- 2026-8-1
- Impression (絵画展の感想)
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先日、東京都美術館で、「百花繚乱 ~ 海を越えた江戸絵画」を観てきました。
これはロンドンにある大英博物館の日本美術コレクションを中心とした展覧会で、特に注目されているのが”約150年ぶりに再会!”とも言われる襖絵!です。
前々から話題になっていたので、気になった私は早速観に行ってきました。
今回は展示の様子も交えながら、私の鑑賞レビューをしていこうと思います。
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【 目次 】 ・東京都美術館で、「百花繚乱 ~ 海を越えた江戸絵画」を観てきました。(鑑賞レビュー) |
※今展は東京都美術館と大阪中之島美術館での巡回開催を予定しています。
東美で、「百花繚乱 ~ 海を越えた江戸絵画」を観てきました。

先日、「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 ~ 海を越えた江戸絵画」を観てきました。
大英博物館の所蔵作品は現在約800万点と言われ、そのうち日本美術だけでも4万点はあると言われていて…、
しかも”約150年ぶりの再会!”と謳っていたら、美術に興味がある身としては否が応でも気になってしまうものです。
今展は東京都美術館と大阪中之島美術館での巡回予定になっているので、興味のある方はレビューを参考に足を運んでも欲しいと思います。
さて、まずは私の率直な感想になりますが…

個人的には”イマイチ物足りなさを感じる内容だった”というのが本音です。
ちょっと辛口評価になってしまい申し訳ないですが、これが私の率直な感想です。
確かに見所と謳っていた襖絵は圧巻でしたし、個人的に”イイな~!”と思えた作品もありました。
展示数も200点程と、数的にも思った以上(その内3分の2くらいが浮世絵ですが)でしたが、私個人の感想は全体的に展示の質が薄かったと思えてならなかったのです。
(何というか、”大英博物館から作品を借りて展示しました!”感が強く見受けられたわけです。)
おそらく”美術初心者向け!”を考えて、こういった展示になったのだろうと思いますが…。
とにかく、大英博物館の所蔵の一部を垣間見れるという点は十分価値はあると思うので、興味のある方は行ってみるのもイイと思います。
では、展示の風景も交えながらレビューしていこうと思います。

※東京都美術館の「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 ~ 海を越えた江戸絵画」より
・「琴棋書画仙人図襖」(桃山時代末~江戸時代初)狩野宗眼重信、紙本金地着色、シアトル美術館所蔵
さて、今展は”一部を除いて基本撮影不可”になっていました。
一部、つまりは”見所作品”を除いてという意味で、撮影が可能だった作品は以下になります。
・「秋冬花鳥図襖」(桃山時代末~江戸時代初)狩野宗眼重信、大英博物館所蔵
・「春景花鳥図襖」(桃山時代末~江戸時代初)狩野宗眼重信、個人蔵
・「名所風俗図襖(三保松原・清見寺)」(桃山時代末~江戸時代初)狩野宗眼重信、個人蔵
・「琴棋書画仙人図襖」(桃山時代末~江戸時代初)狩野宗眼重信、シアトル美術館所蔵
この4点は個人的に圧巻!の一言でした。
さすがに作品の周辺は人だかりという状態なので、じっくり撮りたい人にはあまり向かないと思いますが…。

※東京都美術館の「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 ~ 海を越えた江戸絵画」より
・「名所風俗図襖(三保松原・清見寺)」(桃山時代末~江戸時代初)狩野宗眼重信、紙本着色金泥引、個人蔵
個人的の圧巻だったのが、様々な技法が見て取れる点です。
豪華にあしらった金の装飾だったり、鳥の細部の描写も釘付け!
おそらくと胡粉なのだろうけど、花の盛り上がりもじっくり鑑賞するのもオモシロい!
また手前にある葉と奥に見える葉の輪郭線の違いだったりと、遠近感を出すための描き方の違いも必見だと思います。
・・・

※東京都美術館の「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 ~ 海を越えた江戸絵画」より
・「春景花鳥図襖(一部)」(桃山時代末~江戸時代初)狩野宗眼重信、紙本着色金銀彩、個人蔵

※東京都美術館の「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 ~ 海を越えた江戸絵画」より
・「春景花鳥図襖(一部)」(桃山時代末~江戸時代初)狩野宗眼重信、紙本着色金銀彩、個人蔵
正直言って、この4点のために単眼鏡を持参するのも有りだと思います。
元々これら4点は奈良県多武峰(とうのみね)の談山神社にあって、それが明治維新後の神仏分離によって建物は棄却、内部にあった襖絵が世界各地へと分散されてしまった。
それが今展のために約150年ぶりに集まったわけで、この作品を観るために行くのも充分ありだと思います。

ここで、私が興味を惹いた作品をいくつか挙げてみたいと思います。
私のコメントも入れているので、参考のアドバイスとして受け取ってもらえたら幸いですね。
・「三十六歌仙図」(文政3年~安政5年)鈴木其一 ※展示番号38
…琳派で使われる技法”たらしこみ”が、衣装に使われている点は必見です。
・「虎の子渡し図屏風」(天明元年~2年)円山応挙 ※展示番号50
…虎の毛並みはマジで凄い!金の背景と黄色?の虎で、同じ様な色味にも関わらず、虎が異様に浮き出て見えるから不思議です。
・「虎図」(天明4年~寛政8年)岸駒(がんく) ※展示番号51
…岩のゴツゴツ感と対照的に繊細な虎の毛並み、そして虎の大胆な構図は圧巻です。
そして2章目以降は、江戸時代を代表する8人の絵師の肉筆画や浮世絵版画が展示されています。
ここは全体の展示数の約3分の2を占めていて、結構有名な作品も数多く展示されていると言った具合です。

「相馬の古内裏」(弘化2~3年)歌川国芳 ※Public Domain
・(各)37.0×25.0cm、大判錦絵,三枚続、大英博物館所蔵

「讃岐院眷属をして為朝をすくふ圖」(嘉永4年)歌川国芳 ※Public Domain
・(左)35.9×24.8cm,(中)35.8×25.0cm,(右)35.7×25.0cm、大判錦絵,三枚続、大英博物館所蔵
例えば、『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』や歌川国芳の「相馬の古内裏」など、有名どころも展示されていました。
誰もが知る作品も多数あり、美術初心者の方も楽しめる内容になっていると思います。
ただ私個人としては…
普段”東京国立博物館”に行く身としては、そこまで新鮮味というか、感動はそこまでなかったわけで…。
欲を言うなら、版画よりも肉筆画で占めて欲しかったというのが本音です。

…という感じの「百花繚乱 ~ 海を越えた江戸絵画」でした。
個人的に狩野宗眼重信の4点の作品はどれも素晴らしいので、これを目的で行くのも有りだと思います。
もちろん単眼鏡を持っているなら、持参する事をおススメします。
東京都美術館の後は大阪中之島美術館で巡回予定になっているので、↓開催概要もチェック!
全体的に美術鑑賞初心者の人でも気楽に楽しめる内容だと思うので、興味のある方は行ってみるとイイと思います。
「百花繚乱 ~ 海を越えた江戸絵画」の開催概要(東京・大阪)

今回の「エットレ・ソットサス」展は、アーティゾン美術館初!となるデザイン展です。
私としては、非常に楽しめた内容だったので、興味のある方はぜひ足を運んでほしいと思います。
肝心の開催概要は以下になります。
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【 「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱 ~ 海を越えた江戸絵画」の開催概要 】 ・会期:2026年7月25日(土)~10月18日(日) ・時間:9:30~17:30(金曜日は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで ・観覧料:一般は2,300円(前売は2,100円)、大学・専門学校生は1,300円(1,100円)、65歳以上は1,600円(1,400円) |
※今展は一部を除いて”撮影不可”となっています。
大阪開催の概要は以下になります。
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【 「大英博物館日本美術Col 百花繚乱 ~ 海を越えた江戸絵画」の開催概要(大阪開催) 】 ・会期:2026年10月31日(土)~2027年1月31日(日) ・時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで |
興味のある方は、ぜひ!!
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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