- 2025-7-6
- Enjoy This (観てほしい絵画展)
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私はアーティゾンに行くと、必ず観たくなる彫刻があります。
それはクリスチャン・ダニエル・ラウホの「勝利の女神(Victoria)」です!
場所としては、エスカレーターで下った4階のすぐ右側になるでしょうか。
月桂樹の冠を携えた女神の姿の像なので、すぐ分かると思います。
そんなわけで、ぜひあなたもアーティゾンに行った際は、見逃すことなく観てほしいと思います。
さて、私がこの彫刻と会いたくなる理由ですが…
第一の理由に、”あるべき所にある!”から。
行けば、必ず出会える!!というのは、私にとっては大きな安心材料です。
そして何より最大の理由は、作品名が”勝利の女神”だから!!
縁起のイイ名前だから、不思議とパワーを貰える感じがするからです。
前々から思っていた事ですが、この彫刻はギリシア神話に登場する女神”ニケ(NIKE)”だろうと。
ニケはギリシア神話では、勝利の女神を意味し、手には勝利を象徴する”月桂樹の輪”を持っているからです。
ニーケー(Nike)
…ギリシア神話の勝利の女神。ローマ神話では、ヴィクトーリア(victoria)。有翼の姿で表わされ、多くの場合、手に勝利の象徴であるオリーヴあるいは月桂樹の枝輪を持つ。古代ギリシアの遺例としては、『デーロスのニーケー』(前6世紀中期、アテネ、国立考古美術館)、パイオニオス作のニーケー像(前420年頃、オリュンピア美術館)、『サモトラーケーのニーケー』(前2世紀、ルーヴル美術館)などが名高い。
・出典元『新潮 世界美術辞典』
本来なら「ニケ(NIKE)」という名でも良かっただろうに、でも今となってはそんな事はどうでもいい。
だって”勝利の女神”の方が、よっぽど縁起がイイから!!^^
もし「ニケ(NIKE)」という作品名だったら、ここまで縁起の良さは感じなかったでしょう。
不思議なものですよね!?
同じ彫刻だとしても、”名”が違うだけで印象も違ってくるなんて…。
改めて、作品名も芸術の一部なんだな!!
そう思った瞬間だったのでした。
※彫刻「勝利の女神」の制作者について
クリスチャン・ダニエル・ラウホ(Christian Daniel Rauch) 1777年~1857年没、ドイツ出身の彫刻家。 代表作に「フリードリヒ2世の騎馬像」や「バイエルン王マクシミリアン1世のモニュメント」などがあり、有力者の彫刻を数多く制作した事で知られている彫刻家です。 |
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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