お金を払ってまで、わざわざ”美術館”に行く意味ってあるの!?

間近で芸術と触れあう!

 

最近は手軽にネット上で絵画の画像を見れるし、画集を購入してしまえば、家に居ながら作品を見る事も出来る。こんなに便利になった世の中なのに、わざわざお金を払ってまで、美術館へ行く意味ってあるのだろうか!?

…なんて思う人も、少なからずいると思います。

 

私なんかは美術館に行って絵画を観に行くし、部屋には画集や書籍もそれなりにあるので、紙上で作品を見る事もあります。もちろんネット上で作品の画像を見たりもします。それでも、基本は美術館に足を運んで観るのがベースとしてあります。傍から見たら、なぜわざわざお金を払ってまで美術館に行って、チケットを購入して芸術を観るの?と思うでしょうね。

 

そんな質問に対する、私の答えは…

本物でしか味わえない感動があるから!

何ともカッコイイ言葉ですよね。別に洒落て言っているつもりはないのだけれど、本当にこの言葉に尽きるのです。本物でしか味わえない感触もあれば、本物でしか味わえない匂いもある。つまりは、本物でしか味わえない感動があるから!なのです。

 

 

彫刻で例えるなら…

「弓をひくヘラクレス」ブールデル(国立西洋美術館の前庭)
一番分かりやすい例えで言うと、彫刻が分かりやすいでしょうか。↑これは私がよく行く国立西洋美術館の庭園に立っている彫刻「弓をひくヘラクレス」です。

もちろん、ネットで調べれば、いつの時代に、誰が制作した作品なのか?ある程度の詳細と画像を見る事は出来ます。でも実際の大きさやリアル感はどんなだろう??周りの背景とヘラクレスの彫刻を一緒に観たら、どんな風に見えるのかな?さらには、庭園に立っている彫刻なので、季節によっても背景の様相は変化してきます。時期や天候、時間帯によっても彫刻の見え方が変わってるのです。さすがに、これはネットや画集では味わえない部分ですよね。まさに、本物でしか味わえない匂いや雰囲気だと思います。

彫刻「弓をひくヘラクレス」の詳細

エミール=アントワーヌ・ブールデル(Émile-Antoine Bourdelle)
・1909年制作、サイズ:250×240×90cm、制作した作品です。
・彫刻の説明:ギリシア神話に登場する怪鳥ステュムファリデスを射るために、渾身の力で弓をひき矢を放とうとしているヘラクレスを表わした彫刻。

 

「考える人」オーギュスト・ロダン(国立西洋美術館の前庭)

そして、こちらは言わずと知れたオーギュスト・ロダンの「考える人」です。

緑溢れる木々を背景に、ロダンの彫刻が目の前に立っています(坐っている??)。日差しがイイ感じに彫刻を照らし、”考える人”の存在感が一層醸し出されている様ですね。照らされている彫刻の質感や艶。実際に美術館に行って、本物を観ないとまず分からない部分ですね。それに、画像ではよく分からないかもしれないけれど、もしかしたら艶や光沢だけでなく、傷やヒビがあるかもしれないし…。

こういった彫刻の質感や生々しさは、まず本物を観ないと味わえない部分だと思います。

 

 

 

ゴッホの絵画で例えるなら…

「ひまわり」(1888年12月~1889年1月頃)ファン・ゴッホ

「ひまわり」(1888年12月~1889年1月頃)ファン・ゴッホ

・100.5×39.5cm、カンヴァスに油彩、SOMPO美術館所蔵

お次は、誰もが知るファン・ゴッホの作品を例にとってみようと思います。ゴッホの「ひまわり(花瓶に挿さったひまわり)」は現在6点残っていて、そのうちの1点はSOMPO美術館が所蔵しています。

ゴッホと言えば、厚塗りが特徴の画家とも言われています。もちろん「ひまわり」を間近で見ると分かりますが、絵具の盛り具合や筆触の様子もしっかりと観察できる。特にひまわりの花の部分は、個人的に必見です!ルーペ(単眼鏡)を使うと、より盛り具合がはっきりと見えると思います。ゴッホの様に厚塗りを特徴とする画家は、ぜひ、本物を間近で観てほしい!

絵画ならではの”3D感”は、まず本物でしか味わえないと思います。騙されたと思って、実際にSOMPO美術館に行ってみてもいいでしょう。

 

 

美術館に行くのと、デートは同じ様なもの!

デート

最後にまとめとして…

美術館に行くのも、好きは人とデートするのも、同じようなものだと思っています。

普段LINEやメールのやり取りをしていても、もしくは電話で長話をしていても、やっぱり実際に会って手をつないでデートしていた方がイイですよね。^^ 僕は男なので、男性目線になりますが、やっぱり彼女の手の温もりを感じていたいし、ほんのりと香る香水を生で味わいたい。当然、彼女の微笑みや時折見せる怖い表情も間近で観たいし…。(怒られるのは嫌ですが…)

 

本物?に触れる
好きな人と間接的にやりとりするよりも、やっぱり直接会って話したり接していたい。まさに美術館に行って、間近で本物の作品を味わうのと同じ!最近は、観覧料2000円前後で美術館に行けます。そう考えたら、恋人とデートするよりもはるかに安上がり!!

そう思いませんか??

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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