フェルメールの風俗画「取り持ち女」の魅力

Paintbrushes

 

オランダの画家フェルメールが描いた風俗画
この「取り持ち女(The procuress)」にも様々な解釈があります。

 

例えば
絵画にフェルメール自身が描かれているとまで…

 

「取り持ち女」(1656年)ヨハネス・フェルメール

「取り持ち女」(1656年)ヨハネス・フェルメール

ヨハネス・フェルメール取り持ち女(1656年)
・カンヴァスに油彩
143×130センチ、ドレスデン国立古典絵画館所蔵

これはフェルメールが1656年に描いた売春宿の様子を描いた風俗画です。

2019年に大阪で開催した「フェルメール展」で展示された作品でした。

ちなみにで”取り持ち女”とは英語で”The procuress”。
オランダ語では”De Koppelaarster”。

意味は”娼婦とお客を仲介する女性”という意味になります。

つまりこの絵にはお客と娼婦、
それから仲介する取り持ちの女性が描かれているわけです。

 

「取り持ち女(detail)」(1656年)ヨハネス・フェルメール

「取り持ち女(detail)」(1656年)ヨハネス・フェルメール

人物でいうと黄色い服を着ている女性が”娼婦
娼婦の胸を触っている赤い服の男性が””になります。

そしてこのタイトルにもなっている”取り持ち女”は、
赤い服の男性の左に女性になるわけです。

この娼婦と客の様子を見ている年配?の女性が取り持ち女なわけです。

 

そして興味深い解釈があって、
この絵には画家自身が描かれていると言います。

「取り持ち女(detail)」(1656年)ヨハネス・フェルメール

「取り持ち女(detail)」(1656年)ヨハネス・フェルメール

このグラスを持っている帽子を被った男性。

これは”ヨハネス・フェルメール本人”だと言われています。

確信と言えるほどの確証があるわけではない様ですが、
現在この人物が”フェルメール”とする説が有力の様です。

というのも当時のオランダでは、
絵画の中に鑑賞者を見る様に自画像を描く習慣があったから。

帽子を被っていたり、
笑顔の様子など共通点が多いからというのがその理由です。

 

ここでCheck!
ここでこんなポイント!!

さてこの「取り持ち女」が描かれたのが1656年頃。

それまでフェルメールは宗教画を主に描いていたのですが、
この絵以降は「眠る女」「窓辺で手紙を読む女」などの風俗画を描くようになっていった。

つまりこの「取り持ち女」という絵は
フェルメールが宗教画から風俗画への転換期に当たる作品とされているわけです。

そんな事からも何か重要な意味を感じさせてくれる絵でもあるのです。

 

フェルメールの作品には実に様々な謎がありますが、
この「取り持ち女」にも色々な謎や解釈が溢れています。

 

実際に本物を見れる機会のある人は、
ぜひ見て欲しいと思います。

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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