静物画で”イチゴ”を観ているだけで、食べたくなってくる!

いちご(Strawberry)とフィギュアの人間

 

一般的に”いちご(Strawberry)”の旬は、12月からの冬のイメージが強いと思います。

実際にスーパーでは、イチゴの姿を見かける機会も増えますし、クリスマスケーキを代表する果物でもありますから。

でも実は、本来の旬は5月~6月頃だったのは知っていましたか!?

 

今回はそんな豆知識を踏まえながら、静物画でいちごを観ていこうと思います。

 

目次

イチゴは果物ではなく、野菜!?
静物画で”イチゴ”を味わうのも、芸術の醍醐味!

 

 

 

 

イチゴは果物ではなく、野菜!?

いちご(Strawberry)

一般的な僕らのイメージになりますが、イチゴ(Strawberry)は果物という認識だと思います。

事実、デザートで使われる機会も多いし、何より甘味もあって美味しいですし…

僕らが果物と思うのは当然と言えば当然でしょう。

でも本来、いちご野菜に分類されるものだったのは、ご存知でしたか??

 

ちごについて調べてみると…

英語名”Strawberry”、学名は”Fragaria”で、バラ科に属する多年草。

太い幹などを持たない、地面から伸びた植物という扱いです。

つまり日本においては、いちごは草本に実るので野菜(果物的野菜)に分類されています。

 

「いちごを収穫する人々」(1880年)William Gunning King

「いちごを収穫する人々」(1880年)William Gunning King

・81.3×154.9cm、カンヴァスに油彩、個人蔵

いちごが”バラ科”に属するのも驚きですが、一番のビックリはいちごが”野菜”だった事!

これは本当に意外を通り越して、衝撃的としか言いようがないですよね。

 

私の考え
ちなみに余談ですが、いちごと同じ様な野菜を他に挙げるとすると、スイカ(西瓜)やメロンも同じく野菜に分類されます。

いつもは果物として思っていたのに、実は野菜だったなんて…。

たしかにスイカは木ではなく、つる性の草に実っていますしね。

 

というわけで、いちごの豆知識を踏まえながら、次では静物画でいちごを味わっていこう!と思います。

 

 

 

静物画で”イチゴ”を味わうのも、芸術の醍醐味!

いちご(Strawberry)とフィギュアの人間

いちごの姿を見ただけで、今にも甘酸っぱい味が蘇ってきてしまう

あの魅惑的とも言える”味”は、いちごの最大の魅力かもしれませんね!^^

愛らしい形もそうだけれど、長く人間に愛されてきたのも頷けます。

 

て、いちごは絵画でも頻繁に描かれる題材で、特に静物画で多く登場してきます。

そんな魅惑的な”いちご”を味わうのもイイですが、静物画で味わうのも風情ではないでしょうか。

これも芸術ならではの醍醐味だと思います。

 

「いちごの静物」(1914年)ピエール=オーギュスト・ルノワール

「いちごの静物」(1914年)ピエール=オーギュスト・ルノワール

・カンヴァスに油彩

まず「いちごの静物」と言えば、ルノワールはその代表格に挙がると思います。

特段説明は不要な画家だと思いますが、ピエール=オーギュスト・ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)は印象派を代表するフランスの画家。

温か味と柔らかみのある表現と色彩感の豊かな描き方は、ルノワールならでは!!

女性を描かせたらピカ一ですが、静物画を描かせても素晴らしいですね。

 

「皿の上のいちご」(1921年)フェリックス・ヴァロットン

「皿の上のいちご」(1921年)フェリックス・ヴァロットン

・54×65cm、カンヴァスに油彩

これはフェリックス・ヴァロットン(Felix Vallotton)の作品「皿の上のいちご」です。

今回偶然発見した作品ですが、まさかヴァロットンが静物画がいちごの静物画を描いていたなんて!…

こうやって新たな発見があるのも、実にオモシロいですね。

 

「棚にある野生イチゴの静物」(1704年)アドリアーン・コールテ

「棚にある野生イチゴの静物」(1704年)アドリアーン・コールテ

・13.5×16.5cm、油彩、ハーグ美術館所蔵

こちらはアドリアーン・コールテ(Adriaen Coorte)の作品です。

1683年頃~1707年頃に生きたオランダ出身の画家。

私もこれまで何度か彼の作品を観た事はありますが、静物画を描かせたら凄い!の一言。

あまり馴染みのない画家だとは思いますが、この機会に覚えて欲しいと思います。

 

「イチゴと籠のある静物」(1864年)ウィリアム・ハマー

「イチゴと籠のある静物」(1864年)ウィリアム・ハマー

・37.7×46cm、カンヴァスに油彩

ウィリアム・ハマー(William Hammer)の作品です。

1821年~1889年に生きたデンマーク出身の画家で、花や果物の静物画を得意としていたそうです。

 

「イチゴとかごのある静物」Joseph Decker

「イチゴとかごのある静物」Joseph Decker

・22.8×35.5cm、カンヴァスに油彩

ドイツ生まれのアメリカの画家ジョセフ・デッカー(Joseph Decker)の作品です。

観て分かる通り、非常に食欲をそそる絵を描く画家のようです。

あまり馴染みのない画家ですが、静物画を得意としたのも納得ですね。

 

「いちごの静物」Barton Stone Hays

「いちごの静物」Barton Stone Hays

・油彩画

そして最後に紹介したい作品がBarton Stone Haysの「いちごの静物」です。

正直知らない画家ですが、アメリカ出身の画家だそうです。

1826年~1914年、静物画や風景画で知られる画家。

実は調べてみた分かったのですが、彼は独学で絵を学んだそう。

今回初めて知った画家ですが、実にリアルで生々しい絵を描く画家ですね。

 

私の考え
芸術をこよなく愛する私としては、今回の様にテーマで調べる事もよくあります。

すると、私の知らなかった発見があったりします。

これもアートの楽しみの一つ!ではないでしょうか。

 

いちごを食べて味わうのもイイですが、時には絵画でイチゴを味わうのもオモシロイと思いますよ!!

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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