、男性の肖像画の相性はバッチリ!

個人的好きな一枚です。

 

「家族の肖像(ベレッリ家)」(1858-1869年頃)エドガー・ドガ

「家族の肖像(ベレッリ家)」(1858-1869年頃)エドガー・ドガ

・200×253cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵

そしてエドガー・ドガ(Edgar Degas)の「家族の肖像(ベレッリ家)」です。

ドガはバレエの練習風景など室内の絵も多数描いています。

個人的には風景画家というより、”室内風景画家”と称した方がしっくりきますね。

 

「室内の子どもと女性」(1890年頃)ポール・マテ

「室内の子どもと女性」(1890年頃)ポール・マテ

・48.5×38cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵

ポール・マテ(Paul Mathey)の「室内の子どもと女性」です。

1844~1929年、フランス出身の画家の作品です。

 

「ピアノを弾く少女たち」(1892年)ピエール=オーギュスト・ルノワール

「ピアノを弾く少女たち」(1892年)ピエール=オーギュスト・ルノワール ※「印象派:室内をめぐる物語」展より

・116×90cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵

今回一部の作品は撮影が可能になっていて、その内の一枚がルノワールの「ピアノを弾く少女たち」。

言わずと知れたルノワール(Pierre Auguste Renoir)の代表作で、これまで何度観てきた事か!!

定番中の定番ではあるけれど、本物を目の前にすると不思議と安心してしまう。

これはLIVE感ならではの醍醐味ではないでしょうか。

 

「ピアノを弾くマネ夫人」(1868年)エドゥアール・マネ

「ピアノを弾くマネ夫人」(1868年)エドゥアール・マネ

・38×46.5cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵

エドゥアール・マネ(Edouard Manet)の作品です。

今回ピアノを題材とする作品が数点まとめて展示されていました。

 

「温室の中で」(1881年)アルベール・バルトロメ

「温室の中で」(1881年)アルベール・バルトロメ

・268×176cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵

そしてアルベール・バルトロメ(Albert Bartholome)の「温室の中で」。

個人的には、非常に新鮮さを感じさせる画家です。

というのも、バルトロメは彫刻をメインに活動していたので、画家というイメージがなかったから。

そんな彼の絵画作品を観れたのは、実に嬉しく新鮮でしたね!^^

ちなみに「温室の中で」も撮影が可能になっています。実際に目のあたりにすると、かなり大きな作品です。

 

「七面鳥」(1877年)クロード・モネ

「七面鳥」(1877年)クロード・モネ

・174.5×172.5cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵

そして言わずと知れた画家クロード・モネ(Claude Monet)の作品です。

これって室内ではないよな!?

…と、ツッコミを入れそうになりましたが、イイ作品なのでヨシとしましょう。

 

 

して…

最期の章”屋内の風景、あるいは内なる風景”では、気になる作品が勢揃いという状態でした。

「ヒナギクの花壇」(1892-1893年頃)ギュスターヴ・カイユボット ※「印象派:室内をめぐる物語」展より

「ヒナギクの花壇」(1892-1893年頃)ギュスターヴ・カイユボット ※「印象派:室内をめぐる物語」展より

ギュスターヴ・カイユボット(Gustave Caillebotte)による、晩年の作品「ヒナギクの花壇」です。 

 

「バラ」(1909-1916年頃)エルネスト・クォスト ※「印象派:室内をめぐる物語」展より

「バラ」(1909-1916年頃)エルネスト・クォスト ※「印象派:室内をめぐる物語」展より

観て分かる通り、かなり大きな作品なのが分かると思います。

エルネスト・クォスト(Ernest Quost)の「バラ」という作品です。

後半では”室内”とは関係ない作品も続いていますが、それでも素敵な作品ならイイですね。

 

国立西洋美術館で「印象派:室内をめぐる物語」展を観てきました。
今回「印象派」展を観て思った事ですが、”印象派は風景に限るな~(個人的な意見になります。)”と。

光の機微印象派の技法は、やっぱり外の風景との相性がイイのでしょう。

そう思った、国立西洋美術館の「オルセー所蔵:印象派」展でした。

 

 

 

「印象派-室内をめぐる物語」の開催概要

国立西洋美術館で「印象派:室内をめぐる物語」展を観てきました。

 

て、肝心の開催概要は以下になります。

印象派 室内をめぐる物語の開催概要

・会期:2025年10月25日(土)~2026年2月15日(日)
・場所:国立西洋美術館(東京都台東区上野公園7-7)

・時間:9:30~17:30(金・土曜は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで

・休館:11月4日、11月25日、12月28~2026年1月1日、1月13日
 (ただし11月3日、11月24日、1月12日、2月9日は開館します。)

興味のある方はぜひ行ってみるのをおススメします。

 

混雑状況・チケットは?

混雑状況ですが、予想通り賑わう可能性があります。

当日、窓口で販売もされていますが、可能なら事前にネット購入がベスト!

そしてちょっと厄介なのが、グッズ販売になるでしょうか。

土日のグッズ売り場では、並ぶ可能性が高いです。

当日買うのもイイですが、ネット上でオンラインストアを利用するのもイイでしょう。

 

館内の撮影は?

撮影についてですが、基本一部は撮影可能になっています。

ルノワールの「ピアノを弾く少女たち」やアルベール・バルトロメの「温室の中で」など。

また最後の章”室内の風景、あるいは内なる風景”にある作品は、基本撮影が可能になっています。

ここでは注目の作品も展示されているので、気になった作品を写真に収めるのもイイと思います。

 

国立西洋美術館の「カレーの市民(Burghers of Calais)」
画像を観ても分かるでしょうが、私が行った日はあいにくの雨でした。(›´ω`‹)

今回の「オルセー所蔵:印象派」展は、混雑が予想されるのでチケットなどの準備は必須!

もちろん、当然と言えば当然ですが”の準備”も必要でしょう。

国立西洋美術館の前庭には、彫刻も多数置かれています。

館内で作品を鑑賞して、そして外の作品にもじっくり目を向ける。
(もちろん「常設展」もお忘れなく!で…)

内と外の両方を味わうにも、晴天に越した事はないですからね!?

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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