大宮の鐘塚公園にある「鐘の音」も、実に深みのある彫刻でした。

先日久々に大宮駅に行く機会があり、ふと立ち寄った”鐘塚公園”で、ちょっと気になる彫刻を目にしたのです。

それが「鐘の音」という彫刻？石碑？でした。

鐘塚公園にある彫刻「鐘の音」

一昔前の自分だったら、おそらく見向きもしなかった代物でしょう。

それが芸術に興味を持つようになってからというもの、街中にあるアートにも自然と目が向くようになったからです。

一般的に彫刻と言ったら、美術館にある作品を思い浮かべる人も多いでしょう。

でも街中や公園にある彫刻も”れっきとした芸術作品”です。厳密に言えば、公園に立っている彫刻なので、俗に言う”パブリックアート”という括りになると思いますが。

鐘塚公園にある彫刻「鐘の音」

さて、「鐘の音」という彫刻は、まさに公園を象徴するかの様です。

この公園に立つと、何処からか鐘の音が聞こえて来ませんか？その昔、鐘の精が美しい姫となって現れたロマンに満ちた物語の地です。

やがて姫が月に帰るとき歌を残しました。

～ いざさらば月の世に住む身なれども忘れがたなき鐘の宿かな ～

世代を超えて、大宮市民の心の糧となることを願って公園としました。

昭和63年4月8日　大宮市長馬橋隆三

公園に立っている彫刻にも、ちゃんと意味が込められているわけですね。

しかも意味が込められているからこそ、より深みも増してくるから不思議です。

”パブリックアート”とはいえ、決して侮ってはいけないわけです。

鐘塚公園にある彫刻「鐘の音」
公共の場にあると、意外と素通りしているかもしれないけど、でも見逃してしまうのは実に勿体ない！