”射手座”の起源と神話を、絵画を見ながら解説します!

射手座(イメージ画像)

 

11月23日~12月21日生まれの12星座と言えば、射手(いて)になります。

半人半馬で弓を弾く姿が特徴で、地味だけれど英雄!!というイメージの強い星座。

そんな射手座の起源ですが、ギリシア神話に登場するケイローンなのはご存知でしたか!?

 

今回は私の生まれ星座でもある”射手座”を、アートを通して見ていこうと思います。

 

目次

射手座の由来は、ギリシア神話の”ケイローン”

”絵画”deケイロンの神話を見てみましょう!
 1、アキレウスに教育するケイローン
 2、不死でありながら死を選ぶ!

 

 

 

射手座の由来は、ギリシア神話の”ケイローン”

射手座(イメージ画像)

11月23日~12月21日生まれの12星座…

半人半馬で弓を弾く姿が特徴の射手になります。

実は私の生まれ星座でもあって、少年時代はアニメ「聖闘士星矢」を見ていた世代です。

それだけに妙に愛着というか、親密感が強いわけですよね。

 

て、そんな射手座の起源ですが、ギリシア神話に登場する”ケイローン”が元になっています。

ケイローン(英名:Chiron)

ギリシア神話に登場するケンタウロス族の賢者で、アキレウスの師匠的立場の存在。

一般的にケンタウロス族は酒好きで野蛮な存在として知られていまいたが、その中でも例外的な存在がアキレウスでした。アポロンから音楽から医学、予言を、アルテミスからは狩猟を学び、ケンタウロス族の賢者と言われていました。

・・・

「ケイローンによるアキレウスの教育」(1690年頃)ピエール・プジェ

「ケイローンによるアキレウスの教育」(1690年頃)ピエール・プジェ

・183×132cm、水彩、マルセイユ美術館所蔵

つまりはケイロン自身が英雄というより、英雄たちの教育者的存在だったというわけです。

適切な表現かどうかは分かりませんが、私的に言わせれば”地味だけれど、英雄!!”というわけです。

 

 

 

絵画 de ケイローンの神話を見てみましょう!

「アキレウスの教育」(1862年頃)ウジェーヌ・ドラクロワ

「アキレウスの教育」(1862年頃)ウジェーヌ・ドラクロワ

・30.6×41.9cm、紙にパステル、ゲティ・センター所蔵

ンタウロス族の賢者”ケイローン”の神話ですが、絵画を挙げながら簡単に解説したいと思います。

実は神話が分かると、絵画の味わいがより深まるからオモシロイ!!

神話画を楽しむ上で、背景知識が合った方がイイ!と思うわけです。

 

さてケイローンを語る上で、特に重要なエピソードが2つあります。

”アキレウスに教育する”、そして”不死でありながら死を選ぶ!”があります。

 

1、アキレウスに教育するケイローン

「ケイローンに託されるアキレウス」ドナート・クレティー

「ケイローンに託されるアキレウス」ドナート・クレティー

・125×163cm、カンヴァスに油彩

アポロンから音楽から医学、予言を、アルテミスからは狩猟を学び、ケンタウロス族の賢者と言われていました。

そんな博識高いケイローンは英雄たちの教育者的立場でもありました。

特に有名なのが、アキレウスとの師弟関係でしょうか。

事実、絵画でも描かれる機会の多い題材でした。

 

「槍を学ぶアキレウス」(1776年頃)ジョヴァンニ・バッティスタ・チプリアーニ

「槍を学ぶアキレウス」(1776年頃)ジョヴァンニ・バッティスタ・チプリアーニ

・カンヴァスに油彩

ジョヴァンニ・バッティスタ・チプリアーニ(Giovanni Battista Cipriani)
…1727~1785年、イタリア生まれの画家で版画家。1755年にロンドンに移住し、画家として活躍し成功する。

 

「アキレウスに弓の使い方を教えるケイローン」(1776年頃)ジョヴァンニ・バッティスタ・チプリアーニ

「アキレウスに弓の使い方を教えるケイローン」(1776年頃)ジョヴァンニ・バッティスタ・チプリアーニ

・107.8×107cm、カンヴァスに油彩、フィラデルフィア美術館所蔵

 

ケイロンに託されるアキレウス

少年アキレウスの教育は賢明で博識なケンタウロスのケイロンに任された。ケンタウロスが生徒にリラ(竪琴)を弾いてみせる、武芸試合をする、並んで泳ぐ、運動競技をするなどの場面が描かれている。様々な活動が一画面に組み合わせて表わされることもある。関連主題として、幼児アキレウスが母によりケイロンの腕に託される場面もある。

・出典元:『西洋美術解読事典』より

 

 

2、不死でありながら死を選ぶ!

射手座(イメージ画像)

そしてケイローンで忘れてはならないエピソード2つ目!

それは不死身の肉体を持っていながら、自ら”死”を選ぶ決断をした話です

 

ヘラクレスとケンタウロス族が、酒がきっかけで争いとなったある時…

ヘラクレスの放った毒矢がケイローンの膝に命中してしまいました。

ケイローンは不死の能力を身に付けていましたが、ヒュドラの毒はあまりにも強力だったのです。

どんな医術や薬を使っても治せず、ケイローンは永遠の苦痛に苦しめられる事に…。

 

「南半球の星図」(1661年)アンドレアス・セラリウス

「南半球の星図」(1661年)アンドレアス・セラリウス  (※Public Domain画像)

さすがに痛みに耐え兼ねたケイローンはゼウスに頼み込み、不死身の能力を開放してもらい”死”の道を選択します。

そしてこの死を惜しんだゼウスは、ケイローンの姿を星座にしたのでした。

 

私の考え
現在、ケイローンの物語には、様々な解釈がされています。

本来”生きる”とはどういったものなのか!?

限りある命の大切さや、自己犠牲についても教えてくれると言います。

不死身の能力を有していても、それが必ずしも幸せとは限らない。

私が思うに、ケイローンのエピソードは、”命の大切さ”を僕らに教えてくれている様ですね。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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