- 2020-1-12
- Impression (絵画展の感想)
- コメントを書く
Woman at the ”Piano”
オランジュリー美術館にあるルノワールの作品の中で、
特に目を惹くのが
”ピアノを弾く女性”が主題の作品になると思います。
・・・
先日横浜美術館の「オランジュリー美術館展」に行ってきたのですが、
改めて思うのですが
どれもルノワールらしい!と思える作品ばかり。
今回は「オランジュリー美術館展」から
ルノワールの作品を挙げながら話していきたいと思います。
・・・
実はルノワールはピアノを弾いている場面を
何枚も描いているそうで、
どれもがルノワールが描いたと分かるものばかり!
それだけ特徴が滲み出ているって事なんでしょうが…。
例えば、
今回の見どころにもなっているこちらもそうです。
これは晩年までルノワールのアトリエで保管されていたものだそうで、
その後ポール・ギョームによって収集されたそうです。
ピアノが淡い感じに描かれているためか、
ピアノよりも少女たちの方が主役になっている様です。
そういえば、
この絵と非常に似た作品があるそうで…
これは現在オルセー美術館に所蔵されている作品です。
さて2つをよ~く見てみて下さい!
奥の少女の手の置く位置など違いはあるにせよ、
人物や背景は同じ場面を描いているのが分かりますよね。
共にルノワールらしいと思える絵で、
柔らかく暖かみのあるのが特徴ですね!
しかも輪郭がはっきりと描かれていないためか、
少女たちの動きが伝わってくる感じに見えるのです。
そして今展では
もう1つ同じ様な作品がありまして~
これもピアノを弾いている2人の女性(少女?)を描いています。
ここで描かれている2人は、
画家でコレクターだったアンリ・ルロルの2人の娘を描いたものだそうです。
ピアノを弾いている白い衣装の女性がイヴォンヌ(20歳)。
後ろにいるのが妹のクリスティーヌで18歳。
これはよりくっきりと描いている感じですが、
女性の肌の質感はルノワールらしく
美しさと柔らかさが伝わってくる作品です。
それにしても…
実際の年齢よりも絵の雰囲気の方が
より大人びている見えるんですよね…。
この「オランジュリー美術館展」では、
特にルノワールの絵が多かった印象でした。
もちろんポール・セザンヌやシスレー、
マティスと様々な作品も見れます。
特に後半に見れた
シャイム・スーティンは妙に印象的です!
大胆と言うか荒々しいタッチは、
一見の価値があると思います。
・・・
今回展示していた作品は
ポール・ギョームのコレクションでした。
作品を観ていると感じるのですが、
彼はルノワールの絵を気に入っていたんだろうな~と。
実はふと私も思ったのですが、
家に1枚はルノワールの作品を飾れたらな~と
見ていてそんな願望が湧いてきたのです。
・・・
という感じで羨ましくも感じた
今回の「オランジュリー美術館展」だったのでした。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。