”ハーグ派”とは? …オランダの芸術とゴッホの繋がり

ハーグ派とは??

ハーグ派って何だろう?THE HAGUE SCHOOL

 

西洋絵画を観ていると
たまにハーグ派という言葉を目にする事があると思います。

 

人によってはハーグ派という言葉から、
オランダの都市の名を思い浮かべるかもしれませんが…

 

はこの”ハーグ派”は名前の通り
Den Haag(デン・ハーグ)”という都市から来ているのです。

 

・・・

ハーグ派(The Hague School)”

…1870年から1900年頃にかけて
オランダの都市ハーグで活動した画家たちの呼び名。

屋外の風景や漁業、農業の従事する人達を描いた風景画が主で、
フランスのバルビゾン派による写実主義の影響を受けつつ、
くすんだ色合いを多用する作風が特徴的でした。
そのため別名”灰色派”とも呼ばれていました。

「雪の中の羊飼いと羊の群れ」(1887-88年)アントン・マウフェ
「雪の中の羊飼いと羊の群れ」(1887-88年)アントン・マウフェ

画家たち自らの眼で見たものをそのまま描写する事よりも、
その雰囲気や一瞬の印象を描く事に関心を注いだ画風が特徴で、
後の”印象派”の先駆けとも言われています。

なハーグ派の画家たち…
・アントン・マウフェ(Anton Mauve)
・アンドレアス・スヘルフハウト(Andreas Schelfhout)
・ウィナンド・ニュイエン(Wijnand Jan Josephus Nuijen)
・ヨハン・ヘンドリク・ワイセンブルッホ (Jan Hendrik Weissenbruch)
・マリス3兄弟ヤコブ・マリスマタイス・マリスヴィレム・マリス

 

参考にいくつかの作品を挙げると…

 

「海辺の漁船」(1882年)アントン・マウフェ

「海辺の漁船」(1882年)アントン・マウフェ

・・・

「秋の風景」ヨハン・ヘンドリク・ワイセンブルッホ

「秋の風景」ヨハン・ヘンドリク・ワイセンブルッホ

 

考え…・思い…
あまりピンとこないかもかもしれませんが、
ハーグ派”ゴッホ”に大きな影響を与えたと言われているのです。

今ではファン・ゴッホと言えば
”印象派
(もしくはポスト印象派)”のイメージがありますが、
そんなゴッホの画家としての基礎を作ったのが
この”ハーグ派”と言われているのです。

「浜辺の朝の乗馬」(1876年)アントン・マウフェ

「浜辺の朝の乗馬」(1876年)アントン・マウフェ

 

 

考え…・思い…
とは言われても…

上のハーグ派の作品を観る限り、
私たちの知るゴッホとは程遠い感じがしませんか!?

全体的に薄暗い印象の作品で、
派手さがなく落ち着いた雰囲気ばかり…

ゴッホとは対照的にも思えてならないのです。

 

れでは
ハーグ派とゴッホのつながりをみていくと…

・・・

1881年末~(ゴッホ28歳~29歳の頃)
ゴッホは約2年間オランダの都市ハーグで過ごし、

その間に画家のマウフェ(またはアントン・モーヴ)から
油絵、水彩画から画材の選び方などの基礎を手ほどきされます。
…ゴッホが本格的に画家人生を歩み始めたのは、
20代後半と比較的遅い時期でした。

この経緯をみるだけでも、
ゴッホにとって”ハーグ派”は非常に重要だったのが分かると思います。

かし次第に互いの意見の違いから関係が悪化し、
マウフェと当時知り合ったハーグ派のメンバーとも上手くいかなくなります。

そしてゴッホにとっての大きな転機が訪れます。
1886年(ゴッホが33歳の頃)…
ゴッホは弟のテオを頼りパリに移り住み始めます。
…当時のパリでは印象派が人気を得ていた頃で、
ゴッホはこの印象派から影響を受けるのでした。
またこの頃に画家のアドルフ・モンティセリ作品に出会い、
厚塗りの技法に傾倒していきます。
ちなみに日本の浮世絵に興味を持ち始めたのもこの頃と言われています。

して数年後…
有名なエピソードであるように、
アルルでゴーギャンとの共同生活が始まったのです。

 

考え…・思い…
こうやって見るとゴッホにとって、
ハーグ派はかなり重要だったんだろうな~と思います。

ゴッホの画家人生の基礎を作ったと言われるのは、
こういった経緯があったからなんですね。

 

「スキーダム近くの村」ヤコブ・マリス

「スキーダム近くの村」ヤコブ・マリス

ゴッホの画風とは程遠い様にも思える”ハーグ派”ですが、
実はゴッホにとって重要な出会いだったわけです。

 

LOOK!
ここで要チェックの絵画展が!!

このゴッホとハーグ派との出会い…
そして印象派に影響を受け次第に独自の画風に向かう…

そんなゴッホの画家人生の経緯を見れる絵画展がこちらです。

・・・

ゴッホ展(GOGH)
人生を変えたふたつの出会い

(東京展)

・期間:2019年10月11日(金)~2020年1月13日(月)まで
・会場:上野の森美術館

 

(兵庫展)

・期間:2020年1月25日(土)~2020年3月29日(日)
・会場:兵庫県立美術館

このゴッホ展は東京、兵庫と巡回で開催します。

ぜひチェックしておいてください!!

 

 

※ここで取り上げている画像は、
「Web Gallery of Art」など”パブリックドメイン”を使用しています。

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