東京都現代美術館で、「日常のコレオ」を観てきました。

東京都現代美術館で「日常のコレオ」展を観てきました。

 

先日、東京都現代美術館日常のコレオを観てきました。

 

今回は開館30周年を記念した展覧会で、内容はかなり嗜好を凝らした感じになっています。

絵画や映像、最近何かと流行りのインスタレーションもあったりと、個人的にはかなり見所満載だと思っています。

 

というわけで、展覧会の様子も交えながら、私的レビューをしていこうと思います。

 

目次

「日常のコレオ」展を観てきました!(前半レビュー)
  ところで、”コレオ(choreography)”って何!?(後半レビュー)

「開館30周年記念展:日常のコレオ」の開催概要

 

 

 

 

「日常のコレオ」展を観てきました!(感想レビュー)

東京都現代美術館で「日常のコレオ」展を観てきました。

早速「日常のコレオ」展のレビューをしていこうと思います。

個人的な感想になりますが、結構充実した内容だったと思っています。

絵画に映像作品、インスタレーション・アートなど実に多岐に渡っているから!!

特にインスタレーション・アートや映像は印象に残っていて、気が付けば”結構な時間を過ごしてしまったな~”と。

本当に時間を忘れさせてくれるから不思議ですね。^^

 

 

は、「日常のコレオ」展について、ちょこっと紹介していこうと思います。

東京都現代美術館で開催の「日常のコレオ」の様子
※東京都現代美術館で開催の「日常のコレオ」の様子

 

「抵抗への飢え ー カヤポ・メンクラグノチの礎(「尽きることのない飢えの地図」より)(2019年)ジョナタス・デ・アンドラーデ

「抵抗への飢え ー カヤポ・メンクラグノチの礎(「尽きることのない飢えの地図」より)(2019年)ジョナタス・デ・アンドラーデ

・歴史地図(オフセット印刷)にアクリル絵具(42点)、コットン紙にアクリル絵具(42点)、黒壁面にキャプション貼り

アマゾンの先住民”カヤポ族”との共同作品だそうです。

438×405.5cmと非常な大きく、作品名「抵抗への飢え」からも、妙な説得力を感じてしまう作品です。

 

「THORNITURE」(2025年)FAMEME ※「日常のコレオ」展より

「THORNITURE」(2025年)FAMEME ※「日常のコレオ」展より

そして「THORNITURE」のインスタレーションも展開されていました。

映像や音楽など様々な媒体が融合されたミクスト・メディアで、イイ意味で棘(トゲ)のある作品。

ドリアン”だけに….

 

「THORNITURE」(2025年)FAMEME ※「日常のコレオ」展より

「THORNITURE」(2025年)FAMEME ※「日常のコレオ」展より

ちなみにFAMEME(ファミミ)は、インフルエンサーやデザイナー、シンガーなど多彩に活躍しているアーティスト。

実はドリアン農家の子孫で起業家と言う一面も持っているそうです。

僕は見た瞬間、「Gangnam style(カンナム・スタイル)」で知られるPSYに似ている感じが…

 

 

ところで、”コレオ(choreography)”って何!?

ここで今展のタイトルにもなっている”コレオ”について簡単に話したいと思います。

英語では”choreography”、つまりダンスや舞踊でいう”振付けや構成”を意味するそうです。

今展のテーマでもあるわけだけど、ここまで見た限りではちょっと理解できない感じが…。

”振付け”や”構成”を頭に入れながら、後半の作品も観ていきたいと思います。

 

「ゲバ棒、杖、もの派の現象学、または男性性のロールモデルについてのペインティング」(2024年)佐々木健

「ゲバ棒、杖、もの派の現象学、または男性性のロールモデルについてのペインティング」(2024年)佐々木健

・182×259cm、カンヴァスに油彩、作家蔵

作品名「もの派の現象学??」からして、非常に科学的というか抽象的で理解に苦しむ作品です。

ただ、純粋に絵として観たら、これがまた味があってオモシロイ!!

 

「ゲバ棒、杖、もの派の現象学、または男性性のロールモデルについてのペインティング」(2024年)佐々木健

の無い”状態で観ると、とてもリアルで写実的で、目の前に棒が立てかけてある様に見える。

こういった仕掛けのある作品は、非常に興味をそそられますね!^^

 

「石」(2017年)佐々木健

「石」(2017年)佐々木健

・38×45.5cm、カンヴァスに油彩、作家蔵

 

「内灘スケッチ」新海覚雄 ※「日常のコレオ」展より

「内灘スケッチ」新海覚雄 ※「日常のコレオ」展より

・(各)27×38cm、紙に鉛筆・水彩、東京都現代美術館所蔵

新海覚雄による「内灘スケッチ」で、1952年に起こった”内灘闘争”をテーマにした作品。

現地の様子がまざまざと表現されているようで、それがスケッチだから余計に生々しい。

 

「内灘スケッチ」新海覚雄 ※「日常のコレオ」展より

「内灘スケッチ」新海覚雄 ※「日常のコレオ」展より

 

「Listening Air(リスニング・エア)」(2019-2025年頃)シルパ・グプタ

「Listening Air(リスニング・エア)」(2019-2025年頃)シルパ・グプタ

・マルチチャンネルサウンド、スピーカー、マイク、照明、金属スタンドに印刷されたテキスト

そしてシルパ・グプタ(Shilpa Gupta)のインスタレーションも印象的でした。

薄暗い部屋で展開される照明とサウンドの融合がまたイイ!

五感を伴う作品は、実際に体験しないと分からないと思います。

 

「マットと枕」(2025年)ピナリー・サンピタック ※「日常のコレオ」展より

「マットと枕」(2025年)ピナリー・サンピタック ※「日常のコレオ」展より

 

・・・

東京都現代美術館で開催の「日常のコレオ」の様子

東京都現代美術館で開催の「日常のコレオ」の様子

 

さて「日常のコレオ」展の感想ですが、”振付け”や”構成”が今回の作品とどうつながったのか!?

ハッキリ言って、理解に苦しんでしまった次第です。

絵文字で表現するなら、”(・д・)? ”となるでしょうか。

 

私の考え
でも私なりの解釈としては、現代社会の表と裏と言ったところ。

もうちょっと分かりやすく言うなら、”芸術という媒体を通して、現在抱えている社会の課題を多角的に観よう!”と言った感じです。

中でも私が強く刺さった作品が、CAMP”のボンベイは傾く(Bombay Tilts Down)は、これはマジで良かった!!^^

これを観れただけでも、個人的には貴重な時間で経験だったな~と。

 

ともかく、理解は出来なくても、知れた!だけでも大きな収穫でした。

そんな「日常のコレオ」展でした。

そんなわけで、興味のある方は足を運んでみるとイイと思います。

 

 

 

「開館30周年記念展:日常のコレオ」の開催概要

東京都現代美術館で「日常のコレオ」展を観てきました。

開館30周年を記念した展覧会だけあって、結構見所満載だと思っています。

特に映像やインスタレーション・アートはその場でしか味わえないものなので、興味のある方はぜひ足を運んでほしいと思います。

 

そんな「日常のコレオ」の開催概要は以下の通りになっています。

開館30周年記念展日常のコレオ開催概要

・会期:2025年8月23日(土)~11月24日(月)まで
・会場:東京都現代美術館 企画展示室1F / B2Fにて

・時間:10:00~18:00 ※展示室入場は閉館の30分前まで
 ※8月、9月の毎金曜日は21:00まで開館します。

・休館日:月曜日(9月15日、10月13日、11月3日、11月24日は開館)、9月16日、10月14日、11月4日

・観覧料:一般は2,100円(20名以上団体は1,680円)、大学生・専門学校生・65歳以上は1,100(880円)、中高生は500円(400円)小学生以下は無料

 

興味のある方はぜひ足を運んでほしいと思います。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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