推しの一冊! ”らち まゆみ”さんの「大人の雑学 西洋画家事典」

「大人の雑学 西洋画家事典」らち まゆみ著

 

なんて、カジュアルでカワイイ表紙のデザインなのだろう!!

らち まゆみさんの「大人の雑学 西洋画家事典」を買うきっかけが表紙のデザインだったわけですが、読んでみると意外とイケる内容だったのです。

この本は、アートテラー”らち まゆみ”さんによる西洋画家の魅力を分かりやすく伝える内容になっています。もちろんアート初心者向けになっているので、ぜひ最初に読んでほしい1冊だと思っています。

 

 

「大人の雑学 西洋画家事典」の感想!

Book Review

本のタイトルが”事典”とあったので、ちょっと堅苦しいかな~と思ってしまうけれど、実はページをめくってみると、全然固くも難しくもない。画家の生い立ちやエピソード、それに代表作が1点ほど紹介されていて、実にコンパクトにまとめられている印象です。個人的にはもっと分厚くてもイイかな~という感じですが、初心者にとっては最適な内容でしょうね。

さて、それでは私なりの感想をちょっと話してみたいと思います。

 

「大人の雑学 西洋画家事典」を読んだ感想1

Book Review

まず一つ目の私の感想として、あっさりと読めてしまった印象でした。

この本で紹介されている画家はルネサンスから近代を代表する画家35名。ルネサンスでは、ボッティチェッリダ・ヴィンチミケランジェロ、それからラファエロデューラーなど…。印象派を代表する画家では、マネモネゴッホスーラ。近代美術としてはピカソマティスウォーホルと有名どころばかり!

ある程度西洋絵画を知っている人なら、おそらくほとんど知っている画家ばかりではないでしょうか。当の私は全員知っていました。ただリキテンスタインについては、そこまで詳しくは知りませんでしたが…。

そんなわけで私の場合は”こうだったよな~”という風に、見返す感じであっさりと読めてしまったのです。中には西洋画家についてそこまで知らない人もいるでしょうから、そんな人にとっては分かりやすく端的に知れる内容になっていると思います。それに個人的に嬉しかったのが”絵画の値段の仕組み”や、アートのマメ知識が随所に載っている点ですね!こういったネタはなかなか知る機会もないので、嬉しい限りです^^。

そういえば、私的に意外だったのが、ルノワールが載っていなかったこと。そして個人的に好きな画家シャガールも加えて欲しかったな~というのが本音でしょうか。

 

「大人の雑学 西洋画家事典」を読んだ感想2

Book Review

アレ!?セザンヌの代表作がリンゴじゃない!

さて、ここで画家の作品を挙げてみようと思います。ちなみに印象派の画家にセザンヌがいるのはご存知だと思います。リンゴでパリを驚かせたい!リンゴの静物画を数多く描いた画家で、重さを絵で表現できる画家だと思っています。個人的にセザンヌのリンゴはどれもが味があって好きなのですが、この本でセザンヌの代表作として取り上げられていたのが「赤いチョッキの少年」でした。

 

「赤いチョッキの少年」(1894年)ポール・セザンヌ

「赤いチョッキの少年」(1894年)ポール・セザンヌ

・79.5×64cm、カンヴァスに油彩、ビュールレ・コレクション

この「赤いチョッキの少年」の解説については、実際に本で読んでもらえばと思います。(さすがにネタバレしてしまいますし…)

さて、「大人の雑学 西洋画家事典」は4ページくらいで画家の生い立ちやエピソードが紹介され、そして締めに代表作品1点が紹介される仕組みになっています。画家の生い立ちを読み進めながら、私的に「この画家なら、代表作はアレだよな~」と予測しながら…。ま~予想通りと言えば予想通りの作品が挙げられる中、セザンヌに関しては、リンゴじゃなかったのが意外でした。(人によってどうでもいいと言えば、どうでもいい話ですが…^^)

 

「大人の雑学 西洋画家事典」を読んだ感想3

Book Review

僕もこんな絵やデザインが描けるようになりたい!

さて、この「大人の雑学 西洋画家事典」を思わず衝動買いしてしまったきっかけの一つが、表紙に描かれた味がある画家の絵(デザイン)だったのでした。画家の個性がしっかりと表現されていて、それがラフな感じで描かれていて、しかもカワイイのです。

 

「大人の雑学 西洋画家事典」らち まゆみ著

赤丸はバロックを代表する画家”カラヴァジョ”、緑丸が素朴派の画家”アンリ・ルソー”。一目で誰だか分かるくらい特徴を掴んでいるって事でしょうか。この画家の似顔絵デザインは、らち まゆみさん自身によるものだと思います。らち まゆみさんは多摩美術大学で芸術を専門的に学んだ人。直接本人の作品は見た事ないですが、この似顔絵を見る限り、おそらく結構上手いのだろうな~と思っています。

僕もこんな絵を描けるようになりたい!って思ってしまいました。

 

 

「大人の雑学西洋画家辞典」のまとめとして

「大人の雑学 西洋画家事典」らち まゆみ著

さて、この「大人の雑学 西洋画家事典」は、比較的初心者向けの内容になっていると思います。初めて西洋画家を知る上では、実に最適な内容だと思っています。もちろん私の様にある程度アートに親しんだ人間にとっても、振り返る感じで読めるので、ぜひ気になる様なら読んでみるのもイイと思います。

そういえば、ルネサンスで活躍した3大巨匠の一人で、私的に好きな画家”ラファエロ”についての天才ぶりのエピソードは嬉しかったですね。天才的で中性的で、何よりも美しい絵を描く画家ラファエロ。以前「大公の聖母」を見た時の感動は今でも記憶に残っていて、本を読みながら、ついあの時の感動が蘇ったのでした。

ちなみに、らち まゆみさんはyou tubeの番組を持っていて、週1位くらいのペースで動画公開しています。こちらも良かったら、観てみるとイイと思います。意外と面白いですよ。特に「世界の歴代画家をダリが個人的主観でランキング」ネタは個人的に面白かったので、こちらもどうぞ!

 

 

※ここで扱っているイラストや作品画像はpublic domainなど掲載可能な素材を使用しています。

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