アート本『世界の美しい美術館』をレビュー! (パイインターナショナル出版)

写真が美しい本「世界の美しい美術館」

 

先日世界の美しい美術館という本を衝動買いしてしまいました。今回は美術好きな私目線による、本のレビューをしていこうと思います。

 

『世界の美しい○○』は、パイ インターナショナル(PIE International)から出版されているシリーズ本で、他には動物園や図書館、廃城など様々なバリエーションがあります。どれも写真が物凄く綺麗なので、Amazonでこの本を目にした瞬間、”あのシリーズかな!?”と思い、ついつい衝動買いしてしまったのです。

 

WOW!!
つくづく思いますが、美術好きだとこういった類の本には本当に弱いですね…。これまでこんな具合で、どれほどの本を買ってしまったのだろう!?でもそのお陰で、色々な知識を得る事が出来たわけですが。^^

 

 

て今回衝動買いしてしまった理由の一つ!

それはこの神フレーズを見てしまったからです。

 

アート本「世界の美しい美術館」(パイ インターナショナル出版)

建築そのものも芸術作品!

実に共感できますね!!^^

私の持論ですが、このフレーズは”美術”を知らないと思い浮かばない言葉だと思います。おそらく本を書いた人も、それなりに美術を分かっている人だとは思いますが。もちろん買った他の理由としては、”将来行きたい美術館のリストアップのため!”もあります。今さら本を買わなくてもある程度は分かっているのですが、やっぱり綺麗な写真が載っているなら見たくなってしまうのは”美術好きの性”でしょうか。別に後悔はしていないのですが、散財は何とかしないといけないですね。

 

アート本「世界の美しい美術館」(パイ インターナショナル出版)
さて『世界の美しい美術館』という本は、世界中にある美しい建築を備えた美術館を、国ごとに紹介する形式になっています。誰もが知るルーヴル美術館やオルセー美術館、メトロポリタン美術館など…。

もちろん日本の美術館も3つ挙げられていますが、正直言ってしまうと”おまけ”という感じですね。ハッキリ言って世界の名だたる美術館と比べると見劣りする感じがします。それだけ他の国(特にヨーロッパ)の美術館が凄い!って事でもあるわけですが。

 


世界にある美術館ではどこが美しいのか!!という事で、今回は本を見た私による私が選ぶ世界の美術館3つ!を選んでみました。下にランキング形式で載せてみました。)

個人的な主観もありますが、美術好きな私が選ぶ美術館ですから。おそらくあなたも納得する??事間違いなし!だと思います。

 

 

 

『世界の美しい美術館』から、私が選ぶ”美しい美術館 3選!

 私が選ぶ!

それでは、一体私はどの美術館を選んだのか??

自称”美術通”な私ですから、それなりに取捨選択したつもりです。あなたが思い浮かべる美術館名と照らし合わせながら、見てもらえると楽しいと思います。

では、ベスト3から挙げていこうと思います。

 

Best3…”スコットランド国立肖像画美術館

まず3位は、スコットランド国立肖像画美術館(Scottish National Portrait Gallery)です。

スコットランドのエディンバラにある、肖像画をメインに所蔵展示する美術館です。建物自体は1889年に開館し、赤い砂岩で出来たネオ・ゴシック様式が特徴だそうです。個人的に特に目を惹いたのが、エントランスのウィリアム・ホールの装飾で、写真からもその素晴らしさが伝わってきます。

ただ本の中身は見せられないので、参考としてyou tubeの動画を載せてみました。


映像からも分かると思います。装飾の美しさは半端ないですね。これはぜひ、現地に行って観たくなりますね!

世界中を見渡しても、人物作品メインの美術館はかなり珍しいと思います。ちなみにwikipedia情報になりますが、絵画や彫刻作品が約3,000点、それに25,000点の版画や線画、38,000点の写真が所蔵されているそうです。建物も美しいけれど、作品の量も半端ない!のが分かりますね。

装飾が素晴らしく、肖像画をメインに所蔵している世界的にも珍しいスコットランド国立肖像画美術館”これは実際に行って、観たくなりますね。

これで3位なわけですから、果たして2位は??…

 

 

Best2…”コロンナ美術館

写真が美しい本「世界の美しい美術館」
2位はイタリアのローマにあるコロンナ美術館です。実はこの美術館は、本「世界の美しい美術館」の表紙にもなっています。映画好きの人なら分かると思いますが、オードリー・ヘプバーン主演の名作『ローマの休日』のラストシーンに登場した場所です。約70年前の映画なので白黒ですが、それでも建物の美しさは映画からも十分伝わってきます。

私は映画も好きなので、当然『ローマの休日』は観ましたが、今でもあのシーンは覚えています。もちろんオードリー・ヘプバーンの美しさも印象的でしたが。もしこれがカラーだったら、どれほど美しいか!!想像しただけでも鳥肌物ですね。本の表紙になるわけだから、それだけゴージャスで美しいという証拠だろうけど、これは写真じゃなく現地に行って観たいものですね!

正直言いて「コロンナ美術館」は1位にしても良かったのですが、それでも2位なわけです。それでは1位はどの美術館なのか??

あなたは、どこだと思いますか??

 

 

Best1…”バチカン美術館

バチカン(VATICAN)
※参考画像として

そして第1位はバチカン市国にあるバチカン美術館(Musei Vaticani)です。

ここは僕の中では文句の付けようがないですね。というか、私の中では一番行きたい場所でもあるから。以前英語版の「VATICAN(バチカン)」という図録を買った事もあり、どうしてもバチカン美術館への思い入れは人一倍強い!建築の美しさに、所蔵作品の質の高さ!もちろん量も半端ないわけですが、どれを取ってもピカ一!だと思っています。本「世界の美しい美術館」では、名画「最後の審判」が載っていましたが、当然私も観たい作品の一つ。

でもラファエロが好きな私としては、一番観たい作品と言えばこちらです。

 

「アテナイの学堂(The School of Athens)」(1508‐1511年頃)ラファエロ・サンティ

「アテナイの学堂(The School of Athens)」(1508‐1511年頃)ラファエロ・サンティ

・フレスコ画、ラファエロの間(ヴァチカン宮殿所蔵)

ラファエロの名作「アテナイの学堂」です!これはバチカン美術館に行ったら、真っ先に観たい作品です。おそらく見た瞬間、魅了されてしまうんだろうな~と。なにせ以前「大塚国際美術館」で、レプリカではありますが同作を見て魅了されたほどですから。

時代を重ねた歴史ある建物と、その内部の装飾!そして質と量の両方を兼ねた作品の数々を所蔵する”ヴァチカン美術館”。想像しただけでも、行きたくなりますね。^^

出来れば、本ではもっと写真を載せてほしいという願望はあるけれど、それはしょうがないですよね。この1冊に84の美術館が掲載されているわけですから。

 

本「世界の美しい美術館」の裏側
今回紹介した『世界の美しい美術館』という本には、計84の美術館が掲載されています。もちろん誰もが知っている超有名どころから、逆にあまり知られていない様な美術館も載っていたりします。ただ共通して言える事は、どの美術館も建築の美しさは絶品!だという事です。

改めて思ったのが”美術館って作品の質・量だけでなく、建物自体の美しさも重要なんだな~”と。

 

 

最後にまとめとして

本のレビュー
締めにまとめという形にはなりますが、この『世界の美しい美術館』で一番素敵な部分は”あまり知られてはいないけれど、美しい美術館がたくさん載っている”事!有名どころもちゃんと押さえながら、”美しいという基準で有名じゃない美術館もしっかりと紹介している事!だから以外にも発見も多かったのが私的に一番嬉しい部分でしたね。

そういう意味では、本当によく調べられているな~と。

 


本のサイズ的には小さいですが、やっぱり写真の美しさがスバ抜けているので、個人的には読むためというよりも、完全に観るため目的で購入したわけですが…、ん~いい買い物だったな~と。純粋に美しい写真は、眺めているだけでもイイものですね!

 

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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