- 2025-5-4
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”珈琲”がローマ教皇クレメンス8世によって洗礼を受けた!
先日、歴代のローマ教皇を調べていた時、ふと目にしたエピソードでした。
普段から”珈琲”を飲む私としては、こういったネタには妙に惹かれてしまいますね。
ハッキリとした年代は分かりませんが、教皇クレメンス8世の頃なので1592年~1605年頃になるでしょうか。

「教皇クレメンス8世の肖像(detail)」(1598年頃)ジュゼッペ・チェーザリ
第231代ローマ教皇クレメンス8世(Clemens VIII)
本名:イッポーリト・アルドブランディーニ(Ippolito Aldobrandini)
1536年生~1606年死去、教皇としての在位は1592~1605年。
聖職者としてだけでなく、政治家としても活躍した教皇で知られています。
そんなクレメンス8世と珈琲のエピソードですが…
珈琲がオスマントルコからヨーロッパに入ってきた時、教皇クレメンス8世は側近からこんな事を言われたそうです。
「珈琲は悪魔の飲み物だから、禁止すべきでは!?」と。
ただクレメンス8世自身、珈琲が好きだったそう。
側近の進言に対し、こう答えたのでした。「悪魔がこんな美味しいものを飲んでいるなんて…、いっその事、珈琲に洗礼を授けてしまってはどうか?」と。
洗礼とは、キリスト教徒となるための儀式の事。
珈琲に洗礼を授けて、キリスト教徒の飲み物として公認したというわけです。
さて、珈琲(コーヒー)の起源には諸説ありますが、一般的に”エチオピア”と言われています。
(原産地がエチオピアだからという理由だそうです。)
それから、エチオピア⇒イエメン⇒メッカ⇒オスマントルコ⇒ヨーロッパと伝承していったそうです。
当時カトリック信徒はどのくらいだったかは分かりませんが、現在は全世界に12億人以上いると言われています。
そんなカトリック教会の最高指導者”ローマ教皇”が公認したというわけですから…
珈琲が世界へ広まっていったのは、至極当然の流れ!!
クレメンス8世が如何ほどの影響力があったかは分かりませんが、少なからず珈琲が世界へ広まるに至った経緯に一役買っているのは確かでしょうね。
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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