- 2015-7-26
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”クロード・モネ”の代表作「大運河(Le Grand Canal)」
ヴェネツィア(Venice)の風景を描いたこの作品は、
当時モネが感じ取ったこの場所の雰囲気がそのまま表現されているかの様です。
クロード・モネ「大運河」(1908年)
・73×92cm、カンヴァスに油彩
これはクロード・モネが60歳後半に描いた作品。
ヴェネツィアに旅行をした際に描いたものです。
このモネは近年特に人気が高くなってきた画家の1人で、
2000年頃からモネの作品がオークションでも高値を付ける様になってきました。
つい最近の出来事ではロンドンのサザビーズにおいて
作品「大運河」の落札額が一躍話題になったほどでした。
・・・
”モネの「大運河」の価値ってどれくらい?”…
… 2015年2月3日、ロンドンで行われた競売で、
モネの作品「大運河」が3,560万ユーロ(約42億円)で落札!
※これはロンドンのサザビーズ(Sotheby’s)主催の競売。この日モネの絵画作品は計5点落札され、
その落札総額は8,400万ドル(約99億円)でした。
大運河一点で3,560万ユーロ!
日本円にすると”約42億円での落札”だったのです!
ここに描かれている中央の丸い屋根の建物は
観光地としても有名な”サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂”。
約100年経った今でも
その面影はしっかりと残っています。
モネは印象派に属する画家で、
風景の雰囲気や空気感を描かせたら天下一!!の画家です。
直接現地に行って見ていない私でさえ、
この絵を観るとまるで行った気分に感じてしまうんですよね。
空の様子や波の感じと
そして厳かな感じの教会。
決して写実的ではないにしても、
雰囲気はじわじわと伝わってくるのがイイですね。
思うに印象派絵画の魅力は、
何よりもその場所の雰囲気や空気感が感じられる所だと思うのです。
ここでちょっと余談になりますが…
この作品「大運河」の落札額は3,560万ユーロ
つまり日本円で約42億円です。
実はこの額は大阪府貝塚市の新庁舎の建設費とほぼ同じになるのです。
※新庁舎は5階建てで延べ1万1,000平方メートルのビル。
しかも180台の駐車場を完備しての金額になるのです。
オークションでは名画が高値で落札されるのはよくある事ですが、
改めて日本円にしてみるとその凄さに驚いてしまうのです。
例えばポール・ゴーガンの作品「Nafea Faa Ipoipo」は、
落札額が日本円で約360億円にもなったといいます。
こうやって見ると
一般社会との次元の違いを感じてしまいますね。
画家が生涯手放さなかった作品がある一方、
人によってはこうやって高値でも欲しがる人がいる。
実に芸術の世界ってオモシロいな~と感じたのでした。
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※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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