- 2025-10-31
- Enjoy This (観てほしい絵画展)
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先日、国立西洋美術館で「オルセー美術館所蔵 印象派-室内をめぐる物語」を観てきました。
今回の展示は”室内”がテーマ!
印象派の殿堂とも言えるオルセー作品をベースとした展覧会なので、気になっている方も多いのではないでしょうか!?
早速観てきたので、今回は展示の様子も交えながらレビューをしていこうと思います。
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【 目次 】 ・「印象派-室内をめぐる物語」を観てきました。(感想レビュー) |
「印象派-室内をめぐる物語」を観てきました。(レビュー)

先日、国立西洋美術館で「印象派-室内をめぐる物語」を観てきました。
今回は印象派の殿堂とも言えるオルセー作品をベースとした、”室内”をテーマにした展覧会です。
有名な美術館と人気のジャンルなだけあって、興味のある方も多いかと思います。
もちろん、多くの人で賑わっている状態でした。

さて、そんな「オルセー所蔵:印象派展」の感想ですが…
正直に言ってしまうと、”物足りない!”の一言。
目新しさという点でも、オルセー所蔵の作品数という点でも、どうしても辛口評価になってしまいますね。
それなりに美術を観てきた私としては、こればっかりはどうしても仕方がないでしょうか。
ただ、それでも素敵な作品はあって、収穫があったのは良かったですね。^^
逆に、あまり美術に親しんでいない人からすると、良い内容だと思うので興味のある方はぜひ!
2026年2月15日まで開催なので、開催概要をチェックして足を運んでほしいと思います。
それでは、実際にどんな作品が展示されていたか!?
その一部をちょっと紹介したいと思います。
・・・

「バジールのアトリエ(ラ・コンダミンヌ通り)」(1870年)フレデリック・バジール
・98×128cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
まずはフレデリック・バジール(Frederic Bazille)の「バジールのアトリエ(ラ・コンダミンヌ通り)」です。
これは結構有名な作品なので見た事のある人も多いと思います。
バジールを代表する作品だと思っているので、個人的には嬉しいですね。
この絵には印象派を代表する画家が何人も描かれているし、”画中画”という感じで多数の作品も描かれているし…
私的に言わせれば、まさに一石二鳥?一石三鳥と言った感じです。

「ギュスターヴ・ジェフロワ」(1895-1896年頃)ポール・セザンヌ
・110×89cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
ポール・セザンヌ(Paul Cezanne)の作品です。
セザンヌのゴツゴツしたタッチと、男性の肖像画の相性はバッチリ!
個人的好きな一枚です。

「家族の肖像(ベレッリ家)」(1858-1869年頃)エドガー・ドガ
・200×253cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
そしてエドガー・ドガ(Edgar Degas)の「家族の肖像(ベレッリ家)」です。
ドガはバレエの練習風景など室内の絵も多数描いています。
個人的には風景画家というより、”室内風景画家”と称した方がしっくりきますね。

「室内の子どもと女性」(1890年頃)ポール・マテ
・48.5×38cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
ポール・マテ(Paul Mathey)の「室内の子どもと女性」です。
1844~1929年、フランス出身の画家の作品です。

「ピアノを弾く少女たち」(1892年)ピエール=オーギュスト・ルノワール ※「印象派:室内をめぐる物語」展より
・116×90cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
今回一部の作品は撮影が可能になっていて、その内の一枚がルノワールの「ピアノを弾く少女たち」。
言わずと知れたルノワール(Pierre Auguste Renoir)の代表作で、これまで何度観てきた事か!!
定番中の定番ではあるけれど、本物を目の前にすると不思議と安心してしまう。
これはLIVE感ならではの醍醐味ではないでしょうか。

「ピアノを弾くマネ夫人」(1868年)エドゥアール・マネ
・38×46.5cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
エドゥアール・マネ(Edouard Manet)の作品です。
今回ピアノを題材とする作品が数点まとめて展示されていました。

「温室の中で」(1881年)アルベール・バルトロメ
・268×176cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
そしてアルベール・バルトロメ(Albert Bartholome)の「温室の中で」。
個人的には、非常に新鮮さを感じさせる画家です。
というのも、バルトロメは彫刻をメインに活動していたので、画家というイメージがなかったから。
そんな彼の絵画作品を観れたのは、実に嬉しく新鮮でしたね!^^
ちなみに「温室の中で」も撮影が可能になっています。実際に目のあたりにすると、かなり大きな作品です。

「七面鳥」(1877年)クロード・モネ
・174.5×172.5cm、カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵
そして言わずと知れた画家クロード・モネ(Claude Monet)の作品です。
これって室内ではないよな!?
…と、ツッコミを入れそうになりましたが、イイ作品なのでヨシとしましょう。
そして…
最期の章”屋内の風景、あるいは内なる風景”では、気になる作品が勢揃いという状態でした。

「ヒナギクの花壇」(1892-1893年頃)ギュスターヴ・カイユボット ※「印象派:室内をめぐる物語」展より
ギュスターヴ・カイユボット(Gustave Caillebotte)による、晩年の作品「ヒナギクの花壇」です。

「バラ」(1909-1916年頃)エルネスト・クォスト ※「印象派:室内をめぐる物語」展より
観て分かる通り、かなり大きな作品なのが分かると思います。
エルネスト・クォスト(Ernest Quost)の「バラ」という作品です。
後半では”室内”とは関係ない作品も続いていますが、それでも素敵な作品ならイイですね。

今回「印象派」展を観て思った事ですが、”印象派は風景に限るな~(個人的な意見になります。)”と。
光の機微と印象派の技法は、やっぱり外の風景との相性がイイのでしょう。
そう思った、国立西洋美術館の「オルセー所蔵:印象派」展でした。
「印象派-室内をめぐる物語」の開催概要

さて、肝心の開催概要は以下になります。
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【 「印象派 - 室内をめぐる物語」の開催概要 】 ・会期:2025年10月25日(土)~2026年2月15日(日) ・時間:9:30~17:30(金・土曜は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで ・休館:11月4日、11月25日、12月28~2026年1月1日、1月13日 |
興味のある方はぜひ行ってみるのをおススメします。
混雑状況・チケットは?
混雑状況ですが、予想通り賑わう可能性があります。
当日、窓口で販売もされていますが、可能なら事前にネット購入がベスト!
そしてちょっと厄介なのが、グッズ販売になるでしょうか。
土日のグッズ売り場では、並ぶ可能性が高いです。
当日買うのもイイですが、ネット上でオンラインストアを利用するのもイイでしょう。
館内の撮影は?
撮影についてですが、基本一部は撮影可能になっています。
ルノワールの「ピアノを弾く少女たち」やアルベール・バルトロメの「温室の中で」など。
また最後の章”室内の風景、あるいは内なる風景”にある作品は、基本撮影が可能になっています。
ここでは注目の作品も展示されているので、気になった作品を写真に収めるのもイイと思います。

画像を観ても分かるでしょうが、私が行った日はあいにくの雨でした。(›´ω`‹)
今回の「オルセー所蔵:印象派」展は、混雑が予想されるのでチケットなどの準備は必須!
もちろん、当然と言えば当然ですが”傘の準備”も必要でしょう。
国立西洋美術館の前庭には、彫刻も多数置かれています。
館内で作品を鑑賞して、そして外の作品にもじっくり目を向ける。
(もちろん「常設展」もお忘れなく!で…)
内と外の両方を味わうにも、晴天に越した事はないですからね!?
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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