- 2019-5-14
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根津美術館は、”都会のオアシス”の名にピッタリ!
東京のほぼど真ん中に位置しながら、ふと自分が都会に居る事を忘れさせてくれる場所…。六本木や原宿、渋谷から歩いて行ける距離にある場所に、まさかこの様な素敵な庭園があるとは!!ちょっと想像できないと思います。根津美術館の公式HPでも謳っていますが、まさに”都会のオアシス”と言った感じです。
根津美術館(ねづびじゅつかん)
東京都港区南青山にある。初代根津嘉一郎(1860‐1940、号は青山)の”蒐集(しゅうしゅう)”になる約1万余点を中心として、昭和15年(1940)財団法人設立。広大な庭園中に陳列館と茶室、陶磁参考館が点在する。蒐集範囲は茶器を中心に、浮世絵を除く東洋美術のほとんどあらゆる領域にわたる。ことに殷周青銅器と仏画の収集にすぐれる。著名な作品に『那智滝図(なちのたきず)』、尾形光琳筆『燕子花図』屏風、伝牧谿(もつけい)筆『漁村夕照図(ぎょそんせきしょうず)』がある。
・出展元:新潮世界美術辞典
ちょっと余談になりますが、根津美術館の公式HPを見ると、”収集”ではなく、”蒐集(しゅうしゅう)”という難しい漢字を使用している事に気が付くと思います。実は両方ともほぼ同じ意味になるのですが、ニュアンスはちょっと違ってきます。収集は”寄せ集める”というニュアンスで、蒐集は”目的を持って集める”という意味合いになります。根津嘉一郎氏の蒐集したコレクションへの敬意が読み取れる感じがしませんか?目的とこだわりを持って集めたという感じでしょうか。
燕子花だけが見所じゃない!根津美術館の春の庭園をご覧あれ!
さて、今回の一番のメインは、根津美術館の春の庭園です。3月~5月頃といえば、もちろん庭園で花を咲かせるカキツバタも魅力的ですが、見所は他にもあります。一度でもいった事のある人なら分かると思いますが、”都会のオアシス”と称される庭園は一見の価値ありです。
美術館の外からは、全く”オアシスの雰囲気”が感じられないのに…。
中に入り込むとあら不思議!!
根津美術館は、まさにそんな不思議な造りになっているのです。
入り口を入って、すぐに”和”を感じる雰囲気。
一直線に伸びた小道の脇に生えた竹の群集。外界とオアシスの境目を、竹がイイ感じに役目を果たしてくれていますね。
そして、小路を進むと、美術館と庭園へと繋がっていきます。
今回は緑で覆われた素敵な春の庭園を、ちょっとご覧頂きたいと思います。
庭園に足を踏み入れた瞬間、辺り一面緑で溢れた場所に!
この瞬間から、都会のオアシスに迷い込んだ雰囲気を味わえるわけです。
遠くを眺めれば、ビルが見えたりもしますが…
でも、それはほんの一瞬です。
たまに上から葉がヒラヒラと落ちてきたり、木々の隙間から陽の光がこぼれてきたりします。まさに風情溢れる憩いの場って感じですね。
綺麗に手入れのされた庭園も、イイですね。
池には鯉がいたりするので、探してみるのもイイと思います。
ベンチに座って本を読んでいる人がいたりと、個々で自分の時間を愉しんでいる人もいるくらい…。
南青山という都心にありながら、都会に居る事を忘れさせてくれる場所。館内では日本の美術品を目で愉しめ、外へ出て庭園に迷い込めば、待っているのは都会のオアシス!出来る事なら”天気の良い日”に行く事をおすすめします。
根津美術館の建物自体はそれほど大きくはないですが、でも1階から2階の展示室には、書画、青銅器、工芸と様々な美術品が展示しています。そして、”茶室”や”茶道具”まで揃っていたりと見所満載!蒐集家の嗜好が何となく垣間見えてくる感じですね。
ちょっと余談ですが、本館は”隈研吾”さんによる設計。新国立競技場のデザインで一躍名が広まった建築士でもあるのです。
春の時期の根津美術館は、国宝『燕子花図屏風』が展示されるのも魅力的ですが、実は他にも見所は満載!併設された和を感じさせる庭園も実に素敵です。つくづく日本人で良かったな~と思う瞬間ですね。
ぜひ、あなたも美術品を観た後に、ちょっと庭園を散歩してみては!?
※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。
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