カラヴァッジョの追随者(カラヴァジェスキ)と作品

カラヴァッジョの追随者たち(Caravaggisti)

 

度重なる犯罪歴と殺人によって
時には各地をあちこち逃げ回る事もあった。

それでも歴史に残る名画を残し、
イタリアを代表する画家ともいわれる”カラヴァッジョ”。

もちろんカラヴァッジョの作品を
真似する人や研究する人が出てくるのです。

 

カラヴァッジョの追随者たち

カラヴァッジョの優れた作品が
多くの芸術家に影響を与えた事は事実。

そういった追随者たちの事を
俗に”カラヴァジェスキ”と呼んでいます。

 

カラヴァッジョの追随者

…俗に”カラヴァジェスキ”と呼んでいます。
(もしくはカラヴァッジョ派カラヴァジェスティ

カラヴァッジョの作風は、
その卓越した写実性と明暗のコントラストにあったと言います。
(バロック形成の立役者ともいわれています。)

そういったカラヴァッジョの作風をまねたり、
研究したりする人たちが登場してきます。
この追随者のことを総称して”カラヴァジェスキ”と呼んでいます。

 

日本ではその人の人物像も考慮して評価する傾向がある一方、
当時のイタリアでは(今のイタリアもそうかな?)
その人に多少なり犯罪歴があったとしても、
優れた芸術は優れている!と評価する環境だったのかな?と思います。

特にカラヴァッジョが30歳頃に描いた作品「聖マタイの殉教」と「聖マタイの召命」

この2つは当時の若い芸術家にとっての目標ともなったと言います。

 

考え…・思い…
カラヴァッジョは比較的早く成功した画家だと思いますが、
それでも30歳頃で目標となる画家になるのも凄いと思います。

画家が画家を目標とするって事は、
それだけ優れていた証拠だとおもいますね。

なにせプロがプロを目標にするわけですから…

 

 

追随者(カラヴァジェスキ)たちの作品

カラヴァッジョの追随者たち(Caravaggisti)

ルネサンス期の後に活躍し、
バロック絵画”の形成に大きく貢献したと言われる”カラヴァッジョ”。

その後多くの画家に影響を与えていきます。

 もちろん追随者たちが描いた作品も
カラヴァッジョの作風を思わせるものばかりです!

 

オラツィオ・ジェンティレスキ(Orazio Lomi Gentileschi)

…バロック期に活躍したイタリア出身の画家
1563年生まれ~1639年没

このジェンティレスキはカラヴァッジョの友人だったそうで、
初期の頃のカラヴァジェスキといわれています。

「Young Woman with a Violin」(1621年頃)Orazio Gentileschi

「Young Woman with a Violin」(1621年頃)Orazio Gentileschi

 

対象物を写実的に描きながら、
光と影を明確に表現するという作風は
まさにカラヴァッジョに通じる部分があると思います。

 

実はカラヴァッジョという画家は、
生涯弟子を持たなかったともいわれているのです。
もちろんカラヴァッジョの素行悪さや、
人殺しによって逃げ回っていたという理由もあると思いますが、
直接的にカラヴァッジョから指導を受けた人がいなかったと言います。
それでもカラヴァッジョの作品から影響を受けた画家は結構いたと言われています。

 

 

バルトロメオ・マンフレディ(Bartolomeo Manfredi)
…イタリアの画家(1582年~1622年没)

「Prometheus chained by Vulcan」(1623年)Dirck van Baburen

「Prometheus chained by Vulcan」(1623年)Dirck van Baburen

 

写実的で明暗のはっきりした作風。
カラヴァッジョの作風に通じる部分があると思います。

 

「Carita Romana」(1620年)Bartolomeo Manfredi

「Carita Romana」(1620年)Bartolomeo Manfredi

 

タイトルは「Carita Romana
日本語にすると「ローマの慈愛」となるでしょうか。
このテーマの作品は度々目にする事があると思います。

 

 

ディルク・ファン・バブーレン(Dirck van Baburen)

オランダの画家(1595年頃生まれ~1624年没)

「Carita Romana」Dirck van Baburen

「Carita Romana」Dirck van Baburen

 

このディルク・ファン・バブーレンも
同じく「ローマの慈愛」という作品を描いています。

この絵は餓死の刑に処されている父キモンを助けるために、
娘のペローが自らの母乳を父に与えている場面を描いています。

父親に対する娘の慈愛を象徴するテーマとして結構有名な話です。
ぜひこの機会に知っておくといいと思います。

他にはバロックの時期に活躍した画家
”ピーテル・パウル・ルーベンス”もこの絵を描いています。

 

 

 

オラツィオ・ボルジャンニ (Orazio Borgianni)
…イタリアの画家(1574年~1616年没)

「St Carlo Borromeo」(1610‐1616年)Orazio Borgianni

「St Carlo Borromeo」(1610‐1616年)Orazio Borgianni

 

考え…・思い…
確かにカラヴァッジョの悪評はあるにせよ、
その後多くの画家に影響を与えた功績は凄いですね。

プロが認めるプロの画家、
カラヴァッジョは一流の画家と言っても過言ではないですね。

 

・・・

「Adoration of the Shepherds」(1622年頃)Gerard van Honthorst

「Adoration of the Shepherds」(1622年頃)Gerard van Honthorst

 

他には
ヘンドリック・テル・ブリュッヘン(Hendrick ter Brugghen)
…オランダの画家(1588年~1629年没)

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(Georges de La Tour)
…フランスの画家(1593年~1652年没)
※明暗のコントラストが特に特徴的で”夜の画家”とも言われています。

 

らには…

光の画家”の異名を持つバロック期のオランダの画家
レンブラント・ファン・レイン”も追随者の一人と言われています。

 

考え…・思い…
探していくとかなり追随者がいるのです。
相当の影響力があったのが分かりますね。

かし残念かな
カラヴァッジョが亡くなってから、
その名声は徐々に失っていったと言います。

確かに多くの追随者によって、
カラヴァッジョの画風や名声はある程度残せていたのかもしれないけど、
如何せん追随者はカラヴァッジョの2番手的存在

カラヴァッジョを超える事は出来なかったのかもしれないですね。

 

 

【 カラヴァッジョ関連の記事 】
「カラヴァッジョ展」~日伊国交150年~
カラヴァッジョと作風について
『エマオの晩餐』…エマオの意味とそして~

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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コメント

    • そら
    • 2016年 3月 18日

    逆です。カラヴァッジョという都市は昔からあり、カラヴァッジョはミラノ生まれですが、
    カラヴァッジョ村で育ったので、
    本名はミケランジェロ・メリージだけれど、カラヴァッジョと名乗ったのです。
    カラヴァッジョが大好きなので修正させて頂きました。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B1%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%83%E3%82%B8%E3%82%AA

    • goro
    • 2016年 3月 19日

    コメント有難うございます。
    そしてご指摘有難うございます。
    絵画について伝えているサイトとして、間違った事実を書いてしまった事は恥ずかしい事ですね。
    改めて修正しました。
    有難うございました。

    • そら
    • 2016年 3月 22日

    @goro
    美術展に行くと、心が癒されますよね。
    私はイタリアもカラヴァッジョも大好きなのでついつい出過ぎた真似をしてしまい、
    申し訳ありませんでした。
    goroさんの書いた記事色々読ませて頂きましたが、絵画をとても楽しんでみていらっしゃるな!
    と思い、楽しく拝見しました。来週私はボッティチェリ展を見に行くので、自分はどんな感想を持つかな?
    と楽しみにしています。

    • goro
    • 2016年 3月 23日

    記事を読んでいただいてありがとうございます。
    コメントもそうですが、指摘は本当にありがたいものです。
    私が個人的に製作しているサイトだけに、
    どうしても間違いに気づかない事もあると思うので…。

    数年前になりますが、
    最初は無理やり美術館に連れて行かされた記憶があります。
    でも不思議なもので、
    今ではここまで絵画が好きになるとは思ってもいませんでした。

    私なりにあれこれ好き勝手に記事を書いていますが、今後も見てくれたら幸いです。

    「ボッティチェリ展」楽しんで下さいね!!
    おそらく好きな作品が見つかると思います。

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