国立西洋美術館はリニューアル前後で、一体何が変わったの??

リニューアルした国立西洋美術館の姿

 

国立西洋美術館がリニューアルして、一体どこが変わったのだろう!?

 

2022年4月8日、国立西洋美術館は約1年半の工事を経て、リニューアルオープンしました。すでに行った人もいるだろうけど、一体以前とどこが変わったと思いますか!?

実際に行けばすぐに分かる事だけれど、今回は変化のポイントについて見てみようと思います。

 

リニューアルした国立西洋美術館の姿 in 2022

さて、上野の国立西洋美術館は、2016年「ル・コルビュジエの建築作品 – 近代建築運動への顕著な貢献 – 」の一部として世界遺産に正式登録されました。

その後世界的に流行したコロナによって、この美術館も大きな痛手をこうむります。もちろんリニューアル工事に至る経緯に、コロナの影響も少なからずあったでしょうね。そして2020年10月19日~2022年4月8日の約1年半のリニューアル工事を経て今に至ったわけです。

実は個人的に国立西洋美術館は好きで、度々通っていた美術館です。いくつか写真も残っているので、今回は違いを比べながら見ていこうと思います。

 

 

リニューアル前後の違い1、国立西洋美術館がより開放的に!

リニューアルした国立西洋美術館の姿

リニューアル工事によって一番大きな変化は、国立西洋美術館がより開放的になった事!

工事によって開放的になったというよりも、本来の姿に戻ったと言った方が正しいだろうか?これまでは壁や植木で仕切られていて、こじんまりとした空間として美術館がありました。それが工事によって外部との繋がりが出来、開かれた美術館としてリニューアルしたわけです。実際に行けば分かりますが、以前よりも広々とした印象を受けると思います。

 

国立西洋美術館の姿 in 2018
これは2018年の前庭の様子です。彫刻”考える人”の後が植木で覆われているのが分かりますよね。

 

リニューアルした国立西洋美術館の姿 in 2022
そしてリニューアル後の様子がこちら!植木がほぼ無くなって透過性のある柵があるだけの状態です。

 

リニューアルした国立西洋美術館の姿 in 2022

この国立西洋美術館の本館はフランス人の建築家ル・コルビュジエの設計によって、1959年(昭和34年)に竣工しました。開館当時は外との連続性があったといいます。つまり開放的な空間として美術館があったのです。外からは本館や彫刻が見渡すことが出来るよう、透過性のある柵で覆われていたそうです。

しかしその後工事によってル・コルビュジエの設計意図が失ってきたといいます。実は2016年に国立西洋美術館は世界文化遺産に登録された際に、過去の工事によってル・コルビュジエの意図する普遍的価値が減じていると指摘されたそうです。今回のリニューアル工事は、元々のル・コルビュジエの意図していた価値に戻そうというもの。

 

リニューアルした国立西洋美術館の姿 in 2022
建築家”ル・コルビュジエ”は、モダニズム建築の巨匠と言われています。

鉄筋コンクリートを用いたシンプルで機能的な”美”が特徴。私的な言葉でいうならル・コルビュジエの建築はまさに”機能美”と言った感じです。最初は飾り気がなく、ちょっと冷めた感じの建築だな~と思ったものですが、でもここまでシンプルに無駄を省き、そして洗練させた感じは近未来を思わせる今の時代にはピッタシだろうと思います。

 

 

リニューアル前後の違い2、開館当時の機能さが復原!

リニューアルした国立西洋美術館の姿

そしてリニューアル工事による2つ目の変化は、あまり気が付かないけれど機能さがアップした事!

ル・コルビュジエの建築はシンプルでありながら、合理的かつ実用的!つまり”機能的”って事です。

例えば床の目地は、本館へと誘導する導線の役割も担っていたそうです。もちろん今回のリニューアル工事によって、そういった床など細部まで復原するに至ったわけです。

国立西洋美術館の姿 in 2018
そういえば、リニューアル前はこの様な植木が随所にあった記憶があります。今思うと、導線ってあったのかな?って感じですね。

 

リニューアルした国立西洋美術館の姿 in 2022
リニューアル後の前庭はスッキリとして、そして床の目地は目視できるほどハッキリしています。

先日リニューアルした姿を見に行ったのですが、ついつい常設展まで見てしまったのです(^0^)。これも知らずうちに、美術館へと誘導されてしまったという事だろうか!?

 

リニューアルした国立西洋美術館の姿 in 2022
もちろん今回の工事に伴い、彫刻の位置も開館当時の状態に戻したそうです。普段この美術館を利用する人なら、すぐに彫刻の位置の変化に気が付くでしょうね。

 

リニューアルした国立西洋美術館の姿 リニューアルした国立西洋美術館の姿
☝ちなみに、リニューアル後の夜の彫刻の様子もパシャリしてしまいました。

1つ1つにはしっかりと意味と役割があって、それでいて極限まで洗練されシンプル!この機能的な美はまさにル・コルビュジエの真骨頂だと思います。

 

私の中には以前の国立西洋美術館のイメージがいまだに残っています。自然も多く、通い慣れていましたし…。正直言ってまだリニューアルした国立西洋美術館には、違和感を感じる今日この頃です。でも徐々に慣れて、この開放的になった国立西洋美術館の良さが、本当に意味で分かる時がくるんでしょうね。

 

 

て、リニューアルした国立西洋美術館の次なる企画展は?

リニューアルした国立西洋美術館で開催する予告企画展は?

さて、美術館前には定番の如く”大きな予告編の看板”が立っていました。

自然と人のダイアローグ

・開催日:2022年6月4日(土)~9月11日(日)

リニューアルオープン記念という事で、ドイツのフォルクヴァング美術館とのコラボ企画が開催!
※モネやゴッホを始めとして、フリードリヒ、リヒターの作品も展示される様です。

 

リニューアルオープン記念だけあって、本番はこの企画展からの様ですね。おそらく混む事必須だと思うので、ぜひ今のうちにリニューアルした姿を見に行くのもイイと思います。そしてぜひ、国立西洋美術館の常設展も!

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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