これぞ名画! ルーベンスの「眠る二人の子ども」(国立西洋美術館蔵)

Painting Art

 

現在6,000点を超える作品を所蔵している”国立西洋美術館”で、個人的にこれぞ名画!と思える絵画があります。

 

ペーテル・パウル・ルーベンス眠る二人の子ども。もちろん所蔵作品なので、常設展で観れるのも嬉しいですね。巨匠ルーベンスの作品はどれも素晴らしいですが、中でもこれは傑作中の傑作だと思っています。

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「眠る二人の子ども」(1612‐1613年頃)ペーテル・パウル・ルーベンス

「眠る二人の子ども」(1612‐1613年頃)ペーテル・パウル・ルーベンス

ペーテル・パウル・ルーベンス眠る二人の子ども(1612‐1613年頃)

ふくよかで温かみのある子どもの頬。触るとプニュっとした柔らかさが絵から伝わってきませんか?そして寝ている子供の表情も絶賛!

ルーベンスの描く人物画は肉感的でふくよかさが特徴的だけれど、この2人の子供の描写もまさにそんな感じ!

初めてこの絵を見た時は、時間を忘れず~と魅入ってしまった記憶がありますが、それだけ魅力的だと思うのです。ぜひ国立西洋美術館に行った時は、常設展に行く事をおススメします!時期によって展示作品が変更される事もあるので、絶対見れるとは言えませんが…。

 

 

描かれている2人の子どもはルーベンスの子??

ひらめき、教訓

最初ルーベンスの「眠る二人の子ども」をお目にした時、描かれているのはルーベンスの子どもだろうと思ったのです。ここまで可愛く、絵からも愛情の様な感情が読み取れたからです。

 

でも実はそうではなかった。

 

モデルはルーベンスの兄フィリップの子供だったのです。右側の子は1610年に生まれた”クララ”。そして左側は1611年に生まれた子で、父と同名の”フィリップ”と言われています。

 

ここでCheck!
ぜひ知ってほしいこんなエピソード!

よく知られている話ですが、ルーベンスと兄のフィリップは非常に仲が良かったそうです。でも悲しいかな…「眠る二人の子ども」が描かれた時には、すでに兄のフィリップはこの世に居なかった。兄フィリップが亡くなったのが1611年。作品が描かれたのは1612年~13年頃なので、亡くなった翌年に描かれた事になります。

 

「眠る二人の子ども」(1612‐1613年頃)ペーテル・パウル・ルーベンス

「眠る二人の子ども」(1612‐1613年頃)ペーテル・パウル・ルーベンス

私が作品から感じられた子供への愛らしさ。それはルーベンスが2人の子を我が子同然に思っていたからに他ならない!仲の良かった兄が亡くなり、残された2人の子ども。ルーベンスは自分の子どもの様に可愛がったのだろうと思うのです。

 

 

ここでCheck!
「眠る二人の子ども」は習作(シュウサク)だった!

実はこの絵は習作だったのも気になるポイントです。つまり顧客からの依頼で描いたものではなく、”練習”のために描いたものだって事!
※習作…絵画・彫刻などで練習のために作品をつくること。

練習のため…、つまり本番があったという事です。

 

では一体どの作品に繋がっているのか?

 

「花環の聖母子」(1620年)ペーテル・パウル・ルーベンス

「花環の聖母子」(1620年)ペーテル・パウル・ルーベンス

ペーテル・パウル・ルーベンス花環の聖母子(1620年)

これはドイツにある国立の美術館”アルテ・ピナコテーク”に所蔵されている作品。周りに描かれている天使が、「眠る二人の子ども」に非常に似ていると言います。つまり「花環の聖母子」のための習作だったのです。

天使を描くための練習に兄フィリップの子を描いた。思うにルーベンスは2人の子を我が子の様に可愛がっていたんでしょうね。でないと天使のモデルとして描く事なんてしないと思うのです。

 

やっぱり… ”絵がある美術館”
私は初めて観て、時間を忘れて魅入った理由…

それはルーベンスが2人の子を本当に可愛がっていたから!練習のための絵とは言え、私からすれば「眠る二人の子ども」はまさに名画!だと思います。

 

ぜひ国立西洋美術館に行った際は、時を忘れて「眠る二人の子ども」に魅入ってほしい!
絵からルーベンスの子への愛情を感じ取れるかもしれませんよ。

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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