- 2019-5-14
- Museum (美術館について)
- コメントを書く

ここは本当に”港区南青山”なの??
表参道駅から歩いて約10分の距離にあって、
原宿や渋谷、六本木からも歩いて行ける距離にある美術館。
でもここに入ると一瞬で
そんな都心を忘れさせてくれる場所…
・・・

そんな場所がここ”根津美術館(NEZU MUSEUM)”
”根津美術館(Nezu Museum)”根津嘉一郎(ねづかいちろう)氏の”蒐集(しゅうしゅう)”したコレクションを基に 当初の所蔵数は4,643点。 主な国宝 |
※ちょっと余談ですが…
公式サイトで見ると”収集”ではなく、
”蒐集(しゅうしゅう)”という難しい漢字を使用している事に気付きます。
実は両方ともほぼ同じ意味になるのですが、
収集は”寄せ集める”というニュアンスで、蒐集は”目的を持って集める”という風に、
”蒐集”は目的やこだわりを持って集めるという意味合いが強いのです。
この言葉からも嘉一郎氏の蒐集したコレクションへの敬意が読み取れる気がしませんか?
さて、話は戻りますが…
この根津美術館は例えるなら…
…まるで”都心にふと現れたオアシス”みたいな場所。
…どういう事かというと、
入った瞬間から外の雰囲気を忘れさせてくれる。
そんな不思議な造りになっているのです。
まず入口を入ってすぐに
”和”を感じさせてくれます。
・・・
館内はそれほど広いという感じではないのですが、
1階から2階へ展示室がいくつもあり
書画、青銅器、工芸と様々な美術品が展示しています。
しかも面白い事に”茶室”や”茶道具”まであるのがイイですね。
蒐集家の嗜好が何となく垣間見えてくるのです。
ちょっと余談ですが、
本館の設計は”隈研吾”さんとの事。
新国立競技場のデザインで一躍名が広まった建築士でもあるのです。
そして外の方へ眼を向けてみると
緑溢れる庭園が広がっているのです。
・・・
ちょっとした庭園かと思いきや、
実はゆっくりと散歩が出来るほどの広さで…
・・・
・・・
左右前後どこを見ても自然で溢れ、
上を眺めても見えてくるのは緑や空の青色。
・・・
4月~5月頃は”カキツバタ”も開花するので、
まさに四季折々の姿を見せてくれる庭園なのです。
(行く前に公式サイトで調べてから行く事をおすすめします。)
・・・
時たま上から葉がヒラヒラと落ちてきたり、
木々の隙間から陽の光がこぼれてきたりします。
まさに風情溢れる憩いの場になっているのです。
・・・
そしてベンチに座って本を読んでいる人がいたりと、
個々で自分の時間を愉しんでいる人もいるくらい…。
…まさに都会のオアシス的な場所になっている根津美術館なのです。
今回の画像は5月中旬頃の様子です。
他の時期はまた違った景色を見せてくれると思いますよ!
ほぼ1ヵ月半という短い期間で随時企画展が行われていますが、
決まって毎年4月中旬頃から5月中旬までは
尾形光琳の『燕子花図』が展示されるのが恒例になっているようです。
特にこの時期は庭園のカキツバタが咲く頃でもあるので、
庭園のカキツバタと『燕子花図屏風』の2つを楽しめるのが魅力ですね!
まとめるならこの根津美術館はまさに
美術品を目で愉しみ…
庭を散歩し、目と耳で愉しむ。
そして最後に舌で愉しむ…
…そんな都内の美術館になっているのです。
出来る事なら”天気の良い日”に行く事をおすすめします。
ちなみに今だから話せる事ですが、
実は数年前の話になるのですが…
最初”根津美術館”に根津と付くだけに
文京区の根津駅周辺にあると思っていたんですよね…。
(もし初めて行く方は、場所をチェックしてくださいね!)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。