一度観たら忘れない衝撃がある! ”エル・グレコ”の作品

color.art

 

画家エル・グレコ(El Greco)

このエル・グレコの作品は、
一度観たら忘れないくらいのインパクトがあります。

 

考え…・思い…
日本でもそれなりに知名度はありますが、
でも日本でエル・グレコの作品を見るとしても
現在のところ2点ほどしかないのが現状。

もし単独での企画展が日本で開催となたら、
それこそかなり貴重で凄い事でしょうね!

 

 

日本で観れる”エル・グレコ”の絵画

 

東京でエル・グレコの作品を観るとしたら、
まず挙がるのが上野にある”国立西洋美術館”です。

 

「十字架のキリスト」(1610年頃)エル・グレコ

「十字架のキリスト」(1610年頃)エル・グレコ

エル・グレコ十字架のキリスト(1610年頃)

この美術館は主に松方コレクションを中心に、
宗教画や印象派、ロダンの彫刻など約6,000点の作品が所蔵されています。

もちろんこの「十字架のキリスト」も松方コレクションの1つです。

タイミングにもよると思いますが、
国立西洋美術館の”常設展”で観る事が出来る貴重な作品ですよ!

 

絵を見て感動!
この国立西洋美術館は私がよく行く美術館の一つ。

常設展に行く度にこの絵を見ますが、
一度観たら忘れられないくらいのインパクトがあるのです。

躍動感というか存在感というか…
この引き伸ばされた様な独特な人体描写。
まさにエル・グレコらしい作品だと思いますね。

ぜひ上野の国立西洋美術館に行った際は、
チェックして見て欲しいと思います。

 

して…

「受胎告知」(1590‐1603年)エル・グレコ

「受胎告知」(1590‐1603年)エル・グレコ

エル・グレコ受胎告知(1590‐1603年)
・109.1×80.2cm、カンヴァスに油彩

これは岡山県倉敷市にある大原美術館所蔵の作品。

これもエル・グレコらしい独特な色彩が特徴ですね!

 

ここでCheck!

受胎告知(The Annunciation)とは?  

新約聖書に書かれているキリスト教にとって重要なエピソード。

天使ガブリエルが舞い降りてきて、
処女マリアに精霊によってキリストを妊娠した事を告げる出来事。

(参考)マタイの福音書の一部(第1章18節~)
18節:イエス・キリストの誕生は次の通りです。
マリアはヨセフと婚約していましたが、マリアは結婚する前に精霊によってみごもったのです。

19節:ヨセフは神の教えを守る正しい人だったので、マリアとの婚約を破棄しようと決心したのです。

20節:ヨセフがこの事で悩んでいた時、天使が夢に現れて言いました。
「ダビデの子ヨセフよ、ためらわないでマリアと結婚しなさい。マリアは精霊によってみごもったのです。」と。

21節:「彼女は男の子を産むだろう。そしてその子をイエスと名付けなさい。その子こそ人々を罪から救う者である」と。 
ヨセフは眠りから覚めた後に、マリアと結婚し妻と迎えたのです。

そして子が産まれ”イエス”と名付けたのです。

この受胎告知は絵画でも頻繁に描かれる題材です。
ぜひ押さえてほしいエピソードだと思います。

 

れから期間限定での公開でしたが、
以前国立新美術館で観れたのがこの作品でした。

「聖小ヤコブ(男性の頭部の習作)」(1600年頃)エル・グレコ

「聖小ヤコブ(男性の頭部の習作)」(1600年頃)エル・グレコ

エル・グレコ聖小ヤコブ(男性の頭部の習作)1600年頃

これは国立新美術館で開催の「ブダペスト展」で観れた作品。
※この絵画展は2020年3月16日まで開催していました。

普段この作品は”ブダペスト国立西洋美術館”に所蔵されています。

”聖小ヤコブ”というタイトルから
キリストの十二使徒を描いた作品なのが分かります。

 

実はこの絵「聖小ヤコブ(男性の頭部の習作)」は
当初は”エル・グレコの自画像ではないのか??”
こう言われていたそうです。

 

「自画像(エル・グレコ)」エル・グレコ

「自画像(エル・グレコ)」エル・グレコ

 

この「自画像」と見比べると分かりますが、
耳や目元、顔立ちがエル・グレコに非常に似ているのが分かると思います。

でも現在はこの作品は十二使徒を描いた12点の連作で、
「聖小ヤコブ」の制作過程で描いた習作とされているのです。

 

 

”マニエリスム”を代表するエル・グレコ

 

エル・グレコはマニエリスムの画家と言われますが、
ここで”マニエリスム”について話したいと思います。

 

特に分かりやすい作品と言えば、
この作品が一番かと思います。

「ラオコーン」(1610‐1614年頃)エル・グレコ

「ラオコーン」(1610‐1614年頃)エル・グレコ

エル・グレコラオコーン(1610‐1614年頃)

 

考え…・思い…
この独特に引き伸ばされた人間の身体

まさにエル・グレコらしいと思える1枚で、
マニエリスムを説明するには最適な作品だと思います。

マニエリスム(Mannerism)とは?  

…ルネサンス後期の芸術運動。(盛期ルネサンスとバロックの間)
一言で言うなら”非現実的な人体描写”が特徴。

引き伸ばした様な身体と
大げさな動きやポーズの描写
この作風から一時期ミケランジェロの模倣者とも言われていました。

”型にはまっていて、創造性もない絵画”と評価され、
”絵画の衰退を意味する言葉”とも言われていました。

それが20世紀に入ってから…
マニエリスムは再評価される事になったのです。

・・・

 

「神殿の清め」(1600年頃)エル・グレコ

「神殿の清め」(1600年頃)エル・グレコ

エル・グレコ神殿の清め(1600年頃)

 

考え…・思い…
ルネサンス期に活躍した3大巨匠の一人
ミケランジェロの作品に似ている様な~と思いませんか?

この引き伸ばした様な身体と大げさな動きやポーズ。
ミケランジェロの模倣と言われるのも分かる気がしますね。

 

「第五の封印」(1608‐1614年)エル・グレコ

「第五の封印」(1608‐1614年)エル・グレコ

エル・グレコ第五の封印(1608‐1614年)

 

考え…・思い…
でもエル・グレコの場合は、
そんなマニエリスムの特徴もありながら、
独自の色彩感覚が特徴的の様に思いますね。

一目見ればエル・グレコと分かる!
そんな良くも悪くも”尖った感”があるのが
このエル・グレコの魅力だと思います。

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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