こやぎ先生の美術本『マンガで「なるほど名画」』をレビュー!

本『マンガで「なるほど名画」 こやぎ先生が教える西洋絵画の7つのポイント』

 

今回は美術好きな私による””のレビューをしていこうと思います。

マンガで「なるほど名画」こやぎ先生が教える西洋絵画の7つのポイントです。

 

さすがに美術鑑賞歴もそれなりになってきた私です。もちろん本棚には画集だけでなく、専門書や美術本もそれなりの量になってきました。そんなアート(ART)をこよなく愛する私が、率直な気持ちでレビューをしていこうと思います。もちろん随所に絵画作品も載せているので、参考にしてもらえると幸いですね。

 

 

本『マンガで「なるほど名画」 こやぎ先生が教える西洋絵画の7つのポイント』
て、今回購入してしまった本が、こちらの『マンガで「なるほど名画」』です。

そういえば本を手にした瞬間、何だか嬉しくなってしまいましたね~。^^

なにせ、本の著者山上やすおさんは美術系you tuberとしても活動している人で、実は私も普段観たりしているから。それだけに親近感も非常にあったわけです。

しかもyou tuberとして活動している人が本を書いている!これって何とも夢が広がる感じがしませんか??元々有名な山田五郎さんが書いた本と違い、ある意味自分たちと同じ土俵という感じですから。そういう意味で本を手に取った瞬間、嬉しい感じもあったというわけです。^^(別に特段知り合いというわけでもないのですが…)

 


最近何かと”マンガで○○”という美術本は世に出回っています。初心者向けというのもあるんでしょうね。当然、『マンガで「なるほど名画」』もマンガが一つのポイントです。ページをめくればゆるゆるテイストのマンガやイラストで説明がされているのが分かります。でも見ていくと内容は至って超真面目!!ある程度美術が分かってきた僕からしても、へ~!と思うネタが多かったのは嬉しい誤算ですね。

 

本『マンガで「なるほど名画」 こやぎ先生が教える西洋絵画の7つのポイント』
この本ではこやぎ先生が7つのポイントに絞って、絵画について分かりやすく解説しているのが特徴です。

第1章:神々のドタバタ劇「ギリシャ神話」の絵
第2章:スケールがデカすぎる「旧約聖書」の絵
第3章:イエスはスーパースター!「新約聖書」の絵
第4章:血で血を洗うドロドロの「王室史」の絵
第5章:一見地味だけ胸熱な「近代都市生活」の絵
第6章:綺麗な風景で炎上?「印象派」の絵
第7章:ゴッホの絵はなぜ名作なのか?「表現主義」の絵

1つの章に約5~6点ほどの絵画が紹介されています。誰もが良く知る有名な作品から、”オオッ!!これを持ってきたか~”と思う代物まで。”美術通”が嬉しくなる作品を載せているのも、嬉しい部分ですね。

 

「磔刑」(1565年)ティントレット

「磔刑」(1565年)ティントレット

・536.0×1,224.0cm、カンヴァスに油彩、サン・ロッコ大信徒会所蔵

個人的には「聖母子」や「東方の三博士」について書いてもいいのに、あえて「磔刑」を持ってくるか!!結構シブい所を突いているな~!と思うのは私だけでしょうか。

 

「磔刑」(1565年)ティントレット

「磔刑」(1565年)ティントレット

※良かったら大画面で見て下さいね!

定番中の定番ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」やベラスケスの「ラス・メニーナス」、ゴッホの「ひまわり」などはもちろん載っています。この辺りの名画はやっぱり外せないって事でしょうか。それから個人的に嬉しかったのがレッサー・ユリィ(Lesser Ury)の「夜のポツダム広場」が載っていた事!こういったタイムリーな画家を紹介してくれているのがイイですね!さすがに分かっているな~と。

 

「夜のポツダム広場」(1920年代半ば)レッサー・ユリィ

「夜のポツダム広場」(1920年代半ば)レッサー・ユリィ

・79.6×100.0cm、カンヴァスに油彩、イスラエル美術館所蔵

なぜレッサー・ユリィの「夜のポツダム広場」が一際映えるのか??補色を巧みに使っているから!という説明も実に分かりやすかった。やっぱり解説員や伝え方のスペシャリストだけあるな~と思いますね。色彩検定の資格を持っている私でさえ、説明上手い!と思ってしまいました。

それにしても、このユリィの絵は懐かしいですね~。約2年前に開催した「イスラエル博物館所蔵光の系譜」展で展示された作品で、多くの人が魅入っていた光景は今で鮮明!

ポストカードも超売れていた様ですしね!

 

「カルロス4世の家族」(1800年)フランシスコ・デ・ゴヤ

「カルロス4世の家族」(1800年)フランシスコ・デ・ゴヤ

・280.0×336.0cm、カンヴァスに油彩、プラド美術館所蔵

 

こで、著者の山上やすおさんについて紹介したいと思います。

著者:山上やすお

美術解説員、美術系YouTuber。博物館学芸員、話し方伝え方スペシャリストの資格を保有。兵庫県出身、2015年から美術の楽しさを伝えるため講座運営を開始し、総受講者は1万人を超える。テーマは「エンタメ美術講座」。YouTubeチャンネル「こやぎ先生の美術ちゃんねる」では、ゆるめのオリジナルイラストを使用した、楽しく学べる美術情報を発信中。美術関連のテレビ番組のナビゲーターやイラストレーターとしても活躍している。

※書籍『マンガで「なるほど名画」』奥付ページの著者解説文より

 

確かに、先ほど”ある意味自分たちと同じ土俵という感じで嬉しい”という話はしたけれど、でも嫉妬的な感情があるのも事実。you tuberとして活動しているけれど、イラストレーターという仕事もしている。絵が上手い!という点は、美術好きな私としては「やっぱりスゲ~」って思いますね。

 

「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(1886年)フィンセント・ファン・ゴッホ

「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(1886年)フィンセント・ファン・ゴッホ

・38.4×46.0cm、カンヴァスに油彩、クレラー・ミュラー美術館所蔵

にかく、ある程度美術の事が分かってきた私でさえ発見がある内容でしたから。美術初心者だけでなく、美術好きな人にもイイ本かな~と。美術系のブログを書いている私にしても、こうやってyou tuberの人が本を出版するって、何だか嬉しくなります。^^(別に将来的に本を書きたい!というわけではないですが。)

 

本『マンガで「なるほど名画」 こやぎ先生が教える西洋絵画の7つのポイント』
現代ってある程度発信力と影響力があれば、こうやって本を出す事も可能!

この『マンガで「なるほど名画」』は、単なる美術の本というだけじゃなく、いろんな意味で可能性と夢を与えてくれたわけです。何はともあれ、この本で一人でも多くの人が美術に興味を持ってくれたら、それはそれで良いことですけどね!そして今より多くの人が、美術館に行ってくれるようになったら、それはそれでもっと嬉しい!わけですが。

 

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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