”山種美術館” …広尾の街に調和した普遍的な美術館

山種美術館

価値と品と調和の美術館 …”山種美術館

 

日本画が好きな人なら
おそらく1度は行った事があると思います。

 

特に”速水御舟”という画家と言えば、
間違いなくこの美術館しかないだろうと思います。

山種美術館
広尾にある日本画専門の”山種美術館”です。

ここは日本画専門なのですが、
特に”速水御舟”の作品が多い事でも知られています。

 

今回はこの”山種美術館”について話したいと思います。

場所は広尾にある美術館なのですが、
最寄り駅と言えば”恵比寿駅”からが一番近いと思います。
駅からちょっと歩くのが唯一の難点でしょうか…
(歩いて約10分くらいかな!?)

 

実は前々から知ってはいたのですが、
なかなか行く機会もなく今に至ったわけで…

それが「速水御舟展」が開催!という事で、
先日行ってきたのでした。

 

・・・

山種美術館”とは…

山種美術館

1966年(昭和41年)に東京の日本橋兜町に開館。

山種証券(現SMBC日興証券)の創業者である
山崎種二氏が蒐集したコレクションを基に日本画専門の美術館として始まりました。

その後千代田区三番町へ移転し、
2009年に現在の広尾に移転し新美術館としてオープン。

現在の収蔵作品は約1,800点
主な所蔵作品として…

横山大観…「作右衛門の家」
速水御舟(はやみぎょしゅう)…「炎舞」
上村松園(うえむら しょうえん)…「砧(きぬた)」(1938年)
川合玉堂(かわい ぎょくどう)…「早乙女」(1945年)
竹内栖鳳(たけうち せいほう)…「班猫」(1924年)
下村観山…「老松白藤図」(1921年)
奥村土牛(おくむら とぎゅう)…「鳴門」(1959年)、「醍醐」(1972年)
など…

その後二代目館長”山崎富治”氏が速水御舟の作品を一括購入し、
計120点を所蔵する事になってから
今では別名”御舟美術館”と呼ばれるほど!!

 

考え…・思い…
そういえば始めてこの美術館に行った時は、
エッ!?ここがっ!?”と通り過ぎるくらいでした。

それだけ
街に調和した美術館”という感じなのです!

 

元々この美術館のコンセプトは
品位と格調のある建築
時代に流されない普遍的な価値」。
そして「ゆとりを感じられる居心地の良い空間
これらを基にこの美術館は造られているそうです。

 

考え…・思い…
そういった当初のコンセプトの結果
広尾という街に溶け込んだ造りになっているのだと思います。

回りには学校や住宅もたくさんあるので、
そんな街並みを考慮しての事なんだろうけど、
まさに”日本的”な考えから作られているのが感じますね。

 

もちろん”日本的”な雰囲気は
美術館内に入っても続くわけです。

例えば
館内に入ってすぐに見える大きな壁画…

陶板壁画《千羽鶴》…山種美術館より
…まずはこの加山又造作の「千羽鶴が出迎えてくれるのです。

 

考え…・思い…
金色からなる壁画だけに、
高級感というか品が感じられる作品に見えませんか??

それに金色をふんだんに使っているので、
まるで金屏風の様に見えるのは私だけだろうか??

 

ちなみに
入口すぐに品のあるCAFE(カフェ)もあります。
ここもぜひ利用してみては?

 

・・・

そして階段を下りていくと…

山種美術館の看板
この様な味のある美術館のロゴの”看板”もあるのです。

これは安田靫彦氏の書いた書体で、
これが美術館のロゴにもなっているそうです。

 

考え…・思い…
意外と見過ごしてしまいそうな場所に飾られているけれど、
これはこれでなかなか味がある字体なので、
ぜひ探してみて下さい!!

じっくりと字体を味わってみるのもおもしろいと思います。

 

そしてこの看板の後には
メインとなる展示室が広がっているのです。

ショップはこの展示室の一室にあるので、
鑑賞した後にショップでグッズ等購入するのもイイと思います。

 

・・・

そういえば
この山種美術館にはこんな気配りもあるのです。

最近の美術館ではある程度当たり前にはなっていると思いますが、
この山種美術館の照明システムも作品に配慮したものになっているのです。

 

絵を見て感動!
光源が鑑賞の妨げにならない様にする
独自の照明システムを導入しているそうです。
鑑賞する側と作品へのやさしさを考慮した照明システム
まさに日本的”おもてなし”が込められていると思うのです。

 

・・・

山種美術館
この山種美術館はそこまで大きな美術館ではないけれど、
様々な日本らしさが凝縮されていると思いませんか??

でも如何せん”広尾”という都心にあるだけに、
ちょっとこじんまりとしているので、
人が多いと混みやすくなってしまう事が欠点というか…。

出来る事なら休日よりも
平日に行った方がイイのかもしれませんね。

 

とにかくこの美術館は”広尾”という
オシャレ”なイメージがある街にあるだけ、
個人的に鑑賞後のおススメなルートがあるのです!

それは山種美術館を観終えた後に、
恵比寿駅に向かう途中にぜひ寄ってほしいこんなお店が!!

・・・

コートクール(cote cour)…ブラウニーの専門店
ブラウニー専門店”コートクール(cote cour)”というお店です。

 

考え…・思い…
実はここの”生ブラウニー”は個人的に超おススメ!!

高級感があって品のある味は、
自分へのご褒美としても、
それから大切な人への贈り物としても喜ばれる一品!!

 

いかがでしょう??…

”恵比寿駅から散歩しながら美術館まで向かい、
そして日本画をじっくりと鑑賞し愉しむ…。
そして締めにオシャレなお菓子を買って帰る。”

晴れた日にこんな時間の楽しみ方もイイと思いますよ!!

 

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