速水御舟の代表傑作「炎舞」を見に、山種美術館へ行こう!

「速水御舟」作品集

 

日本画を語る上で、忘れてはならない画家”速水御舟(はやみぎょしゅう)”。

 

私の中で日本画の巨匠10人を挙げるとしたら、間違いなく加えるほどの画家です。その徹底した写実性やシンプルながら存在感のある作品は、見たら魅了される事必須でしょうね!そんな速水御舟の最高傑作と言えば、現在山種美術館に所蔵されている「炎舞(えんぶ)」になると思います。

 

「炎舞(えんぶ)※重要文化財」(1925年)速水御舟

「炎舞(えんぶ)※重要文化財」(1925年)速水御舟

・120.3×53.8cm、絹本・彩色、山種美術館所蔵

幻想的な炎と、その周りにを飛んでいる多数の蛾。重要文化財にもなっている「炎舞」は、山種美術館を代表する作品だけに、展示も凝った感じになっています。飛んでいる蛾が炎に魅せられているかの様に…、これまで何度も目にした作品ですが、行く度に釘付けになってしまうのです。私も知らずうちに”炎舞に魅せられているわけですね。^^

さて、私が思うに「炎舞」の魅力を挙げるとすれば、間違いなく幻想さ!になると思います。燃え盛る炎を描いているのに、全くと言っていいほど熱さを感じさせない熱量。仏画で描かれる様な幻想さもあってか、何とも言えない存在感がこの絵にはあるのです。神秘さに富んだゆらゆらと浮かび上がる炎は、おそらく御舟でしか描けない代物でしょうね。

 

ここでCheck!
御舟の「炎舞」、鑑賞ポイント!①

「炎舞」を鑑賞する際に、ぜひ知っててほしいポイントがあります。まずは炎の周りと飛んでいる蛾の描写。速水御舟という画家は、徹底した細部描写が特徴で凄さでもあります。入念な観察と写生による裏付けによる描写。この細部描写はぜひ間近で観ないと分からないでしょうね。

 

ここでCheck!
御舟の「炎舞」、鑑賞ポイント!②

そしてこの作品にまつわる興味深いエピソードも重要なポイント。御舟は”もう一度描けと言われても、二度と描けない”と語っているのです。何が二度と描けないのか??実は炎と言うよりも、その背景にあるわけです。黒一色に見える背景は、実は朱を混ぜ、滲む様に描いている。

 

シンプルな構図でありながら、その裏にはこだわりと技術が凝縮されているわけですね。実は初めてこの作品を見た時、御舟は無我の領域で絵を描いていたんだろうな~。そんな光景が脳裏に浮かんでしまったのです。御舟はこの「炎舞」を描いたというよりも、描かされたと言った方が正しいのでは?私は今でもこう思っているわけです。

 

 

速水御舟の代表傑作「炎舞」を観に、山種美術館へ行こう!

山種美術館

さて、ここまで「炎舞」について話してきましたが、自分自身描きながら、また観たい!と思ってしまいますね。現在は日本画の専門美術館と言われる”山種美術館”に所蔵されています。

山種美術館 日本画の専門美術館

・場所:東京都渋谷区広尾3-12-36

・時間:10時~17時(入館は閉館の30分前まで)
 ※月曜は休館、状況によって時間が変更になることがあります。

 

 

山種美術館は明治から現在に至る日本の作品を約1,800点所蔵している美術館です。速水御舟以外にも、竹内栖鳳、岩佐又兵衛、村上華岳など6点の重要文化財も所蔵していて、日本画においては質、量ともに結構充実しています。特に速水御舟に関して言えば、120点も作品を抱えていたりします。

山種美術館は比較的こじんまりとした感じではあるけれど、実は個人的におススメな美術館だったりします。まだ行った事のない人、まだ「炎舞」を間近で観た事のない人は、ぜひ!!

 

 

 

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