- 2022-4-2
- Enjoy This (観てほしい絵画展)
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実は気になっているある風景画家がいます。
その名は”フレデリック・エドウィン・チャーチ(Frederic Edwin Church)”
ハドソン・リバー派に属する、アメリカの風景画家の一人です。
一言でいうと写実的で、大画面に大自然を描く!!そんな印象の画家です。
2022年は「スコットランド美術館展」でフレデリック・チャーチの作品「ナイアガラの滝」が展示予定です。
ぜひチェックして欲しいと思います。☟

「アメリカ側から見たナイアガラの滝」(1867年)フレデリック・エドウィン・チャーチ
・カンヴァスに油彩、257.5×227.3cm、スコットランド美術館所蔵
これはフレデリック・チャーチの「アメリカ側から見たナイアガラの滝」。
1867年に描かれた作品で、257.5×227.3cmと人の身長を優に超すほどの大きさ!!数字を見ただけでも、相当大きいのが分かると思います。
アメリカとカナダの国境にもなっているナイアガラの滝が大画面で描かれています。落ちてくる水の迫力と、舞う水しぶき!それから端にうっすらと映っている虹。美しさとダイナミックさは特に見所だと思います。
このフレデリック・チャーチは題材を求め、世界各地を旅した事でも知られていますが、そんな世界の名所をパノラマ写真の様な大画面で描いたのが特徴。大画面による迫力と、まるでドラマチックな画風は、観る者を圧倒すると思います。
ぜひ「スコットランド美術館展」で味わってほしいと思います。
チャーチの「ナイアガラの滝」を写真と見比べてみました!
ナイアガラの滝と言えば、アメリカとカナダを代表する観光名所!もちろん様々な写真を見る事が出来ます。中には迫力あって、ネット上で調べれば美しい写真がたくさん転がっているほど!
今回はナイアガラの滝の写真と絵画作品を見比べて観るのも面白いと思い、いくつか写真を挙げてみました。
このナイアガラの滝はアメリカ滝、カナダ滝、ブライダルベール滝の計3つから構成されています。滝の落差はそこまでではないけれど、景観が見事だと言われています。
・アメリカ滝:落差58メートル、幅330メートル
・カナダ滝:落差56メートル、幅675メートル
・ブライダルベール滝:落差55メートル、幅15メートル
”世界の三大瀑布(さんだいばくふ)”と呼ばれるほど世界的に有名なナイアガラの滝ですが、実は世界遺産に登録されていないのが意外なポイント!アメリカとカナダの国境にもなっているため、両国の申請が必要だからだそうです。
この右下の地点からナイアガラの滝が間近で観れる様ですね。水しぶきで濡れる事必至ですが、ぜひ行ってみたいですね。
おそらく一番この絵に違い構図はこれになるだろうと思います。このフレデリック・チャーチの作品は比較的シンプルな構図です。実際にこの地を訪れて描いているだろうから、少なくとも人が立ち入れる場所がポイントになっているでしょう。観光地の写真と見比べて、違いを探る!っていう楽しみ方も出来るのです。

「アメリカ側から見たナイアガラの滝」(1867年)フレデリック・エドウィン・チャーチ
絵画だけに独特な雰囲気はありますが、それでも写実的で水しぶきの様子はリアルそのもの!
風景画の魅力の一つは、絵画とその風景の写真を見比べれるのも愉しさだと思うのです。ただ写真と違う点は、このフレデリック・チャーチの作品は身長を超す大きさで描かれている点!おそらく写真以上の迫力があるだろうと思うのです。
今回紹介した「アメリカ側から見たナイアガラの滝」は「スコットランド美術館展」で展示されます。
【スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち】 ・東京開催:2022年4月22日(金)~7月3日(日)まで、東京都美術館にて |
ぜひ行ってみては??
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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