「ブダペスト展 ‐ ヨーロッパとハンガリーの美術400年 -」を観てきました。

「ブダペスト展(BUDAPEST)」 …国立新美術館にて

 

ブダペスト展 ヨーロッパとハンガリーの美術400年

 

ブダペスト国立西洋美術館”と
ハンガリー国立美術館(ナショナル・ギャラリー)”

このブダペストを代表する2つの美術館から構成された絵画展です。

 

・・・

2019年12月の国立新美術館
実は前々から気になっていた絵画展だったので、
先日六本木の”国立新美術館”に行き観てきました!

 

ちょうどこの日は
年末の慌ただしい雰囲気がする12月の事。

2019年12月の国立新美術館 2019年12月の国立新美術館
時期的に黄、黄赤と景色が色鮮やかだったのが良かったですね。

景色を味わいながら
ちょっと落ちついた気持ちで鑑賞できたのです。

 

ブダペスト展
ヨーロッパとハンガリーの美術400年

・期間:2019年12月4日(水)~2020年3月16日(月)

・場所:国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)
※東京メトロ千代田線”乃木坂駅”(6番出口)より直結

・作品の多くはブダペスト国立西洋美術館と
ハンガリー・ナショナル・ギャラリー所蔵作品を展示

この企画展は東京のみでの開催になります。

行けない人もいるかと思います。
参考にしてくれると幸いですね!

 

それでは主要な作品を挙げながら、
その様子や感想を話していきたいと思います。

 

・・・

まず見て欲しいのが、
この対照的な絵画から…

「老人と若い女」(1522年)ルカス・クラーナハ

「老人と若い女」(1522年)ルカス・クラーナハ

ルカス・クラーナハ老人と若い女(1522年)

・・・

「老女と若い男」(1520‐22年)ルカス・クラーナハ

「老女と若い男」(1520‐22年)ルカス・クラーナハ

同じくクラーナハ老女と若い男(1520‐22年)

 

絵を見て感動!
この2つとも最初に展示している作品だったのですが、
いきなり目を惹く作品を観てしまった感じでした!

共に”不釣り合いなカップル”を描いていて、
お金で繋がっている関係が読み取れるのです。

まさに利害が絡んでいるのがオモシロイ!
いつの時代もこういった関係はあるんだな~と。

クラーナハの描く作品は、
独特なエロティシズム”が持ち味だと思っています。

男女の関係をという独特な視点から描いている点で、
この2つの作品もクラーナハらしいと思いますね。

 

ちなみにこのクラーナハ(ルカス・クラーナハ)は、
ルネサンス期に活躍したドイツ人画家。(1472年誕生~1553年没)

ちょうどルネサンスの3大巨匠と言われた
ミケランジェロ・ブオナローティとほぼ同時代を生きた画家です。

 

・・・

「カナの婚礼」(1566年)ジョルジョ・ヴァザーリ

「カナの婚礼」(1566年)ジョルジョ・ヴァザーリ

 

考え…・思い…
そしてこれはジョルジョ・ヴァザーリの作品です。

この名を聞いてアッ!!と思った方もいませんか??

この絵を描いたジョルジョ・ヴァザーリは
芸術家でありながら、美術史家としても活躍した人です。

芸術家としてはマニエリスムの作品を多く描いていますが、
美術史家としては『画家・彫刻家・建築家列伝』などを書いています。

ルネサンス期の画家や芸術家の伝記も書いていて、
今私たちがルネサンスを知る上では特に重要な人物の1人なのです。

改めて思いますが
ヴァザーリは多彩な人だな~って思いますね。

 

・・・

「聖ペテロの否認」(1633年)ヤン・ミーンセ・モレナール

「聖ペテロの否認」(1633年)ヤン・ミーンセ・モレナール

・・・

「聖小ヤコブ(男性の頭部の習作)」(1600年頃)エル・グレコ

「聖小ヤコブ(男性の頭部の習作)」(1600年頃)エル・グレコ

そしてこれはエル・グレコ聖小ヤコブ(男性の頭部の習作)

実は当初この絵は
エル・グレコの自画像では?と言われていたそうです。

エル・グレコは様々な宗教画を描いていますが、
その中で顔だけを描いた肖像画も珍しいと思います。

※参考に…
一度観たら忘れない! ”エル・グレコ”の表現力

 

 

 

てここまでいくつか作品を観てきて、
ハンガリーの画家の作品は??と思いませんでしたか?

もちろん後半になると
ハンガリー出身の画家も登場してきます。

 

例えば…

「春 ー リッピヒ・イロナの肖像」(1894年)ロツ・カーロイ

「春 ー リッピヒ・イロナの肖像」(1894年)ロツ・カーロイ

この「リッピヒ・イロナの肖像」を描いたロツ・カーロイ

ロツ・カーロイはドイツ生まれのハンガリー人画家で、
主に女性の肖像画を多く描いた事でも有名です。

さてこのロツ・カーロイは
実はこんな言葉を残しているのです。

芸術には美以外は法則も計画もない

 

考え…・思い…
つまり”芸術は美しいものでなければならない
(芸術=美)という意味になるんでしょうけど、
その考えがこの作品にも表れていると思いませんか??

 

女性を美しく描くことに対する
並々ならぬこだわりを感じませんか??

(正直言ってこの絵を見た瞬間、綺麗な女性だな~って思ったほどでした。)

ここまで綺麗に描く事にこだわりがあると、
モデルとなった女性にしても嬉しいでしょうね。

 

・・・

「パリの寝室(本を読む女性)」(1877年)ムンカーチ・ミハーイ

「パリの寝室(本を読む女性)」(1877年)ムンカーチ・ミハーイ

そしてこのムンカーチ・ミハーイもその一人です。

実はこの画家についてはよく知らなかったのですが、
今回作品を観て超心惹かれてしまったのです。

 

絵を見て感動!
何よりイイのはこの絵の雰囲気と筆使い!
大胆なようで繊細で、
色遣いがとても素敵だと思いませんか!?

印象派にも見えなくはないのですが、
独特な色遣いと雰囲気はとても魅力ある作品ですね。

 

このムンカーチ・ミハーイは若くして成功してる画家で、
当時パトロンでもあったド・マルシェ男爵の未亡人セシルと結婚し、
それからはかなり恵まれた生活を送るようになったと言います。

でもそこからさらに飛躍しムンカーチは名声を得ていったそうです。

実はムンカーチの作品が切手になった事もあったそうで、
それだけハンガリーにとっては重要な画家なんだろうと思います。

 

なみに
今回展示していたムンカーチの作品の中で、
私的に気に入った作品をいつくか挙げたいと思います。

・「本を読む女性」(1880年)ムンカーチ・ミハーイ
・「テーブルに寄りかかる二人の若者」(1874年)ムンカーチ・ミハーイ
・「ほこりっぽい道Ⅱ」(1874年)ムンカーチ・ミハーイ

 

絵を見て感動!
この中で特におススメはほこりっぽい道Ⅱ
これはぜひ観てほしい一品ですね!

その場の雰囲気や空気感が伝わってきて、
まさにリアリティを感じてしまうほど!!

コレは一見の価値ありの作品だと思います。

 

して
もう1点観てほしいのが…

「オンディーヌ」(1881年)ジュール・ジョゼフ・ルフェーブル

「オンディーヌ」(1881年)ジュール・ジョゼフ・ルフェーブル

このルフェーブルオンディーヌという作品です。

※”オンディーヌ”は水のニンフ(精霊)の事で、
物語では人間の男と結婚する事で、
人としての心を得られるという話だそうです。

 

絵を見て感動!
これは純粋に美しくて綺麗!と思った作品です。
女性の透き通る様な美しさは絵画とは思えないほど!!

それにこの絵のポイントは、
いやらしさがなく”純粋な美しさ”に尽きる点でしょうね!
実際にこの絵は”宝石”と評価された事もあったようです。

まさに一目ぼれしてしまいそうな絵ですね~(^^)

特にちょっと上目づかいの目が魅力的で、
この強気な感じが何とも言えませんね!!

 

そういえば後々知った事ですが、
この絵画「オンディーヌ」は等身大で描かれているそうです。

 

そして最後の方になると抽象的な作品も展示しています。
最後に観れたこの絵画も妙に印象深いもので、
・「ガーデンチェアに座る女性(1930年)ヴァサリ・ヤーノシュ

コレもぜひ観て欲しい作品です!

 

 

とめとして…

「ブダペスト展(BUDAPEST)」 …国立新美術館にて
さて国立新美術館で開催の今回の「ブダペスト展」ですが
後半になってくるにしたがって特に良かった印象でした。

惹かれる作品も多くあり、
思った以上に充実していたと思います。

特にムンカーチ・ミハーイの作品は印象的で、
出来るならポストカードや大きなポスターがあったら、
欲しかったのにな~と思ったものでした。

この「ブダペスト展」は2020年3月16日まで開催します。

ぜひ興味のある方は行ってみては!?

 

 

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