- 2024-8-26
- Enjoy This (観てほしい絵画展)
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上野公園にある「案内銅板」を目にした事はありますか!?
美術館や博物館の位置を矢印と距離で示したモノで、おそらくほとんどの人は”単なる案内板”と思うでしょう。
それに黒田記念館と藝大美術館が隣接する十字路付近にあり、まさに案内板としてふさわしい場所に置かれているから、なおさらです。
でも芸術好き目線では、これも”れっきとした彫刻作品”だと思っています。
なぜか??
それは、私が「案内銅板」を”芸術作品”だと思っているから!
私の持論になりますが、”芸術”と評価する者が一人でもいれば、その時点で芸術作品に成りえる!と。だから多くの人が”違う!”と言っても、私が”芸術”だと思えばその時点で”れっきとした芸術作品”というわけですね。
大雑把な解釈だな~と思う人もいるでしょうが、でも現代アートを語る上では重要な”ポイント”だと思っています。
では、なぜこういった考えに至ったのか!?…
それは”マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)”の影響が大きいでしょうね。
デュシャンといえば男性用便器にサインをした作品「泉」で知られ、それがきっかけで”現代アートの父”と呼ばれた芸術家です。
一般的にある商業製品”便器”にただサインをしただけのモノでも、観る者の解釈によっては”芸術作品”になる。それまであった芸術観を大きく覆したという点で、現代アートの出発点だと私は思っています。
観る者の解釈一つで”いかようにもなる!”
当時デュシャンの芸術観がいかに先駆的で革新的だったか。
もちろん賛否はあったでしょうけれど、でも現代アートのベースになったのは間違いないと思っています。
ちなみに私がネットで調べてみた限りですが、検索ワードで”上野公園・彫刻”で検索しても、この「案内銅板」は挙がってきません。
つまり世間一般的に言えば「案内銅板」は単なる”案内版のオブジェ”と言うわけですね。少なくともほとんどの人は”彫刻作品”だと思っていないわけです。
でも、私はあえて言いたい!
「案内銅板」は”芸術作品”であると!!
だって、私が”芸術”という解釈をしたからです。
という訳で、上野に行った際はぜひ目にしてほしいですね。^^
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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