この素朴さが素敵! カール・ノードシュトルムについて解説

スウェーデンの風景(イメージ画像)

 

派手さはないけれど、妙に心に響いてくる魅力がある…

風景画家カール・ノードシュトルム作品の魅力は、この何とも言えない素朴さにあると思っています。

 

今回は作品を交えながら、ノードシュトルムについて解説していこうと思います。

 

目次

カール・ノードシュトルムについて解説
ノードシュトルムの風景画を観てみよう!

 

 

 

カール・ノードシュトルムについて解説

「グレ=シュル=ロワン」(1885-1886年頃)カール・ノードシュトルム

「グレ=シュル=ロワン」(1885-1886年頃)カール・ノードシュトルム

・95×145cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

この何とも言えない静けさと素朴な感じ!

派手さはないけれど、妙に心に響いてくるから不思議ですね。

カール・ノードシュトルム(Karl Nordström)はスウェーデン出身の、近代スウェーデン美術を語る上で重要な画家の一人。

主に風景画で名を馳せた画家で、どれも物寂しげで静けさが感じれる作風が特徴です。

 

「カール・ノードシュトルムの肖像」(1884年)オスカル・ビョルク

「カール・ノードシュトルムの肖像」(1884年)オスカル・ビョルク

・55.5×41.5cm、カンヴァスに油彩

ノードシュトルム(1855~1923年)は、モネやルノワールと同時期に活躍した画家。

パリに行き「印象派展」を見ていたそうで、時代的に印象派からも影響を受けていたわけです。

その後は日本画の影響も受け、日本的な感じも作品に取り入れていった。

日本人の私がノードシュトルムの作品に惹かれるのも当然なのかもしれないですね。

 

ノルドストレーム・カール(Karl Fredrik Nordström)

1855.7.11ー1923.8.16

スウェーデンの画家。ホーガに生れ、ドロットニングホルムで没。ストックホルムのアカデミーとパリで学ぶ。はじめ印象派風の制作を続けていたが、1890年代半ばから色調は暗く沈鬱になり、荒涼とした白夜の梅や嵐雲をきびしく様式化された手法で描く。また美術家同名のリーダーとして反アカデミー運動を推進、近代スウェーデン風景画に一生面をひらいた。代表作『荒天』(1893、ストックホルム、国立美術館)など

・出典元:『新潮 世界美術辞典』

 

スウェーデンの風景(イメージ画像)
一般的に北欧は大自然溢れる地域で、自然との繋がりを大切にしている人が多いと言われています。

そんな地域性もあってか、風景画や自然にまつわる神話画などが多いのも特徴です。

カール・ノードシュトルムは、そういった北欧的な自然感情を持った画家だと思うのです。

一見地味に見えるけれど、でも不思議と神秘的で精神性が感じられるのは、北欧の画家ならではかもしれないですね。

 

 

 

ノードシュトルムの風景画を観てみよう!

「スカンセンからのストックホルムの眺め」(1889年)カール・ノードシュトルム

「スカンセンからのストックホルムの眺め」(1889年)カール・ノードシュトルム

・62×121cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

風景画は言葉で説明するより、実際に作品を観るに限る!と思っています。

特にカール・ノードシュトルムはその最たる例だろうと。

というわけで、ノードシュトルムの風景画をいくつか見ていこうと思います。

 

ずは代表作から…

「荒天」(1893年)カール・ノードシュトルム

「荒天」(1893年)カール・ノードシュトルム

・72×80cm、カンヴァスに油彩、スウェーデン国立美術館所蔵

おそらく代表作と言ったら、この「荒天」が挙がると思います。

非常にシンプルな構図の風景画ですが、妙に神秘的に感じるのは私だけ!?でしょうか。

雲の描き方がそう思わせるのかもしれませんね。

この作品からも分かる通り、カール・ノードシュトルムを単なる風景画家と呼ぶには軽すぎるわけです。

 

「ウグルヴィーケンの、ある冬の日」(1900-1901年)カール・ノードシュトルム

「ウグルヴィーケンの、ある冬の日」(1900-1901年)カール・ノードシュトルム

・カンヴァスに油彩、ティール・ギャラリー所蔵

例えばこの作品もそうですが、単なる風景画には見えない奥深さがある。

だから観ていて、包まれる様な懐の深さを感じてしまうのです。

神聖さというか、神秘的思える深さがある!これは北欧出身の画家ならではなのかもしれないですね。

 

「冬の風景」(1889年)カール・ノードシュトルム

「冬の風景」(1889年)カール・ノードシュトルム

・55×90.4cm、カンヴァスに油彩、ヨーテボリ美術館所蔵

 

「スカンセンからの冬景色」(1891年)カール・ノードシュトルム

「スカンセンからの冬景色」(1891年)カール・ノードシュトルム

・69×45cm、カンヴァスに油彩

そしてカール・ノードシュトルムを語る上で、この「スカンセンからの冬景色」も外せないと思います。

鳥の止まった手前の枝と、奥に見える風景との対比。

これは日本画の、特に浮世絵など見られる構図です。

 

「渓谷」(1902年)カール・ノードシュトルム

「渓谷」(1902年)カール・ノードシュトルム

・94×131cm、カンヴァスに油彩、ヨーテボリ美術館所蔵

初期は印象派に影響を受けながら、その後は日本画に影響を受けつつ、色調は暗くなっていった。

暗くなったというか、より静けさが増したと言った方が適切かもしれないですね。

 

「Roslagstullの冬の夕べ」(1900年)カール・ノードシュトルム

「Roslagstullの冬の夕べ」(1900年)カール・ノードシュトルム

・102×131cm、カンヴァスに油彩、ヨーテボリ美術館所蔵

北欧の画家の多くは、フランスの芸術から影響を受けてはいても、一辺倒に偏る事はなかったそうです。

独自の画風を活かしながら、自国を描いた画家が多かった。

これは北欧画家の特徴であり、魅力だろうと思います。

 

 

私の考え
現在、東京都美術館では「スウェーデン絵画展」が開催しています。
(開催は2026年4月12日まで)

参考:東京都美術館で「スウェーデン絵画展:北欧の光~」を観てきました。

今回紹介したカール・ノードシュトルムの作品も数点展示されているので、興味のある方は行ってほしいと思います。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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