雨上がり空を見たら、絵画で”虹”を観たくなった件!

空にかかる虹

 

雨上がりの空を見ていたら、ふと”虹”の絵画を観たくなってしまった!

これも”美術好きの性”というものでしょうか。

 

様々な場面で”アート”と結び付けてしまう…

これは、私が美術に興味を持つようになってから発症した症状です。

今回は”虹”が描かれた絵画作品をいくつか集めてみたので、一緒に眺めていこうと思います。

 

目次

クロード・ジョセフ・ヴェルネの「虹がかかった海岸の景色」
ジョセフ・ライトの「虹のある景色」
フレデリック・エドウィン・チャーチの「熱帯雨季」
エドワード・ラムソン・ヘンリーの「古い風車小屋」

ドメニコ・モレッリの「ノアの箱舟、ノアの祝福」
ルートヴィヒ・カベルの「デンマーク、ムンス・クリントの眺め」

 

 

 

クロード・ジョセフ・ヴェルネの「虹がかかった海岸の景色」

「虹がかかった海岸の景色」(1749年)クロード・ジョセフ・ヴェルネ

「虹がかかった海岸の景色」(1749年)クロード・ジョセフ・ヴェルネ

・114.3×162.7cm、カンヴァスに油彩、個人蔵

まずはクロード・ジョセフ・ヴェルネの作品から。

クロード・ジョセフ・ヴェルネ(Claude Joseph Vernet、1714年~1789年)は、フランス出身の主に風景画で名を馳せた画家です。

特に海の風景画を描かせたら、彼の右に出る者はいないのではないだろうか!?

古典的な感じでありながら、それでいて印象派にも通じる画風で、純粋に画力の高さを感じる作品だと思いませんか?

事実、生前中は多くの注文にも恵まれ、大成功を収めていました。

 

 

 

ジョセフ・ライトの「虹のある景色」

「虹のある景色」(1793-1794年頃)ジョセフ・ライト

「虹のある景色」(1793-1794年頃)ジョセフ・ライト

・92.7×121.9cm、カンヴァスに油彩、イェール大学英国美術センター所蔵

これはジョセフ・ライト(Joseph Wright)の「虹のある景色」

1734年~1797年、イングランド出身の画家で、明暗技法を用いた作品が特徴です。

全体的に薄暗く、そんな中に映える”虹の光”が特に目を惹きますね。

 

 

 

フレデリック・エドウィン・チャーチの「熱帯雨季」

「熱帯雨季」(1866年)フレデリック・エドウィン・チャーチ

「熱帯雨季」(1866年)フレデリック・エドウィン・チャーチ

・142.8×213.9cm、カンヴァスに油彩、サンフランシスコ美術館所蔵

こちらがフレデリック・エドウィン・チャーチ(Frederic Edwin Church)の「熱帯雨季」。

アメリカ出身で、大画面を活かした迫力とドラマチックな絵が特徴の画家です。

これはエドウィン・チャーチの代表作でもあるので、私は真っ先に思い浮かんだ作品でした。

日本でも度々取り上げられる画家なので、知っている人も多いだろうと思います。

作品自体がとても大画面なので、”実物を観るに限る!!”と思う作品。

いつか観れるチャンスがあったら、見逃したくないですね。^^

 

 

 

エドワード・ラムソン・ヘンリーの「古い風車小屋」

「イーストハンプトンの古い風車小屋」(1880年頃)エドワード・ラムソン・ヘンリー

「イーストハンプトンの古い風車小屋」(1880年頃)エドワード・ラムソン・ヘンリー

・36.1×56.5cm、カンヴァスに油彩、スミソニアン・アメリカ美術館所蔵

これはアメリカの画家エドワード・ラムソン・ヘンリー(Edward Lamson Henry)の作品。

1841年~1919年と、比較的最近の画家です。

ニューヨークで絵を学んだ後、パリに渡りモネやシスレー、クールベなど様々な画家とも触れてきた画家。

作品の多くは農村部の風景画が多く、どれもノスタルジックでレトロ感のある作品が特徴です。

日本ではあまり馴染みのない画家ですが、非常に親しみやすい感じの作風なので、この機会に覚えておくのも良いかもしれませんね。

 

 

 

ドメニコ・モレッリの「ノアの箱舟、ノアの祝福」

「ノアの箱舟、そしてノアの祝福」ドメニコ・モレッリ

「ノアの箱舟、ノアの祝福」ドメニコ・モレッリ

・27.5×40cm、カンヴァスに油彩

これはドメニコ・モレッリ(Domenico Morelli)の、『旧約聖書』の「創世記」に登場する”ノアの箱舟”を題材にした作品です。

作風からしてかなり昔の画家かと思いきや、実は1823~1901年と比較的最近の画家だから驚き!

二重の虹(ダブルレインボー)が描かれているので、非常に縁起の良さを感じる作品ですね。

 

 

 

ルートヴィヒ・カベルの「ムンス・クリントの眺め」

「デンマーク、ムンス・クリントの眺め」ルートヴィヒ・カベル

「デンマーク、ムンス・クリントの眺め」ルートヴィヒ・カベル

・91×148cm、カンヴァスに油彩

これはルートヴィヒ・カベル(Ludvig Kabell)の作品。

1853~1902年、デンマーク出身の風景画家です。

私はよく知らない画家ですが、調べてみると非常に美しい風景を描く画家の様ですね。

ムンス・クリントはムン島にある”白亜の崖”で知られ、世界的にも珍しい神秘的な白色の崖はまさに絶景!!

その美しい景色は、作品からも垣間見れます。

 

 

 

オットー・モーダーゾーンの「雨上がりの草原の風景」

「雨上がりの草原の風景」(1940年)オットー・モーダーゾーン

「雨上がりの草原の風景」(1940年)オットー・モーダーゾーン

・63.5×78cm、カンヴァスに油彩

これはオットー・モーダーゾーン(Otto Modersohn)の作品。

1865年~1943年、ドイツ出身の主に風景画家として活躍しました。

初期の頃は印象派的な画風で、徐々に独自の画風へと昇華していった画家です。

個人的には色遣いが好きなので、ぜひ部屋に飾りたい!そう思わせてくれる絵ですね。

ちなみに妻の名は、パウラ・オッダーゾーン=ベッカーで、同じく画家として活躍しました。

 

 

私の考え
今回をキーワードに、様々な画家の作品を紹介しましたが、どうだったでしょうか!?

本物の”自然に発生した虹”もイイですが、たまには”絵画の虹”もイイものですね!^^

風情もあるし、何より絵画なりの味わいがあるからです。

まだたくさんあるので、興味のある人は探してみるのもイイと思います。

 

空にかかる虹
ぜひ、あなたの好きな一枚を見つけてみては!?

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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