- 2016-5-5
- Impression(絵画展の感想)
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舞踏会のセクションが終わって、
5章ではルノワールのデッサンや、
実際に使っていたパレットや筆が展示されていました。
この辺はサラ~と見ながら…
そして
~ 6章「子どもたち」 ~
ここでは子どもをテーマにした人物画が見れました。
依頼で描いたものから、
ルノワールの子供を描いた作品などいろいろありました。
そんな中で
特に気になった作品を挙げるとすると~
上のポストカードの絵になっている
『ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)』

「ジュリー・マネ」(1887年)ルノワール作
※出展:Google Art Projectより(public domain)
これはルノワールの子供でなく、
ウジェーヌ・マネの娘ジュリー・マネの絵だそうです。
頼まれて描いた人物画だそうですが、
これは実物でしかわからない顔の描写がイイのです!!

特に注目してほしいのは”顔”です!
まるで透き通る様な透明感があって、
水彩画や色えんぴつで描いた様な柔らかさがあるんですよね~。
洋服や背景は意外に筆のタッチが残っているだけに、
顔がもの凄く引き立ってくる感じなのです。
こういう優しく柔らかい絵は
ルノワールしか描けないな~と思います。
そういえばちょっと余談ですが、
このジュリー・マネが抱いている猫をモチーフにした
小さいぬいぐるみが販売されていました。
私は買ってはいませんが、目が超かわいかったですよ!
そして~
『ガブリエルとジャン』

※『ガブリエルとジャン』ポストカードより
右の白い服を着た子供はルノワールの2人目の息子”ジャン”です。
(赤みのある頬っぺたがかわいいですね!!)
そして左の女性が…。
母親??と思うかもしれませんが、
実はルノワールの妻アリーヌではないのです。
従妹(いとこ)のガブリエルという女性だそうです。
ルノワールには3人の子供がいたので、
その子供の世話役として一緒に暮らしていたそうです。

それにしてもこの絵を見ていると、
愛らしい2人の描写がイイですね~
ルノワールの画風は明るく柔らかさがあるので、
こういう家族や愛らしいテーマが実に合うと思います。
今回感じた事ですが
このモデルにもなっているガブリエルという女性
今展の一番のキー(Key)になる女性だと思うのです。
それは次のページで明らかにします。
そして「ルノワール展」後半に向かう前に、
ちょっとワンクッション置いた絵を紹介しますね!
…『ピアノを弾く少女たち』

「ピアノを弾く少女たち」(1892年)ルノワール作
※出展:Google Art Projectより(public domain)
実はもう一つ同じようなテーマの絵があるのです。
上で挙げたのはオルセー美術館所蔵の絵です。
もう一つはオランジュリー美術館所蔵の絵
『ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル』という作品

2つの美術館から作品を持ち込んだだけに、
こういった同テーマの絵を見比べる事が出来る!
これも今展の楽しみ方の一つだと思います。
個人的に好きな絵は、
上で挙げた『ピアノを弾く少女たち』ですかね~。
ピアノを弾く絵って、
人物画の様で風景画でもあると思います。
ちょうど中間の作品だけに
次に見れる絵が気になりますね~
それでは感想も長々となってしまいましたが
後半へどうぞ!!
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